元利均等返済?元金均等返済?自分に合った住宅ローンの返済方法は?

住宅ローンを借りる際には、借り入れる金融機関や金額、期間など様々な選択をします。そんな選択の1つに「返済方法」があります。返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」がありますが、個人相談の場面で「どちらを選べばよいのか?」と悩んだ末に、「元利均等返済」を選んだという方が多いのです。今回は、住宅ローンの返済方法の概要とそれぞれの返済方法がどのような方に合っているのかについて考えてみます。

住宅ローンの基礎知識

江原さとみ ファイナンシャル・プランナー

江原さとみ ファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。SEとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。
【企画・編集/SAKU株式会社】

月々の住宅ローン返済額が同じ「元利均等返済」

元利均等返済は、月々の返済額(元金と利息の合計額)が返済期間ずっと同じ金額である返済方法です。返済当初は月々一定の返済額の中で支払う利息の金額が多く、返済が進むに従って元金の割合が増えていくというもの。

元利均等返済のイメージ

月々の返済する住宅ローンの元金が同じ「元金均等返済」

元金均等返済は、月々の元金が返済期間ずっと同じ金額である返済方法です。返済当初は利息が多く、月々の返済額の負担が大きくなります。返済が進むに従って月々に支払う利息が少なくなっていき、月々の返済額も少なくなっていくのです。元利均等返済に比べると返済当初の返済額は多くなりますが、住宅ローン残高の減りが早く、総返済額は少なくなります。

元金均等返済のイメージ

それぞれの住宅ローン返済方法のメリットとデメリット

「元利均等返済」の最大のメリットは「月々の返済額が一定である」ということ。月々の返済額が一定であるため、住宅ローンのように長期で返済をするような借入れでは返済計画が立てやすいという特徴があります。借入期間や金利といった条件が同じ場合、返済当初の月々の返済額が元金均等返済に比べて少ないため、利用しやすいといった利点もあります。また、残高が多い返済当初に繰上返済を行うと繰上返済分が全て元金の返済に回るため、支払う利息の軽減や返済期間の短縮を効果的に行うことができます。その半面、元利均等返済のデメリットは、返済当初の元金返済額が少ないため元金均等返済に比べて住宅ローン残高の減りが遅く、総返済額が多くなります。そのため、低い金利を求めて住宅ローンを借入れ後の早い時期に買換えを繰り返してしまうと、実は元金があまり減っていない、ということもあります。

「元金均等返済」の最大のメリットは「総返済額が少なくなる」ということ。返済当初から元金が減っていくので住宅ローンの残債の減りが早く支払利息が少なくて済むため、その結果、総返済額が少なくなるのです。また、返済が進むにつれて月々の返済額が少なくなっていき住宅ローン負担が少なくなっていくということも利点の1つです。その反面、元金均等返済のデメリットは返済当初の月々の返済額の負担が大きいということです。

元利均等返済と元金均等返済、どちらが“私”に合っているの?

元利均等返済と元金均等返済のメリットとデメリットについてお伝えしました。では、そのメリットを活かすために、それぞれの返済方法はどのような方に合っているのでしょうか?

「元利均等返済」は、月々の返済額が一定のため、長期的な視野で家計のやりくりがしやすいです。そのため、生活費や住居費がある程度一定だとライフプランを考えやすいといった方に向いています。また、住宅ローンの借入当初に教育費や介護などの費用が多くかかるといったご家庭などにも向いているでしょう。

「元金均等返済」は、返済が進むにつれて月々の返済額が少なくなっていくということ。住宅ローンを借りる時点でまだお子様が小さい、または、これからお子様を望んでいるといったご家庭では、教育費や生活費が少なくてすむ間は月々の返済額を高くして、学費や塾などの教育費が多くかかる時期に月々の返済額が少なくなるような元金均等返済が向いているでしょう。また、支払総額が元利均等返済に比べて少なくなるので、できるだけ支払う利息を抑えたいといった方にも元金均等返済はおすすめです。ただ、元金均等返済は返済当初の月々の返済額が多いという点が不安だという声も多いです。実際に無理のない返済が可能かどうか検討してみましょう。また、低金利の今だからこそ元金均等返済も検討の余地があるかもしれません。ただし、元金均等返済は取り扱っていない金融機関もあるので、検討前には金融機関に一度確認してください。

今回は「自分に合った返済方法を知る」ということで、2つの住宅ローンの返済方法についてお伝えし、どのような方に向いているかについて考えてみました。どちらの返済方法を選ぶにしても大切なことは、まずは自身の将来のライフプランや家計の状況を把握して無理のない返済計画を立てるということ。月々もボーナス払いも、ある程度余裕を持って、想定外の事があったとしても対応できるような返済計画を考えましょう。

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