カードローンの返済を続けていると、金利の低い商品へ移れば毎月の負担も利息も減るように見えます。
実際に借り換えで総支払額が減ることはありますが、金利表示だけでは得かどうかを決められません。
毎月返済を小さくするために期間を延ばすと、低金利でも利息を払う月が増え、総額が思ったほど減らないからです。
借り換えを判断する軸は、現在残高、今の適用金利、候補の適用金利、完済までの月数、諸費用、旧契約を閉じるかの6点です。
同じ残高・同じ返済回数で新旧を比べることは、金利差の効果を誤解しないための前提から外せません。
一般的なカードローンの条件は、カードローン総合おすすめで比較できます。
| 知りたいこと | 判断の基準 |
|---|---|
| 借り換えで得するか | 金利だけでなく、完済までの総支払額を比べます |
| 毎月返済は下がるか | 返済期間を同じにした比較と、延ばした比較を分けます |
| 審査はあるか | 新しい契約なので、残高・返済状況・収入を基に審査されます |
| 元のローンはどうなるか | 返済専用商品か自由利用型かを確認し、解約条件も比べます |
| 複数社をまとめられるか | 1件の乗り換えと、おまとめ商品の対象債務を区別します |
カードローンの金利と返済の基本を先に押さえると、消費者金融から借り換える注意点との違いも見えやすくなります。
借り換えのメリットは残高100万円の返済試算で金利差を総額へ直す
借り換えの主なメリットは、適用金利が下がれば、同じ残高を同じ期間で返したときの利息を減らせることです。
返済日や借入先を整理できるという副次的な利点も見逃せません。
全国銀行協会のローン借り換えシミュレーションも、現在の借入れと借り換え後について、毎月返済額や総返済額の差を比べる考え方を示しています。
比較では、保証料や手数料が別にかかる可能性も含めます。
残高100万円を元利均等で36回返済し、手数料なしとした簡易試算は次のとおりです。
| 条件 | 年18.0%のまま | 年12.0%へ借り換え |
|---|---|---|
| 毎月返済の目安 | 約36,152円 | 約33,214円 |
| 36回の総支払額 | 約1,301,486円 | 約1,195,715円 |
| 利息相当額 | 約301,486円 | 約195,715円 |
| 総支払額の差 | - | 約105,771円減 |
これは、毎月同額、金利一定、追加借入れなしの単純計算にすぎません。
実際の返済方式、日割り利息、端数処理、返済日で結果は変わりますが、金利差6ポイントを「約10万6,000円の差」として見ると判断材料になります。
毎月返済が軽くても返済期間が延びれば総支払額は増え得る
借り換えのデメリットは、新しい契約に手間と審査があり、月額を下げるほど返済が長期化しやすいことです。
低い金利が適用されても、最低返済額だけを払い続ければ、利息を払う期間が延びます。
たとえば、借り換え後の毎月返済が36,000円から20,000円へ下がれば、当月の家計は楽になります。
一方、完済回数が36回から60回近くへ延びるなら、総支払額をもう一度計算しなければ「負担が減った」とは言えません。
金利が下がるなら、返済期間は気にしなくてよいのでしょうか?
期間も同じ重要度で確認します。
全国銀行協会のシミュレーションのように、月額だけでなく総返済額、諸費用、借換え後の期間を並べる必要があります。
また、自由に追加借入れできるカードローンへ移すと、空いた限度額を使い、残高が再び増えることがあります。
利息を減らす目的なら、借り換え後の追加利用可否と旧契約の解約までを一つの計画に含めます。
借り換えも新規審査なので残高・返済状況・申込記録を見られる
借り換えは既存契約の金利だけを書き換える手続ではなく、新しいローンへの申込みであり、審査を避けられません。
現在の残高が大きい、延滞がある、短期間に複数へ申し込んでいるなどの事情は審査材料になり得ます。
貸金業法第13条は、貸金業者に顧客の収入・資力・信用・借入状況・返済計画などの調査を求めています。
JICCの信用情報の登録内容と期間にも、契約内容、残高、返済状況、申込情報が含まれます。
審査結果が出る前に、複数社へ同時に申し込んだ方が通る確率は上がるのでしょうか?
各社の審査基準は公開されておらず、申込数を増やせば通過率が上がるとはいえません。
先に現在残高と必要な借り換え額を確定し、条件が合う候補を絞る方が、申込記録と手続きを増やさずに済みます。
貸金業者の借り換えは総量規制の例外条件と対象債務を確認する
消費者金融など貸金業者からの借入れには、原則として年収の3分の1までという総量規制があります。
ただし、顧客に一方的に有利となる借換えや、段階的に残高を減らす借換えは、条件を満たすと例外貸付けになり得ます。
日本貸金業協会の総量規制が適用されない場合の解説では、借換え後の金利が上がらない、残高が段階的に減る、月々の負担が高くならないなどの要件を挙げています。
金融庁の貸金業法Q&Aも、例外貸付けであっても借入残高には算入され、その後の一般的な貸付けに影響すると説明しています。
例外商品なら、どの借金でもまとめられるとは限りません。
貸金業者の借換え商品では、銀行ローン、ショッピング利用、親族からの借入れなどが対象外になる場合があるため、商品説明の「返済対象」を確認します。
銀行カードローンを候補に含める場合は、銀行カードローンおすすめで金利帯と申込条件を並べられます。
表示上の最低金利ではなく、自分の借換え額に適用される可能性のある金利帯を比べることが前提です。
借り換え候補は7項目を同じ条件にそろえて比較する
比較表には、広告の上限額ではなく、自分の現在残高を入れます。
借り換え額が100万円なら、1,000万円借りられる商品の最低金利だけを見ても、自分の適用条件とは結びつきません。
| 比較項目 | 現在のローン | 借り換え候補 |
|---|---|---|
| 返済時点の残高 | 返済予定日の残高 | 必要な借換え額 |
| 適用金利 | 現在の実質年率 | 候補額での適用見込み |
| 毎月返済 | 実際の約定返済額 | 同じ返済回数での月額 |
| 完済まで | 残り回数・予定日 | 借換え後の回数・予定日 |
| 総支払額 | 今後払う元利合計 | 元利合計と諸費用 |
| 追加利用 | 利用枠が残るか | 返済専用か再借入可能か |
| 旧契約 | 継続・解約の予定 | 直接返済か自分で完済か |
現契約の返済予定表がなければ、現在残高、適用金利、最低返済額を会員画面や明細で確認します。
候補側の返済シミュレーションは、同じ残高・同じ返済回数にそろえ、その後で「月額を下げる案」を別に作ると比較しやすくなります。
カードローンの借り換えが向く人と向かない人
現在より低い適用金利が見込め、返済期間を延ばさず、追加借入れを止めても家計が黒字になる人ほど、借り換えの効果が残りやすいとはいえ、誰にでも効果が出るとは限りません。
反対に、延滞中、返済後の生活費が不足、借り換え後も借入れが必要という状態では、審査結果を待つ間にも家計が悪化します。
| 状況 | 借り換えとの相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 金利差が大きく残存期間も長い | 向きやすい | 利息差を得られる期間があるため |
| 完済間近で諸費用がある | 慎重 | 手続費用が利息差を上回り得るため |
| 月額を下げても家計が黒字 | 条件次第 | 総額と期間を許容できるか確認します |
| 返済のために借りている | 向きにくい | 借り換え後も残高が再増加しやすいため |
| すでに延滞している | 相談優先 | 新規審査より返済条件と債務全体の整理が先です |
日本クレジットカウンセリング協会の借金の無料相談では、家計改善や債務整理を含めて相談できます。
借り換え後の試算でも毎月赤字なら、金利を数ポイント下げる比較だけでなく、返済総額と生活費を同じ相談で扱います。
カードローンの借り換えに関するよくある質問
カードローンを借り換えると必ず金利が下がりますか?
必ずではありません。
表示される金利には幅があり、実際の適用金利は審査と契約額で決まります。
全国銀行協会の借り換えシミュレーションのように、候補の適用金利だけでなく、返済期間、総支払額、諸費用を現在のローンと同条件で比べます。
借り換え前のカードローンは自動的に解約されますか?
商品によって異なり、自動解約とは限りません。
貸金業者が借入先へ直接返済する商品もあれば、契約者が受け取って完済手続きをする商品もあります。
日本貸金業協会が示す借換え条件と、個別商品の旧債務返済・解約条件を確認します。
総量規制を超えていても借り換えできますか?
顧客に一方的に有利な借換えなど、条件を満たす貸付けは総量規制の例外になり得ます。
ただし、日本貸金業協会の解説にあるとおり、例外なら審査なしという意味ではなく、金利、月額負担、残高の減り方などの要件があります。
複数のカードローンを一社へまとめるのも借り換えですか?
広い意味では借換えですが、1件を移す商品と複数件を一本化するおまとめ商品では対象債務と利用方法が違います。
特に総量規制の例外商品は、対象となる借入れと返済条件を確認します。
複数社なら、各残高を合算してから新しい返済期間を試算します。
金利差を総支払額へ直し旧契約まで閉じて借り換えを完成させる
借り換えの価値は、広告の最低金利ではなく、自分の残高がいつ、いくらで完済できるかに表れます。
月額が下がる心地よさだけで判断せず、旧契約の扱いまで決めると再借入れを防げます。
- 現在残高と残りの返済回数を基準に、新旧を同条件で比べます
- 金利差は毎月返済額と総支払額へ換算し、手数料・保証料も加えます
- 借り換えは新規審査であり、残高、返済状況、申込情報が審査材料になります
- 総量規制の例外商品でも、対象債務、金利、月額、残高減少の条件があります
- 借り換え後も家計が赤字なら、追加借入れではなく債務・家計相談を優先します
金利差を計算する前に、利息が付く仕組みや返済方式を確かめたい場合は、カードローンの仕組み・金利・返済をまとめた基礎ガイドが次の読み先です。
借り換え候補の数字を、現在の契約と同じ物差しへそろえられます。

