ゆうちょ銀行には、一般的な名称の「ゆうちょ銀行カードローン」はありません。
現行の個人向け借入方法として案内されているのは、審査がある「口座貸越サービス」と、担保定額貯金・担保定期貯金を使う「貯金担保自動貸付け」です。
どちらも通常貯金の残高不足を自動で補いますが、申込条件、金利、上限、返済方法が異なります。
ATMで現金を引き出せることだけを見ると似ていても、カードローンと同じ商品ではありません。
急ぎで借りたい人ほど、審査結果まで約10日という目安と、担保になる貯金の有無を先に確認します。
ゆうちょ銀行以外も含めた金利や申込条件は、カードローン総合おすすめに一覧でまとまっています。
| 比較項目 | 口座貸越サービス | 貯金担保自動貸付け |
|---|---|---|
| 審査 | ゆうちょ銀行と保証会社の審査があります | 担保定額・定期貯金を前提とします |
| 年齢 | 契約時20歳以上70歳以下 | 公式商品ページに一律年齢の記載はありません |
| 上限 | 10万円~50万円、新規は30万円まで | 預入額の90%以内、1口座300万円まで |
| 金利 | 年14.0%の変動金利 | 担保貯金の約定金利に年0.25%または0.5%を上乗せ |
| 返済 | 毎月8日に1万円を自動引落し | 通常貯金へ預入すると自動返済 |
ゆうちょ銀行の現行借入方法は口座貸越と貯金担保自動貸付け
ゆうちょ銀行の「ローン・貸付け」ページでは、住宅ローンのほか、口座貸越サービスと貯金担保自動貸付けを案内しています。
一般的なカードローンのように、専用ローンカードで任意の金額を借りる商品は掲載していません。
口座貸越サービスは、通常貯金の残高を超える払戻しや引落しがあると、不足額を自動融資する仕組みです。
貯金担保自動貸付けは、総合口座で管理する定額貯金・定期貯金を担保に不足額を貸し付けます。
現行の一覧はゆうちょ銀行のローン・貸付け案内で確認できます。
利用方法を分けるときは、次の順で見ます。
- 担保定額貯金または担保定期貯金があるか確認する
- 審査のある口座貸越を待てる期間があるか確認する
- 残高不足を自動融資で補う必要があるか決める
同じゆうちょATMから借りても、利息と返済まで同じにはなりません。
どの契約から借入れが発生したかによって条件が変わります。
つまり、通帳にマイナス表示が出た場合は、先に契約中のサービス名を確かめます。
口座貸越サービスは満20歳以上70歳以下で年14.0%
口座貸越サービスは、契約時に満20歳以上70歳以下で、通常貯金を持ち、安定収入があり、所定の保証を受けられる人などが対象です。
年金収入も対象で、無職の既婚者でも配偶者が条件を満たして同意がある場合は申し込めます。
利用極度額は10万円から50万円ですが、新規契約時は30万円までです。
金利は年14.0%の変動金利で、専用のカードや通帳は発行されません。
現在の条件はゆうちょ銀行の口座貸越サービスに掲載されています。
払戻し、振込、公共料金やクレジットカードの自動払込み、デビットカードなどで口座残高が不足すると、不足額が利用極度額の範囲で自動融資されます。
現金を借りる操作をしていなくても残高が増える点は、申込前に理解しておきたいところです。
口座貸越サービスの審査結果はWebで約10日、窓口で約2週間
インターネット申込みでは、申込みから10日程度でメールに審査結果が届きます。
窓口申込みは2週間程度で、封書またはハガキによる連絡です。
今日申し込んで、今日ゆうちょATMから借りることはできるのでしょうか?
公式の目安を見る限り、口座貸越サービスは即日融資向けではありません。
Web申込みには、ゆうちょ通帳アプリまたはゆうちょ認証アプリでの本人確認と取引時確認も必要です。
流れは口座貸越サービスのWeb申込手順で確認できます。
契約時には、登録住所へ契約内容、取引約款、利用ガイドが転送不要の親展扱いで郵送されます。
審査結果のメールが届くことと、自宅への郵送がないことは同じではありません。
口座残高不足の自動融資は毎月8日に1万円ずつ返済する
口座貸越サービスの約定返済日は毎月8日で、休業日の場合は翌営業日です。
毎月1万円が返済用の通常貯金口座から自動で引き落とされます。
たとえば通常貯金に1万円あり、対象となる引落しが4万円なら、不足する3万円が自動融資される場合があります。
引落しは完了しても、口座貸越の残高は3万円増えます。
約定返済の前に通常貯金へ1万円を入れれば、それで十分でしょうか?
返済日までに新たな引落しがあれば、通常貯金が再び不足する場合があります。
また、毎月の返済だけを見て、随時返済時の利息を切り離すことはできません。
返済方法と自動融資の対象は口座貸越サービスの商品説明書で確認できます。
ゆうちょ通帳アプリやATMから追加返済もできます。
返済用口座の入出金と貸越残高を別々に確認すると、引落し後の借入れを見落としにくくなります。
貯金担保自動貸付けは定額貯金・定期貯金の90%以内
貯金担保自動貸付けは、総合口座で管理する担保定額貯金または担保定期貯金を基に借りる仕組みです。
借入上限は預入金額の90%を超えず、総合口座1口座につき300万円を超えません。
貸付期間は原則2年です。
金利は、担保定額貯金なら返済時の約定金利に年0.25%、担保定期貯金なら預入時の約定金利に年0.5%を加えます。
条件はゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けに掲載されています。
返済は通常貯金へ預入することで自動的に行われ、期間内なら返済回数と1回の金額に制限はありません。
元金相当額だけを入れても利子が残れば完済にならず、期限までに返せないと担保貯金が払い戻されて返済へ充てられます。
19歳と審査なしで借りたい人は二つの商品を混同しない
口座貸越サービスは契約時20歳以上が条件なので、19歳は申し込めません。
また、ゆうちょ銀行と保証会社の審査があるため、「審査なしのカードローン」ではありません。
貯金担保自動貸付けは、自分の担保定額貯金・担保定期貯金が前提です。
公式商品ページは口座貸越サービスと同じ審査条件を掲げていませんが、担保となる貯金がなければ利用できません。
信用情報にはローンの申込事実や契約・返済状況が登録されます。
登録される情報はJICCの信用情報の内容と登録期間で確認できます。
「審査なし」という言葉だけで探すのではなく、信用で借りるのか、自分の貯金を担保に借りるのかを分けます。
JP BANKカードのキャッシングはクレジットカードの借入機能
ゆうちょATMでは、JP BANKカードのキャッシングリボやキャッシング一括も利用できます。
これはゆうちょ銀行の口座貸越サービスではなく、クレジットカード契約に付くキャッシング機能です。
ATM画面に「ローン」や「カードローン」と表示される場合があっても、契約商品がゆうちょ銀行カードローンになるわけではありません。
返済日、金利、利用枠の基準は、JP BANKカードの会員規定と利用明細です。
ATMでの取扱いはJP BANKカードのゆうちょATM案内で確認できます。
同じゆうちょATMを使っても、口座貸越、貯金担保自動貸付け、クレジットカードのキャッシングは同じ条件の借入れではありません。
通帳やカードの名称を見てから返済先を確かめます。
10万円を年14.0%で30日借りる利息の試算は約1,150円
口座貸越サービスで10万円を年14.0%、30日間借り、途中で残高が変わらない条件を試算しました。
利息の試算結果は約1,150円でした。
計算式は「10万円 × 14.0% × 30日 ÷ 365日 = 約1,150円」です。
毎月の約定返済は1万円ですが、1万円の全額が元金を減らすわけではありません。
その間に自動融資が追加されれば、返済後も残高が思ったほど減らない場合があります。
カードローンや口座貸越の利息を比較するときは、年率だけでなく残高と利用日数を合わせます。
日割り計算の基本は全国銀行協会のカードローン解説で確認できます。
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法に関するよくある質問
ゆうちょ銀行にカードローンはありますか?
現在のローン・貸付け一覧には、一般的な名称のカードローンは掲載されていません。
個人向けの残高不足に備える方法として、審査のある口座貸越サービスと、定額・定期貯金を担保にする貯金担保自動貸付けが案内されています。
口座貸越サービスはATMで即日借りられますか?
申込み直後の即日利用を前提にできません。
Web申込手順では、審査結果の連絡は申込みから10日程度と案内しています。
契約後に通常貯金の残高不足が生じると、自動的に不足額が融資されます。
貯金担保自動貸付けは元金だけ入金すれば完済ですか?
元金相当額だけでは、貸付利子が残る場合があります。
公式商品ページでは、利子を返さず貸付期間が経過すると担保貯金が払い戻されると案内しています。
完済時は貸付金額と利子の両方を確認します。
急ぎなら即日性ではなく審査日数と担保貯金の有無を先に見る
ゆうちょ銀行で借りる方法は、一般的なカードローンを一つ選ぶ形ではありません。
審査を受けて残高不足に備える口座貸越サービスと、自分の定額・定期貯金を担保にする方法を区別します。
- 口座貸越サービスは満20歳以上70歳以下、新規極度額30万円まで、年14.0%である
- Web申込みの審査結果は約10日、窓口は約2週間が目安で即日融資向けではない
- 貯金担保自動貸付けは預入額の90%以内、1口座300万円までである
- JP BANKカードのキャッシングはクレジットカードの借入機能である
専用カードで任意に借りる銀行商品とも比較するなら、三菱UFJ銀行カードローンの即日融資と審査基準に申込から借入れまでの流れがまとまっています。
ゆうちょ銀行の自動融資型との違いを把握した後なら、必要な時点で借入操作ができる商品かどうかを同じ軸で比べられます。

