借金返済のための借入は危険、自転車操業から抜ける方法

借金返済のための借入は危険、自転車操業から抜ける方法

返済カレンダーには、A社の支払日前日にB社から借りる予定が書き込まれています。
翌週にはB社の返済が始まり、その支払いをC社で補わなければ回りません。
月の返済日は守れていても、借金全体が減らないなら、自転車操業です。

返済のための新たな借入れは、支払日を先へ動かすだけで、元金と利息を増やします。
抜ける最初の一歩は、次の借入先を探すことではなく、全社の残高、金利、返済日と生活費を一枚に並べ、返済できない事実を相談先へ共有することです。

カードローンの金利や返済方式を確認する場合は、カードローン総合おすすめに基本条件がまとまっています。

状況 自転車操業のサイン
返済日に残高が足りない 他社の利用枠を返済原資として見ている
毎月支払っている 全社合計の元金が減っていない
限度額が空いた すぐ再借入れし、生活費へ回している
延滞はしていない 給料の大半が返済へ消え、また借りている
借換えを探している 新規契約だけで状況が解決すると考えている

他社から借りて返すと支払先が移るだけで元金は減らない

たとえば、A社へ3万円返すためにB社から3万円を借りても、借金全体は減りません。
この時点でA社の残高は減っても、B社に新しい3万円の元金が生じます。
振込手数料や利息を含めれば、借金全体はむしろ増えます。

金融庁の貸金業法Q&Aは、返済の見込みが立たないのに新たな借入れを行うと、多重債務に陥る可能性があると注意しています。
また、貸金業者からの借入残高は指定信用情報機関に集められ、貸金業者が返済能力調査に利用します。

「今月だけつなげば来月は戻る」と言える根拠は何でしょうか?

賞与日と手取り額が確定し、翌月から恒常的な黒字になるなら、一時的な資金不足として計算できます。
一方、毎月の収入より生活費と返済額の合計が大きいなら、来月も同じ穴が残ります。

返済日を守れていることは、返済能力が戻った証明ではありません。
借りずに返した後も生活費が残るでしょうか。
ここが境目になります。

数値例:30万円の返済を借入れでつなぐと残高がどう動くか

30万円を年18.0%で借り、毎月1万円を返す単純な例を考えます。
初月利息を残高×18.0%÷365日×30日で概算し、返済後に生活費不足の1万円を再借入れした場合で考えます。

月の動き 再借入れをしない 返済後に1万円を借り直す
月初残高 300,000円 300,000円
30日分の利息概算 約4,438円 約4,438円
1万円返済後の残高 約294,438円 約294,438円
生活費として再借入れ後 約294,438円 約304,438円

再借入れをしなくても、初月に減る元金は約5,562円にすぎません。
同額を借り直すと、月末残高は開始時より約4,438円増える計算です。

一か月だけの概算でも、仕組みは明確です。
最低返済額を入れた事実より、返済後の再借入額が大きければ残高は減りません。

上限金利は元本額によって年15%から20%で、元本10万円以上100万円未満では年18%です。
根拠は日本貸金業協会の上限金利の説明で確認できます。

借入先ごとの残高ではなく家計と債務を一枚にする

アプリごとに残高を見ているだけでは、全社合計が見えません。「A社はあと少し」「B社には利用枠がある」と別々に考えてしまいます。
相談に必要なのは、全社合計と今月の生活費です。

書き出す項目 記録する内容 分かること
借入先 名称、残高、金利、返済日、最低返済額 借金全体と支払日の集中
収入 手取り、支給日、変動する収入 返済日に使える確定額
必須支出 家賃、光熱、食費、医療、通勤 生活を維持する最低額
再借入れ 日付、金額、使い道 返済と借入れの循環

取引履歴が分からない場合は、貸金業者へ開示を求める方法があります。
金融庁の金融サービス利用者相談室の助言は、貸金業者が取引履歴を含む帳簿を保存し、債務者からの閲覧・謄写請求に応じる義務を説明しています。

合計した後、収入から必須支出を引いた額が最低返済額の合計を下回るなら、節約だけで解決できるでしょうか?

食費や医療費を削って一時的に払っても、翌月の赤字が残ります。
この段階で必要なのが、返済額や法的整理を含めた専門相談です。

新規借入れを止めて返済日前に相談する

返済日を過ぎるまで黙っているより、支払えない見込みが出た時点で借入先へ相談します。
相談しても、必ず条件が変わるわけではありません。別会社から借りて事実を隠すより、現在の収支を共有できます。

次の相談先は、多重債務相談窓口です。
金融庁の多重債務についての相談窓口では、財務局、自治体、法テラス、日本貸金業協会などの窓口を案内しています。

相談までの順序は、次の五段階です。

  1. 申込みに使うアプリや広告を閉じ、新規借入れを止めます。
  2. 全社の残高、返済日、収入、必須生活費を一覧にします。
  3. 直近の返済先へ、支払日前に相談します。
  4. 多重債務相談へ一覧を持ち込み、家計と手続を一緒に整理します。
  5. 税金や家賃など借金以外の滞納も隠さず伝えます。

しかし、相談は「破産を決めてから行く場所」ではありません。
どの方法が合うか分からない段階で、選択肢を整理するために使います。

任意整理・個人再生・自己破産は状況により選択肢が異なる

債務整理には複数の方法があり、効果、費用、対象となる債務、財産への影響は同じではありません。
名前だけで自己判断せず、収入と債務全体を専門家へ見せます。

法テラスの債務と貸付けの案内は、任意整理を裁判所を使わない当事者間の話合い、個人再生を裁判所が認めた計画に沿って減額後の債務を原則3年で返す手続として説明しています。
自己破産や特定調停を含め、どの手続きが合うかは個別に判断されます。

選択肢 大まかな役割 先に確認すること
返済条件の相談 現在の借入先と支払いを相談 一時的な不足か、恒常的な赤字か
任意整理 債権者と私的に返済条件を話し合う 継続して払える原資があるか
個人再生 裁判所の計画で減額後の債務を返す 継続収入や対象外債務
自己破産 裁判所の手続で免責を求める 財産、免責、職業上の制限など

税金や養育費など、手続によっても免除されない債務があります。
つまり、借金だけの残高表ではなく、滞納している支払いをすべて伝える必要があります。

借金返済と自転車操業のよくある質問

延滞していなければ自転車操業ではありませんか?

延滞の有無だけでは判断できません。
別の借入れで返済日を守り、全社合計の残高が減っていないなら、自転車操業の状態です。
金融庁の貸金業法Q&Aも、返済見込みがない新規借入れは多重債務につながる可能性があると注意しています。

おまとめローンなら自転車操業から抜けられますか?

金利や返済日が整理され、総返済負担が下がる場合はありますが、契約できる保証はありません。
また、まとめた後に空いた利用枠から再借入れすると債務が増えます。
借換えだけでなく、再借入れを止めた家計で完済できるかを、多重債務相談と一緒に確認します。

家族に内緒のまま債務整理を相談できますか?

相談自体は本人からできますが、選ぶ手続、家計、共有財産、保証人の有無によって家族への影響は異なります。
「絶対に知られない」ことを前提に方法を選ばず、法テラスの債務整理の案内などを入口に、個別事情を弁護士や司法書士へ伝えます。

取引履歴がなくても相談できますか?

手元にある請求画面、契約書、通帳、メールから分かる範囲で相談を始められます。
不足する履歴は、借入先へ開示を求める方法があります。
金融庁の相談事例と助言には、取引履歴の閲覧・謄写請求に応じない場合の相談先も示されています。

返済日をつなぐのをやめ、借金全体を止めて整理する

自転車操業から抜けるには、今月の一社だけでなく、借入先すべてと生活費を同じ表に置きます。
赤字が恒常的なら、新規借入れで延滞を隠すほど相談が遅れ、元金と利息が増えます。

  • 別会社から借りて返しても、借金全体は減りません。
  • 最低返済額より、返済後の再借入額と全社合計残高を見ます。
  • 支払えない見込みが出た時点で借入先と多重債務窓口へ相談します。
  • 債務整理の方法は、収入、財産、債務の種類を専門家へ伝えて選びます。

今後、生活を立て直して目的のある支出を借りる場面では、車の購入資金を二つのローンで比較する記事へ進むと、借入額と完済日をそろえる基本を確認できます。
借りられる枠ではなく、追加借入れなしで返せる総額から考えるための次の資料です。

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