スワップポイントはいつ付く?付与時間と3倍デー一覧

スワップポイントはいつ付く?付与時間と3倍デー一覧

「スワップが3日分まとめて付く日があるらしい。でも水曜と書いてある説明もあれば木曜と書いてある説明もあって、結局どっちなのか分からない」

こういった疑問に答えます。

結論から書くと、どちらも正しく、業界共通の標準は存在しません。JFXとGMOクリック証券は水曜日と公表し、DMM FXは水曜日から木曜日へロールオーバーした分を木曜日に付与すると公表し、外為どっとコムとセントラル短資FXは曜日ではなく受渡日の繰り延べ日数で決まると説明しています。判定時刻も、みんなのFXが日本時間6時50分、外為どっとコムが6時55分と5分ずれる。だから数えるべきは曜日ではなく、ロールオーバーを何回またいだかです。

スワップそのものの計算方法から確認したい方は、スワップポイントの計算方法をまとめた記事を先に読むと理解が早くなります。付与ルールは口座ごとに書きぶりが違うため、条件を並べて確かめたい方は主要FX会社の比較ページもあわせてどうぞ。

会社3日分についての公表内容判定の基準時刻決済せずにスワップだけ受け取れるか公表単位
JFX原則として水曜日分に土日分を含め3日分。USD/CADとUSD/TRYは木曜日明記なしスワップ確定機能により実現損益にできると記載1Lotあたり
GMOクリック証券水曜日は付与日数3、土日は付与なし表示日のニューヨーククローズ時(時刻の明記なし)公式ページで確認できず1万通貨(HUF・ZAR・MXNは10万通貨)
DMM FX水曜日から木曜日にロールオーバーした場合、原則として木曜日に付与各営業日のクローズ時点(時刻の明記なし)スワップ振替で可能と明記公式ページで確認できず
みんなのFX曜日の明記なしニューヨーク市場クローズの日本時間6時50分(夏時間5時50分)途中受取が可能と明記公式ページで確認できず
外為どっとコム曜日で断定せず、受渡日が繰り延べられる日数で決まると説明ニューヨーク市場クローズの6時55分(夏時間5時55分)公式ページで確認できず10Lot(1万通貨、RUB・HUFは10万通貨)
セントラル短資FX曜日の明記なし。3日分以上がまとまる日も付与されない日もあると説明建玉の持越日のメンテナンス時間中未決済スワップに反映と明記10万通貨
ヒロセ通商2026年7月22日更新の一覧は全通貨ペアが3日分。曜日の規則は明記なし明記なし公式ページで確認できず1Lot=1,000通貨(一部1万・10万通貨)

※2026年7月時点で各社の公式ページに書かれている内容です。スワップの金額そのものは日々変動し、受け取りが支払いに転じることもあります。最新の条件は必ず公式サイトで確認してください。

3日分が付く曜日は会社で割れていて、標準と呼べるものは存在しない

まず、各社が実際に何と書いているかを並べます。表現の違いをそのまま読むのがいちばん確実だからです。

JFXは「原則として水曜日分に土日分を含め3日分のスワップを付与」と明記し、USD/CADとUSD/TRYだけは木曜日に土日分を含めた3日分を付与すると分けて書いています(JFX「スワップポイント」)。GMOクリック証券はスワップポイントの一覧で、水曜日の付与日数を3、土日を付与なしと表示しています(GMOクリック証券「スワップポイント(FXネオ)」)。

一方でDMM FXは「土曜日・日曜日のスワップポイントは、水曜日から木曜日にロールオーバーした場合、原則として木曜日に付与されます」と書いています(DMM FX「DMM FXのスワップポイント」)。

水曜と木曜。文字だけを追うと矛盾しているように見えます。

ただし両者が指しているロールオーバーは、水曜から木曜へ切り替わる同じ1回である可能性があります。どの営業日の分として数えるかと、いつ口座に表示されるかで、書き方が変わっているという読み方です。もっとも、公表文だけでこれを断定はできません。自分の口座のカレンダーで、どの日付の行に3が入るかを確かめるのが唯一の確認方法になります。

外為どっとコムとセントラル短資FXは、そもそも曜日で説明していません。外為どっとコムは、付与がインターバンク市場の受け渡しが2営業日後に行われるルールに合わせたタイミングで行われ、取引日の2営業日後の受渡日が繰り延べられる日数によって付与日数が決まると説明しています(外為どっとコム「スワップポイント付与ルール」)。

この説明が、実はいちばん本質に近い。曜日は結果であって、原因は受渡日がどこまで動いたかだからです。

判定時刻はニューヨーククローズで共通だが、明示している時刻は5分ずれている

「何時に付くのか」という問いには、共通の答えと会社ごとの答えの2段階があります。

共通しているのは、ニューヨーク市場のクローズをまたいで保有しているかどうかで決まるという点。みんなのFXは、ポジションを持ったその日のニューヨーククローズ前に決済した場合はスワップが付与されないと明記しています(みんなのFX「スワップについて」)。

分かれるのは、その時刻を何時と書いているかです。みんなのFXはニューヨーク市場クローズを日本時間の午前6時50分、サマータイム中は5時50分と明示しています(みんなのFX「スワップポイントとは?」)。外為どっとコムは冬時間6時55分、夏時間5時55分と書いています(外為どっとコム「金利差調整額『スワップポイント』」)。

差はわずか5分。ふだんは気にする必要のない差ですが、その5分に決済ボタンを押す人にとっては1日分の受け払いが変わります。

GMOクリック証券とDMM FXは、ニューヨーククローズ時、あるいは各営業日のクローズ時点とだけ書いており、具体的な時刻を公表していません。セントラル短資FXは、建玉の持越日のメンテナンス時間中に未決済スワップへ反映すると説明しています。時刻を分単位で知りたいなら、自分の口座のヘルプで確認するしかありません。

付与日数は保有日数ではなく、ロールオーバーを何回またいだかで決まる

ここからは数え方の話です。前提として、ヒロセ通商が2026年7月22日に公表した米ドル/円のスワップを使います。買い48円、売り57円の支払いで、いずれも3日分・1Lot=1,000通貨あたりの表示(ヒロセ通商「LION FXスワップポイント」)。3で割って1日あたりに直すと買い16円、売り19円の支払いになり、5,000通貨なら買い80円、売り95円の支払いです。

この水準が続くと仮定して、月曜日に建てて金曜日に決済した場合を数えます。建てるのも決済するのも日中、つまり朝の切り替えを終えたあととします。

日本時間またぐロールオーバー加算日数累計日数買いの累計売りの累計
月曜 日中建玉0日0日0円0円
火曜 早朝月曜分1日1日80円-95円
水曜 早朝火曜分1日2日160円-190円
木曜 早朝水曜分(土日を含む)3日5日400円-475円
金曜 早朝木曜分1日6日480円-570円
金曜 日中決済0日6日480円-570円

4営業日しか持っていないのに、付いたのは6日分。土日の2日が水曜分にまとめて乗っているからです。

次に、火曜日に建てて翌週の火曜日に決済した場合。

日本時間またぐロールオーバー加算日数累計日数買いの累計売りの累計
火曜 日中建玉0日0日0円0円
水曜 早朝火曜分1日1日80円-95円
木曜 早朝水曜分(土日を含む)3日4日320円-380円
金曜 早朝木曜分1日5日400円-475円
週明け金曜分1日6日480円-570円
翌火曜 早朝月曜分1日7日560円-665円
翌火曜 日中決済0日7日560円-665円

こちらはカレンダー上7日間の保有で、付与も7日分。土日をまたいでいるのに、週明けの切り替えで加算されたのは1日分だけです。

不思議に見えるかもしれませんが、土日の分はすでに木曜早朝の3日分に含まれています。同じ土日を二度受け取ることはできない、というだけの話。1週間のうち3日分が付くのは1回だけなので、その回が水曜分と表示されようが木曜に反映されようが、週をまたいで持てば合計は7日分に落ち着きます。

同じ1泊でも、建てる曜日で受取日数が3倍変わる

上の2例から分かるのは、保有日数と付与日数が一致しないということ。これを極端な形で示したのが次の表です。

建てて決済するタイミングまたぐ回数付与日数5,000通貨の買い5,000通貨の売り
水曜 日中 → 木曜 日中1回3日240円-285円
木曜 日中 → 金曜 日中1回1日80円-95円
金曜 日中 → 翌月曜 日中1回1日80円-95円
月曜 日中 → 金曜 日中4回6日480円-570円
火曜 日中 → 翌火曜 日中5回7日560円-665円

水曜から木曜への1泊は3日分、木曜から金曜への1泊は1日分。同じ1泊でも3倍違います。

そして、いちばん誤解されやすいのが3行目でしょう。金曜に建てて週末をまたぎ、月曜に決済しても1日分にしかなりません。土日をまたいだ実感があるだけに、ここで首をかしげる人は多いはずです。

受け取り側から見れば水曜の1泊が有利に見えます。ただし支払い側で持っているなら、同じ1泊で3倍引かれるということ。方向によって、この日は味方にも敵にもなります。

なお、この表はヒロセ通商の公表値を使った日数の数え方の例であり、3日分の表示曜日は会社によって変わります。金額そのものも会社ごとに違うため、各社の公表方法をそろえる手順は国内主要口座のスワップポイントを比較した記事にまとめました。

祝日と年末年始は日数が動くので、事前のカレンダー確認しか手がない

ここまでの数え方には前提があります。平日が5日そろっていること。祝日が入ると崩れます。

外為どっとコムは「各国の祝日でも『受渡日』は繰り延べられます。そのため、各通貨毎に『受渡日』やスワップポイントの付与日数も異なります」と明記しています。通貨ペアごとに関係する国が違う以上、同じ日でも日数が違うのは当然というわけです。

増える方向だけではありません。GMOクリック証券は、国内外の祝祭日の影響でニューヨーククローズ時点に建玉を保有していてもロールオーバーが行われず、スワップポイントが発生しない営業日があると明記しています。付かない日がある、とはっきり書いてあるということ。

JFXも、年末年始や各国の祝祭日によって変則となる場合があり、事前に取引画面のお知らせで告知すると案内しています。セントラル短資FXも、土日や祝日、対象国の休場日により3日分以上がまとめて付与される日やスワップが付与されない日もあると説明しています(セントラル短資FX「FXのスワップポイントとは?」)。

「3日分以上」という表現に注目してください。年末年始やクリスマス前後は、4日分や5日分になる日もありうるということです。具体的に何日分になるかを事前に公表するのはカレンダーの役目なので、年をまたいで持つ予定があるなら12月の早い段階で自分の口座のカレンダーを開いておくことをおすすめします。

決済せずにスワップだけ受け取れるかは、公表している会社としていない会社がある

付与のタイミングと並んで気になるのが、付いたスワップをいつ手元に出せるかでしょう。ここも会社差が出ます。

明記しているのは4社。みんなのFXは、スワップの途中受取が可能でポジションを決済する前にスワップだけ受取ることができると書いています。DMM FXは、取引ツールのポジション照会からスワップ振替を行えばポジションを決済することなくスワップポイントのみ受け取れると回答しています(DMM FX よくあるご質問「ポジションを決済せずにスワップポイントだけを受け取ることができますか?」)。セントラル短資FXは、建玉の持越日のメンテナンス時間中に未決済スワップへ反映すると公表しています(セントラル短資FX「スワップポイント(FXダイレクトプラス)」)。JFXも、ポジションを決済するかスワップ確定機能によりスワップを実現損益とするまでは未実現スワップとして扱われると明記しています(JFX「スワップポイント」)。

一方、ヒロセ通商とGMOクリック証券については、決済せずにスワップだけを受け取れるかどうかを公式ページで確認できませんでした。可能か不可能かではなく、公表資料からは判断できないという意味です。

長く持つ設計なら、この項目は口座を開く前に確認しておく価値があります。含み損を抱えたままスワップだけ動かせるかどうかで、資金繰りの自由度が変わるからです。

スワップの付与タイミングで口座ごとに迷いやすい質問

数え方の骨格はここまでで揃いました。実際の運用でつまずきやすい点を、5つに絞って答えます。

スワップは何時に付きますか?

ニューヨーク市場のクローズをまたいだかどうかで決まります。時刻を明示しているのはみんなのFXの日本時間6時50分(夏時間5時50分)と、外為どっとコムの6時55分(夏時間5時55分)。

GMOクリック証券とDMM FXは時刻を公表していません。口座に反映されるタイミングは、メンテナンス終了後や営業日切替後としている会社が多く、ここも自分の口座で確認が必要です。

スワップ3倍デーは水曜と木曜のどちらですか?

会社の公表内容によります。JFXとGMOクリック証券は水曜日、DMM FXは水曜日から木曜日へのロールオーバー分を木曜日と公表しています。

なお、公式の表記は「3倍」ではなく「3日分」です。金額が3倍に増えているのではなく、土日の2日分を同時に受け払いしているだけ。この違いを押さえておくと、年間の合計が365日分を超えない理由も腑に落ちます。

金曜に買って月曜に売ったら何日分になりますか?

原則として1日分です。土日をまたいでいますが、その2日分は前の水曜分ですでに処理されているためです。

5,000通貨の米ドル/円買いなら、この記事の前提で80円。週末をまたぐこと自体に上乗せはありません。

年末年始のスワップはどうなりますか?

日数が変則になります。JFXは年末年始や各国の祝祭日で変則となる場合があり、事前に取引画面のお知らせで告知すると案内しています。

具体的に何日分になるかは、通貨ペアと年によって変わります。何日分が何日に付くかを事前に断定できる公式資料は見つからなかったため、各社のスワップカレンダーで確認してください。

決済しないとスワップは受け取れませんか?

会社によります。みんなのFXの途中受取、DMM FXのスワップ振替、JFXのスワップ確定機能のように、決済せずに受け取れる仕組みを公表している会社があります。

ヒロセ通商とGMOクリック証券は公式ページで確認できませんでした。なお個人口座の課税タイミングは会社の説明が分かれる論点なので、受け取る前に自分の口座の案内を読んでおくと安心です。

スワップの付与日は曜日で覚えず、ロールオーバーの回数で数える

ここまで見てきたとおり、3日分が付く曜日を1つに決めて覚えようとすると、口座を変えた瞬間に間違えます。数えるべきはロールオーバーの回数と、そのうち何回が3日分かという2点だけ。

  • 3日分の曜日は会社で割れており、JFXとGMOクリック証券は水曜、DMM FXは木曜と公表している
  • 外為どっとコムとセントラル短資FXは曜日で断定せず、受渡日の繰り延べ日数で決まると説明している
  • 判定時刻は、みんなのFXが6時50分、外為どっとコムが6時55分。GMOクリック証券とDMM FXは非公表
  • 月曜建て金曜決済は4営業日で6日分、火曜建て翌週火曜決済は7日間で7日分になる
  • 金曜に建てて翌月曜に決済しても1日分。土日の分は前の水曜分ですでに処理されている

日数の数え方が固まったら、次は金額そのものがどこから来るのかです。各国の政策金利とスワップの関係を整理したFXと金利の関係を解説した記事で、受け取れる額の水準が何で決まるのかを確認してみてください。

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