住宅ローン(フラット35)の団体信用生命保険

住宅ローンと保険の関係

丸尾 健

丸尾 健 株式会社N&Bファイナンシャル・コンサルティング 代表執行役

大学卒業後、建築関連の仕事を経て大手商社系の中高級住宅を扱うハウスメーカーに入社。在籍期間9年のうち5年は店長職を兼務。MVP賞3回。その後、大手金融機関のファイナンシャル・プランニング部門に転職。FP先進国の米国のファイナンシャルプランニングメソッドトレーニングを受講。2009年9月に独立して、株式会社N&Bファイナンシャル・コンサルティングを設立。FP経験現在9年目。新規年間相談件数120件前後、面談累計件数1,000件以上。主に個別面談を中心に活動している、実務家FP。ライフプラン全体を通してのマネープランの作成、資産形成アドバイスに提案に定評がある。
【得意分野】ライフプラン・不動産購入・住宅ローン・資産形成・保険・相続相談

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【質問】
フラット35の団体信用生命保険と、収入保障保険では、どちらがお得?

「フラット35S」で住宅ローンを組む予定です。任意加入の団体信用生命保険のほかに、生命保険会社の収入保障保険で万が一の場合でも、どちらの保険に加入したほうが、メリットが大きいでしょうか。

  • 夫:Aさん/30歳/会社員/年収580万円
  • 妻:B子さん/31歳/会社員/年収480万円
  • 結婚1年目
  • 千葉市に新築マンションの購入を検討
  • マンション購入額3,600万円をフラット35Sの35年固定金利で借り入れ予定

※「フラット35S」とは、フラット35で借入予定の人が、省エネルギー性・耐震性などに優れた住宅を取得する場合に、借入金利を一定期間 年0.3%引き下げる商品です。
より高い技術基準をクリアした住宅の場合は、「Aタイプ」が適用され当初10年間の金利を引き下げます。Aタイプには合致しないものの、一定の技術基準をクリアした住宅の場合、「Bタイプ」が適用され、当初5年間の金利を年0.3%引き下げます。

フラット35の団体信用生命保険(以下、団信)と収入保障保険のどちら加入した方がお得になるかは、その方の年齢によるところが大きいです。
20代から30代前半の方ですと大きなメリットがでる可能性が高いので、ご確認されてみることをお勧めいたします。(すでにフラット35を借りている方も見直ししてみる価値があります。)

まず、事前の知識として一般的な銀行の住宅ローンでは団信の保険料は銀行負担となっており、この保険の審査に通らないと、住宅ローンを借りることができません。例外として、「フラット35」「フラット35S」といった一部のローン商品は、団信への加入が任意となっています。

任意だからといって、加入しなくていいわけではなく、主債務者に万が一のことがあった場合に、住宅ローンが残ってしまっては、残された家族は大変なことになってしまうので、生命保険商品等を検討する必要がでてきます。

今回の相談者の場合、「フラット35S」での借入を検討しています。そのため、団信への加入は任意ですので、収入保障保険などと比べてどちらのメリットがより大きいかを判断する必要があります。

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住宅ローン団体生命信用保険の特徴

団信の特徴は年齢による保険料の差を設けていない点です。保険料は全年齢一律で、ローン残金をもとに保険料率が設定されます。そのため、比較的高齢の方が加入する場合、団信保険料は割安になりますが、若年層が加入する場合には逆に割高となってしまいます。

Aさんの場合、3,600万円(借入金額)×0.358%(率)=128,880円が年払額となります。この保険料は、ローン残高が減少するとともに下がっていきます。借入期間35年で返済した場合の団信保険料の総支払額(繰上げ返済なしの場合)はおおよそ250万前後となり、Aさんがまだ30歳と比較的若いために、この金額は割高になる可能性があります。

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収入保障保険の特徴

団体生命信用保険の代替商品として考えられるのが『収入保障保険』です。収入保障保険とは、被保険者が契約期間中に死亡した場合や高度障害状態になってしまった場合、事前に決めた月額保険料を期間満了まで受取れる保険です。

死亡時に3,600万など一度にもらえる保険は定期保険という種類です。収入保障保険とは死亡後、月々に設定した金額が設定期間までもらえる保険です。

例えば、住宅ローン借入期間が35年で月々の返済額が100,000円の場合、契約期間35年で100,000円の収入が保障される保険を組むことで、万が一アクシデントで住宅ローンを返済できなくなった場合でも、保険金を住宅ローンの返済に充てて、団信の代わりとすることができます。

収入保障保険は、一度に3,600万もらえる定期保険と比べて、保険料は割安になっております。保険会社によっては健康でタバコを吸わないという方は、非喫煙体料率といって定期保険の半分くらいの保険料になることもあります。

収入保障保険の場合、保険料が一定です。そのため、年額に換算すると、当初は収入保障保険の保険料の方が安い場合が多く、住宅ローン返済がすすむと途中で団体生命信用保険の保険料の方が安くなってくるということになります。

保険比較

双方の保険を比較する場合には、

  • 団信保険料は総額でいくらになりそうか?
  • 生命保険会社で収入保障保険に加入した場合の保険料の総額はいくらになりそうか?

以上2点を確認することで、比較することができます。
また、他にも

  • 繰上げ返済をどの程度するか?
  • 退職金で一括繰上げ返済をする予定があるか?
  • ほかに加入している生命保険はどのくらいの保険金になっているか?

などなど、その方の状況に合わせて、適切な保険金額の設定がありますので、このあたりは、個別にファイナンシャルプランナーに相談して試算してみることをお勧めいたします。

任意加入の団体信用生命保険を検討する際は、収入保障保険の保険料と比較してから選びましょう。

◆参考記事:
フラット35の魅力

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