注文住宅の中間金

注文住宅で気をつけたい「中間金」。
ついつい見落としがちな建築途中に支払うお金の事、土地の購入についてのローンなど、ファイナンシャルプランナーの渡邊さんが注文住宅についての注意点を解説。

戸建て購入費用

住宅本舗 編集部

住宅本舗 編集部

日本で唯一複数の金融機関に一括で住宅ローンの審査申し込みができる特許を持っている“住宅本舗”が、住宅ローンをはじめとした住宅購入に役立つ情報や世の中の人の傾向をコラム・アンケート記事配信していきます。
また住宅本舗では、住宅ローンの一括審査申し込み以外にも、ファイナンシャル・プランナーによるライフプラン相談サービス、火災保険一括見積もりサービス、また、住宅本舗からの様々な情報をお知らせするメールマガジンもございます。そちらもぜひ合わせてご利用ください。

早苗:設計の打ち合わせに熱を入れすぎました。急いで住宅ローンを探さなくちゃ!

渡邊:おめでとうございます。でも、注文住宅は資金繰りに色いろと注意点がありますから、資金計画も綿密に行っておく必要がありますよ。まずは早苗さん、手元に現金は十分に用意していますか?

早苗:ええ、それなりに。でも、土地の頭金と建築士に支払う設計代でほぼ使い切ってしまうので、残りは住宅ローンのお世話になろうと考えています。

渡邊:と言うことは、「中間金」はまだ準備されていないのですね。

早苗:中間金? それ、初耳です。

渡邊:中間金とは、建物の建築途中に工務店やハウスメーカーに支払う内金のことです。一般には、建物の完成までに複数回にわけて支払います。住宅購入と聞くと、物件の契約時に手付金を、引き渡し時に残額を住宅ローンで支払うイメージが強いせいか、中間金の存在をご存じない人が多いようです。

早苗:図星です、私も知りませんでした。夫もきっと驚きます。

渡邊:もう1つ、注文住宅をお考えの方によくある誤解ですが、そもそも住宅ローンは「建物」に対する融資なので、土地の購入目的で融資を受けることは原則できません。つまり、土地の購入代金をローンで賄う場合には、建物とセットで借りることが前提になります。しかもその融資は、基本的に建物の完成後に実行されるので、中間金の支払いには間に合いません。先ほど現金は十分にお持ちですか、と伺ったのはそのためです。

早苗:住宅ローンをあてにしていたから、そんなお金どこにもないわ。渡邊さん、どうしたらいいのー?

渡邊:まあ落ち着いて。中間金の支払いが大変なら、土地代金の頭金を減らすか、土地の購入代金を融資してくれる金融機関を探してみましょう。

早苗:本当ですか。でも建物が完成していないのに、お金を貸してくれる金融機関なんてありますか?

渡邊:はい。あくまで建物を建てるという前提ですが、「土地先行融資」といって、土地代金を融通してくれる金融機関があります。ただどこでも取り扱っているわけではありませんので、今のうちに確認しておきましょう。ちなみに一部の金融機関では、建物が完成するまでは利息のみの返済でOKというところもありますよ。

早苗:でも土地先行融資の返済は、すぐに始まりますよね。ということは、建物完成までの間は現状の家賃の支払いと土地先行融資の返済、これに、中間金の支払いも加わるわけですね。大変そう…

渡邊:だからこそ、建築途中の資金繰りを見込んで、現金をある程度残しておく必要があるんです。早苗さんのように目先の負担が気になるのはわかりますが、土地代金に多額の資金をつぎ込むと、中間金の支払いに影響を及ぼす可能性が高まります。

早苗:ローン返済を軽くしたいばかりに、頭金を多く積むことしか考えていませんでした。ちなみに、土地先行融資を受けても中間金の支払いが苦しい場合、何かよい方法はありますか?

渡邊:実は中間金の資金を融資してくれる金融機関もあります。これを「分割実行」と言い、建物の完成前でも手持ちの自己資金を使わずに中間金を準備することができます。また分割実行に対応していない金融機関でも「つなぎ融資」を取り扱っていれば、そのローンで中間金を支払うことも可能です。ただ、つなぎ融資は住宅ローンよりも金利が高めなので、借りる際はよく検討することが大切です。

早苗:ありがとうございました。土地の頭金をいくらにするかも含めて、夫ともう一度、資金計画を練り直してみます。

住宅ローン新規借り入れ時の複数社審査申し込みはこちら

住宅ローン借り換え時の複数社審査申し込みはこちら

(記事提供:ニッキンマネー 2014年5月号 p32-p33)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加