税金・住民税が払えない時にカードローンで払うのはあり?

税金・住民税が払えない時にカードローンで払うのはあり?

住民税の納付書にある税額と納期限を、今月の手取り、家賃、光熱費、食費と同じ紙に置くと、期限までの不足額が見えます。
不足が出ると、カードローンで先に納める方法が最短に見えるかもしれません。
しかし、借りて納税すると税金の未納は解消しても、元金と利息の返済が翌月以降へ残ります。

国税と住民税では相談先が異なり、納付の猶予や分割相談を利用できる条件も同じではありません。
まず税務署や自治体へ相談し、それでも埋まらない一時的な不足だけを借入れの候補にします。

借入れを比較する段階では、カードローン総合おすすめで金利と返済条件を同じ借入額にそろえて確認できます。

最初に知りたいこと 先に押さえたい答え
国税が払えないときの相談先 所轄の税務署へ、払えない理由と今後払える時期を伝えます。
住民税が払えないときの相談先 納付書を発行した市区町村の納税担当窓口へ相談します。
カードローンで納税してよいか 一時的な不足を短期で返せる場合の後順位です。猶予や分割相談を先に確認します。
借りたお金に税金はかかるか 通常の借入金は返済義務のある負債であり、受け取った元金を所得として扱うものではありません。
家族から借りてもよいか 返済能力や返済実績がなく、実質的な贈与と判断される形を避けます。

税金を借りて払うと税金とローンの二つの支払いが残る

カードローンで10万円を借りて住民税へ充てても、納税額が値引きされるわけではありません。
税の未納は解消しても、借入元金10万円と利息の返済へ置き換わります。

具体例:10万円を12回で返す試算

たとえば10万円を年18%で借り、毎月同額を12回返済すると、毎月の返済額は約9,168円、総返済額は約110,016円です。
返済期間が延びれば、同じ10万円でも利息は増えます。
この差は、納税額とは別に家計から出ていく約1万円です。

一方、国税にはクレジットカード納付の仕組みがありますが、無料ではありません。決済手数料がかかります。
利用方法や納付できる税目は国税庁のクレジットカード納付案内で確認できます。
カード払いを選ぶ場合も、手数料とカード会社への支払日を含めた総負担で比べます。

借りた元金そのものについては、返済義務を負うため、通常は所得として課税される収入ではありません。
国税庁の研究資料でも、借入れによる金銭の受領は返済義務があることから所得を構成しないという考え方が示されています。
根拠は国税庁税務大学校の所得概念に関する論考で確認できます。

ただし、「借入金に所得税がかからない」ことと「借りて納税するのが有利」なことは別の論点です。
納税額だけでは、有利かどうかを判断できません。見るべき数字は、手数料と利息を足した後の総支払額です。

国税が払えないときは税務署へ猶予を相談する

所得税、消費税、相続税などの国税を一時に納められないとき、検討対象になるのが納税の猶予制度です。
猶予には申請期限や担保、分割納付計画などの条件があるため、期限を過ぎるまで放置できません。相談先は所轄税務署です。

国税庁は、災害、病気、事業の休廃止、著しい損失などで国税を一時に納められない場合の手続きとして、納税の猶予と換価の猶予を案内しています。
制度の入口は国税を一時に納付できない方のための猶予制度で確認できます。

申請書の書き方や財産収支状況書の要否は、国税庁の猶予申請の手引で確かめられます。
2026年4月1日現在の手引を使う必要があり、古い様式はそのまま提出できません。

税務署へは、次の四つを一緒に伝えると話を進めやすくなります。

  1. 納められない税目、期別、金額を納付書で確認します。
  2. 病気、離職、売上減少など、一時に払えない理由を日付とともに整理します。
  3. 預金、給与、事業収入と、家賃や医療費などの支出を並べます。
  4. いつから月いくらなら払えるかを示します。

「とりあえず今月分だけ借りる」と決める前に、この相談で納付時期を調整できないか確かめます。
猶予が認められるかは個別判断であり、相談しただけで自動的に延滞が止まるわけではありません。

住民税が払えないときは納付書を発行した自治体へ相談する

住民税は地方税なので、国税の猶予申請を税務署へ出しても、住民税の手続きにはなりません。
普通徴収の納付書なら発行元の市区町村、給与からの特別徴収なら勤務先と市区町村の案内を確認します。

自治体にも、災害、病気、事業の損失などで一時に納付できない場合の徴収猶予や換価の猶予があります。
一例として、東京都主税局は要件、申請期限、必要書類を都税の猶予制度で案内しています。
東京都の条件を、ほかの自治体へそのまま流用してはいけません。
住んでいる自治体の条件は、納付書記載の窓口で確かめます。

住民税をスマートフォン決済やクレジットカードで納付できる自治体もありますが、対応税目、上限額、手数料は自治体ごとに異なります。
東京都の納付方法は東京都主税局の都税の納付案内のように、方法別に整理されています。

次のどちらに近いでしょうか?

状況 先にすること
払える収入日は決まっているが、納期限だけ先に来る 自治体へ納付時期や分割の相談をする
来月以降も生活費を引くと不足する 家計全体を見直し、継続的な借入れを避ける
納付書をなくした、金額が分からない 自治体へ再発行と未納額を確認する
給与天引きの住民税が払われていない 勤務先と自治体の双方へ徴収状況を確認する

自治体から届いた催告を開かずに借入先だけ探すと、正確な未納額も相談期限も分かりません。
納付書と催告書を手元に置いて連絡することが、最初の負担を増やさない行動です。

カードローンは確定した一時不足を短く返せる場合に限る

猶予や分割相談をしても納期限までに不足が残るなら、借入れを検討する余地はあります。
ただし、「年収の3分の1までなら借りてよい」という意味ではありません。

貸金業者からの借入れには、個人の借入残高を原則として年収の3分の1までとする総量規制があります。
仕組みと例外は金融庁の貸金業法Q&Aで確認できます。
規制の範囲内なら家計にも安全、とは限りません。家賃や次回の税金を払えなくなる返済額なら借りすぎです。

また、利息制限法上の上限金利は、借入元本に応じて年15%から20%です。
上限の区分は自己判断できません。日本貸金業協会の上限金利の説明で確かめられます。

借入前には、次の式で必要額を出します。

必要借入額 = 期限までに納める税額 - 期限までに使える預金 - 相談で調整できた金額

式へ入れる金額 入れる条件
期限までに納める税額 納付書や窓口で確定した額
期限までに使える預金 家賃と生活費を残した後の額
相談で調整できた金額 猶予や分割が正式に認められた額

さらに、完済日までの手取り収入から生活費と次回の税負担を引き、約定返済を続けられるかを確認します。
ボーナスや還付金をまだ確定していない段階で返済原資へ入れないことも大切です。

その返済額を払っても、次の住民税や所得税を期限どおり用意できるでしょうか?

用意できないなら、一回分の納税を別の債務へ移しただけなので、借入額ではなく納付計画を見直します。

家族から税金を借りるなら返済条件を曖昧にしない

家族からの借入れで避けたいのは、返済実態のない名目だけの貸付けです。
国税庁は、親子など特殊な関係にある人同士の金銭貸借でも、返済能力や返済状況から真の貸借と認められれば、借入金そのものは贈与にならないと説明しています。ただし、無利子なら贈与税の論点がなくなるとは限りません。
詳しくは国税庁の親から金銭を借りた場合の案内で確認できます。

少なくとも、借入日、金額、返済日、返済回数、利息の有無を書面にし、口座振込などで返済の記録を残します。
返済するつもりがなく、実際にも返していないお金を「借りた」と呼ぶだけでは不十分です。

ここで確認したいのは、家族から借りれば必ず贈与税がかからないということではありません。
税額が大きい場合や条件に迷う場合は、税務署や税理士へ個別に確認します。

税金とカードローンについてよくある質問

カードローンで借りたお金に所得税はかかりますか?

通常の借入金は、返済義務を負って受け取るお金なので、借入元金を給与や事業所得のような所得として申告するものではありません。
ただし、債務を免除された場合などは別の税務論点が生じることがあります。
借入れと所得の基本的な区別は国税庁税務大学校の研究資料で確認できます。

住民税をカードローンで払うことはできますか?

使途が原則自由な商品から借りた現金を納税資金へ充てることはできますが、自治体の猶予や分割相談より先に選ぶ必要はありません。
借りる場合は未納額全体ではなく、相談後にも納期限まで残る確定不足に限り、利息を含む総返済額を出します。

税金を払えないまま納期限を過ぎたらどうすればよいですか?

国税なら所轄税務署、住民税などの地方税なら納付書を発行した自治体へ、未納額と払えない事情を伝えます。
国税については国税庁の猶予制度案内で対象事情と手続きを確認し、催告を放置せず相談します。

親に税金を立て替えてもらうと贈与税がかかりますか?

返済能力と返済実績があり、実質的な金銭貸借と認められるなら、借りた元金そのものが直ちに贈与になるわけではありません。
一方、最初から返す予定がない場合や、無利子による利益が大きい場合は贈与の問題が生じ得ます。
国税庁の親子間の金銭貸借に関する説明を基に、条件を書面へ残します。

相談で納付時期を整えてから不足額を決める

税金の納期限が迫ると、借りてすぐ払う方法が最短に見えます。
しかし、国税と住民税の相談先を分け、猶予や分割の可否を確認すれば、利息が付く金額を減らせる場合があります。

  • 国税は所轄税務署、住民税は納付書を発行した自治体へ相談します。
  • 借りて納税すると、税金の代わりに元金と利息の返済が残ります。
  • カードローンは、相談後にも残る一時的な不足を短く返せる場合の後順位です。
  • 家族から借りる場合も、返済条件と返済実績を曖昧にしません。

税金以外にも車の購入や修理などまとまった支出が重なっているなら、車の購入費を自動車ローンとカードローンで比べる方法で目的別ローンとの金利差も確認できます。
支出ごとに返済期間を分けて並べれば、目の前の納期限を越えた後も家計が回るかを判断しやすくなります。

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