夫婦で借りる住宅ローン。FPはどう考える?

「住宅ローンの返済も夫婦で力を合わせて」そんな家庭が増えています。1人の収入より2人の収入をあわせたほうがいっぱい借りられますから。
でもローンの返済は山あり谷あり。何があるかわかりません。2人で返済するからには2人分の備えが必要です。
「どうやって?」そう不安に思う人は必見のテーマです。

マイホーム購入の基礎知識

住宅本舗 編集部

住宅本舗 編集部

日本で唯一複数の金融機関に一括で住宅ローンの審査申し込みができる特許を持っている“住宅本舗”が、住宅ローンをはじめとした住宅購入に役立つ情報や世の中の人の傾向をコラム・アンケート記事配信していきます。
また住宅本舗では、住宅ローンの一括審査申し込み以外にも、ファイナンシャル・プランナーによるライフプラン相談サービス、火災保険一括見積もりサービス、また、住宅本舗からの様々な情報をお知らせするメールマガジンもございます。そちらもぜひ合わせてご利用ください。

借りるなら働き続ける意志を

住宅ローンは、1年間のローン返済額が年収の3割程度に収まる範囲でなら、借り入れを検討することができますが、この場合の年収とは税込みの金額です。実際には、さらに目減りする手取り額の中から、毎月返済していくことになります。しかも住宅ローンの返済は、20年、30年と長期間に及びます。その点を考慮すれば、住宅ローンの返済が決して楽なものでないことを、おわかりいただけるかと思います。実際、借り入れ当初の返済は順調でも、6~8年ほど経過したあたりで、毎月の返済を負担に感じるご家庭が少なくありません。

妻の収入をあてにして住宅ローンを組む場合、最大のポイントとなるのは、妻に働き続ける意志があるかどうかだと思います。夫婦で住宅ローンを組んだにもかかわらず、妻が出産や育児をきっかけに仕事を辞めると、夫がその返済分を1人で背負うことになり、家計はさらに厳しくなります。家計の負担を軽くしたいとの思いから借り換えを検討しようとしても、一旦、夫婦で住宅ローンを組んでしまうと、夫だけの収入では、借り換えることが難しいケースも少なくありません。

借り入れが多ければ、その分、希望する物件を購入できる可能性は高まります。でも、夫婦で返済を続けていくには、妻が継続的に安定した収入を確保することが前提になります。マイホームの資金計画を立てるときには、最初に妻のキャリアプランをしっかり組み立て、どのくらい働くかなど、その意志をはっきりさせるようにしましょう。以前、結婚間近のカップルで、「妻は子どもができたら仕事をやめようと思っている」にもかかわらず、婚約を機に夫婦共同で住宅ローンを組もうとされる方がいらっしゃいましたが、私は「やめたほうがいい」とアドバイスさせていただきました。将来のことをよく考えず、現状だけをみて住宅ローンを組んでしまうと、妻が働けない環境になった場合、家計に与えるマイナスの影響が大きいと考えたからです。もちろん先のことがどうなるかについては、誰にもわかりませんが、少なくとも最初から妻に働き続ける意志がないのであれば、合算は避けた方が賢明でしょう。

住宅ローンのプランニングは「お金を借りるだけでなく、それをきちんと返済しきる」までをトータルで考えるべきものです。夫婦で住宅ローンを組むのであれば、2人とも働き続ける意志を持つだけでなく、将来のライフイベントなども想定し、ゆとりある返済額の設定を心がけることが大切です。また、主債務者である夫しか団体信用生命保険に加入できないケースでは、妻に万一のことがあった際の保障の準備を怠らないことも重要なポイントになります。様ざまなリスクを想定して返済計画を立てることは、少しパワーのいることかと思いますが、将来、困ることのないよう、しっかり準備していただければと思います。

(記事提供:ニッキンマネー 2014年7月号 p4-p15)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加