住宅ローン借り換え時の金利タイプの決め方

住宅ローンの借り換え時、金利タイプはどのように決めるとよいのでしょうか。変動金利・固定金利それぞれのメリットデメリットを比較してみましょう。

住宅ローン借り換えのポイント

江﨑真奈美,1級ファイナンシャル・プランニング技能士

江﨑真奈美 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後、会計事務所に勤務し、巡回監査業務に従事。その後、社会福祉法人をはじめ、地元の上場企業などで長年経理業務を担当。勤務していた事務所の閉鎖に不安を感じ、これをきっかけとして2016年に最短1年で1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得する。FPとして独立し、執筆、講師業を中心に精力的に活動中。
【企画・編集/SAKU株式会社】

「変動金利」「固定金利期間選択型」「全期間固定金利型・フラット35」の違い

国土交通省の平成27年度の国土交通省の住宅ローンに関する調査によると、平成26年度末時点で利用されている民間住宅ローンの金利タイプは、変動金利が約半数を占めています。次いで固定金利期間選択型が多く、全期間固定金利型にいたっては3.4%と少数にすぎません。
※「平成27年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書/国土交通省より」

金利タイプ 適用期間
変動金利 一定期間ごとに適用金利が見直しされる
年2回見直しされるタイプが一般的
固定金利期間選択型 3、5、10年など一定期だけ金利が固定
全期間固定金利型 全返済期間の適用金利が一定

みんなは何を選ぶ?比較する金利タイプは?

住宅ローン比較する際、比べる金利はどれですか?

【質問】
住宅ローン比較する際、比較する金利はどれですか?

【回答数】
変動金利:31
5年固定金利:9
10年固定金利:23
30年固定金利:30
その他:7

やっぱり低金利の変動金利

・変動金利が一番安いので、そこを基準に比較。あとは将来金利が上がったときに、すぐに固定に変更できるかという点をチェック。(30代/女性/契約派遣社員)

・変動金利の部分が非常に気になります。景気の変動が激しく変わるのでそこが気になりますね。(50代/男性/自営業(個人事業主))

・最も低い利率を採用するのが、トータルコストを抑えるポイントだから。(40代/男性/会社員)

一番月々の返済額が手軽に見える変動金利型。やはりその利息の安さが魅力のようですが、あくまで変動するということを考えると将来ぐんと金利が上がってしまうこともあり得るし、逆にもう少し安くなる可能性も、というある意味ギャンブルのような一面がないとも言えないですね。リスクを減らすためには日々、世間の経済情勢や金利の動きをチェックして、まめに借り換えや金利型の見直しをすることが必須とも言えるのではないでしょうか。

リスクは取りたくない!固定金利

・借り換えなども手数料がかかったりするので、なるべく変えないように30年固定金利で比較します。(40代/女性/無職)

・いろいろな価値感や、金利に対する評価はあると思うけど、やはり高額な買い物なので、変動金利は怖いです。なるべく長期で安い金利を求めます。(30代/女性/会社員)

・だいたい10年単位で人生設計をしているので、その基準で見ている。(30代/男性/パートアルバイト)

・他の金融機関にローンを移したくなるかもしれないので、最短の固定金利で金利の低い所を選びました。(20代/女性/専業主婦)

金利が安い時にローンを組んだのならそのままの金利で長期間払えるほうがいいですね。支払額がずっと一定というのは安定して生活設計を立てやすいとも言えそうです。またローンだけでなく自分の人生を10年単位で考えられるため、ローンもそのタイミングで見直すというのはその時の状況を総合的に判断できて良さそうです。 はじめから借り換えることを頭において短いスパンの金利型を選ぶのもひとつの手と言えますね。

変動金利を選ぶ場合

変動金利への借り換えを検討するときにおさえておきたいポイントをご紹介します。

変動金利のメリット

・固定金利より金利が低めに設定されている
・金利が下がると返済額が減る

変動金利のデメリット

・固定金利からの借り換えの場合、将来の金利上昇リスクを負わなければならない

適している人

・現状の固定金利で返済に余裕のある方
・ローン残高が少ない方
・残りの返済期間が短い方
・金利が高いときに借り入れた方

適していない人

・収入に対してローン残高が多い方
・金利が上昇し、毎月の返済額が上昇した時に対応できない

固定金利を選ぶ場合

固定金利への借り換えを検討するときにおさえておきたいポイントをご紹介します。

【固定金利期間選択型】

固定金利のメリット

・金利は借入当初は全期間固定型より低めに設定されている
・固定金利の間は生活設計がしやすい

固定金利のデメリット

・長期の生活設計がしにくい
・固定期間終了後の金利上昇リスクを負わなければならない

適している人

・返済に余裕があり、固定期間終了後の金利上昇に対応できる方

適していない人

・残りの返済期間が長い方
・一定期間、返済額を固定したい方

【全期間固定金利型・フラット35】

全期間固定金利型・フラット35のメリット

・金利上昇リスクが抑えられる
・今後の生活設計がしやすくなる

全期間固定金利型・フラット35のデメリット

・変動金利よりも金利が高めに設定されている
・さらに金利が下がっても、その恩恵を受けることができない

適している人

・収入に対して借入金額の割合が高く、住宅ローンの返済額が増えると困る方
・安心して将来設計をしたい方

適していない人

・借入金額が少ない方
・残りの返済期間が短い方

住宅ローンの返済額を減らすためには、できるだけ低い金利への借り換えが重要ですが、金利だけに注目すると、実は思ったほど負担軽減効果がなかったということにもなりかねません。

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