暗号資産の注文方法は?成行・指値・逆指値の使い分け

暗号資産の注文方法は?成行・指値・逆指値の使い分け

「今すぐ買いたいけれど、高値で約定するのは避けたい」。この二つは同時に満たせないことがあります。成行は成立を優先し、指値は価格条件を優先するからです。逆指値は、相場が指定水準へ達したら注文を出すための引き金です。

注文名ではなく、何を優先し、何を諦めるかで選びます。価格を固定すれば未約定が残り、成立を急げば平均価格がずれる可能性があります。

各社の取引方式と手数料は、暗号資産取引所17社の比較ページにまとまっています。

注文方法 優先するもの 主な未確定要素
成行 売買の成立 約定価格
指値 指定した価格条件 成立するか
逆指値 指定水準で注文を発動 発動後の約定価格

三つの注文は何を優先するかが違う

bitFlyerの注文方法FAQは、成行を価格指定せず成立を優先する条件、指値を指定価格での成立を優先する条件と説明しています。Coincheckの注文方法説明では、逆指値を買いなら指定価格以上、売りなら指定価格以下で発動する注文として扱っています。

指値の買い注文は上限価格を決められますが、その価格まで売り注文が来なければ成立しません。逆指値の売りは損失拡大を抑える目的に使えますが、急落時に指定価格そのもので売れる保証はありません。

板が薄い場面の平均約定価格の計算例

現在の売り板に、1BTCが1,000万円で0.01BTC、1,010万円で0.02BTC、1,030万円で0.02BTC並んでいるとします。0.05BTCを成行で買うと、三つの価格を順に消化します。支払額は10万円+20万2,000円+20万6,000円で50万8,000円、平均約定価格は1BTCあたり1,016万円です。

画面の最良売値1,000万円との差は1.6%です。Coincheck取引所APIの注文仕様でも、成行買いは使う日本円金額を指定する方式が示されています。Coincheck暗号資産取引説明書にある注文条件と併せ、数量が大きいほど板の複数段を使う可能性を見ます。

逆指値は損失額を固定する注文ではない

100万円で買い、95万円で逆指値の成行売りを発動させても、急落で次の買い注文が92万円なら、約定価格は92万円付近になり得ます。逆指値は95万円で売る予約ではなく、95万円を条件に売り注文を出す設定です。

金融庁の暗号資産制度報告が示す急激な価格変動時には、注文の発動と約定の間にも価格が動きます。損失上限を厳密に固定できると思わず、注文数量を小さくし、板の厚さと変動幅を合わせて見ます。

目的別に注文方法を選ぶ判断フロー

  1. 今すぐ成立させる必要があるなら、板の数量を見て成行の想定平均価格を計算する
  2. 購入上限または売却下限を守るなら、未約定を許容して指値にする
  3. 指定水準を超えた時だけ売買するなら、発動後の注文種類を確認して逆指値にする
  4. 一部約定が困るなら、注文有効条件と残数量の扱いを取引画面で確認する

注文画面の名称や対応種類は事業者ごとに異なります。金融庁の暗号資産取引の注意点にあるとおり、取引内容とリスクの説明を読み、同じ言葉でも発動後が成行か指値かを確認します。

逆指値の一般的な使い分けはCoincheckの注文方法説明で、発動後の注文条件はCoincheck暗号資産取引説明書で照合できます。

暗号資産の注文方法に関するよくある質問

指値注文は指定価格で必ず約定しますか?

必ずではありません。bitFlyerの指値説明Coincheckの指値説明が示すように、価格条件を満たす反対注文が必要です。価格が一瞬触れても、自分より先の注文量が多ければ未約定や一部約定になることがあります。

逆指値は指定価格で売れますか?

指定価格は発動条件であり、約定価格とは限りません。Coincheck暗号資産取引説明書では、指定価格へ達した時点で成行または指値注文を発注するトリガーとして説明されています。急落時は発動後の注文条件と板の価格で結果が変わります。

成行注文で価格がずれるのはなぜですか?

最良価格に必要数量がなければ、次の価格の注文まで順番に約定するからです。Coincheck取引所API仕様にあるように、成行注文は指値を指定しません。注文前の最良価格ではなく、全約定の加重平均価格で費用を見ます。

注文前に優先順位を一つだけ決める

成立の速さと価格条件は、相場や板によって両立しないことがあります。押すボタンを覚えるより、未約定と価格ずれのどちらを許容するかを先に決めます。

  • 成行は成立を優先し、平均価格が動きます。
  • 指値は価格条件を守る代わりに未約定が残ります。
  • 逆指値は注文を出す条件で、約定価格の保証ではありません。
  • 板の数量と注文数量を同じ単位で比べます。

販売所と取引所で注文の仕組みがどう変わるかは、暗号資産の買い方と購入後の保管に整理しています。

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