支払期限が迫ると、審査に落ちる場合へ備えて二社、三社へ同時に申し込みたくなります。
ところが、申込みを増やすと申込情報は信用情報へ記録される一方、返済に使える収入は増えません。
「三社目から申込みブラック」という全社共通の件数基準は公表されておらず、件数だけで合否を断定することもできません。
先に分けるのは、申込件数、契約件数、借入残高、毎月返済額の四つです。処理中の一件があるなら、次へ申し込む前にその結果を待つ必要があります。
商品ごとの申込条件や上限金利を同じ項目で把握したい場合は、カードローン総合おすすめに整理しています。
| 複数申込みについて知りたいこと | 先に押さえる答え |
|---|---|
| 同時に二社へ申し込めるか | 申込操作はできても、両方の申込情報が記録されます |
| 三社目なら必ず落ちるか | いいえ、全社共通の件数基準はありません |
| 何件までなら安全か | 公的に保証された安全件数はありません |
| 先に何を数えるか | 申込み、契約、残高、返済額を分けて数えます |
カードローンの同時申込みは申込履歴として確認される
同じ日に二社へ申し込むと、それぞれが信用情報機関へ照会した申込情報が登録されます。
契約に至らなかったからといって、申込情報がすぐ消えるわけではありません。
三機関の公式案内では、加盟会員が申込情報を確認できる期間は原則6か月です。
ただし、6か月は審査通過のための待機期間ではありません。
CICの登録期間は照会日から6か月、JICCの登録内容と期間は申込日から6か月以内としています。
全国銀行個人信用情報センターの登録情報でも、会員への提供は利用日から6か月以内です。
例えば、7月17日にA社とB社へ申し込んだ場合を考えます。
| 時点 | A社 | B社 | 信用情報で区別されること |
|---|---|---|---|
| 7月17日午前 | 申込み、審査中 | 未申込み | A社への申込情報 |
| 7月17日午後 | 審査中 | 申込み、審査中 | A社とB社への申込情報 |
| 7月18日 | 否決 | 契約可の連絡 | 申込情報に加え、契約成立後は契約情報 |
| その後 | 契約なし | 借入れなしで契約継続 | B社の契約額や残高など |
申込情報と契約情報は、同じ時点で動くわけではありません。
A社の結果が出る前にB社へ申し込めば、B社からはA社の申込みが確認される可能性があります。
ただし、その事実だけでB社が必ず否決すると外部から断定することはできません。
同日に送信しなければ、複数申込みにはならないのでしょうか?
いいえ、日を分けても申込情報の登録期間が重なれば、直近の複数申込みとして確認されます。
申込みブラックに全社共通の件数基準はない
「申込みブラック」は、短期間に複数の申込情報がある状態を説明するときに使われる俗称です。
信用情報機関の公式な登録項目名や、法律上の認定ではありません。
JICCによる信用情報の利用方法では、加盟会員が申込内容や提出資料と信用情報を照合し、自社の審査基準で総合判断すると説明しています。
信用情報機関が「三件で不合格」と判定して加盟会員へ通知する仕組みではありません。
三社目、四社目、五社目と件数が増えても、全社共通の合格線は公表されていません。
全国銀行個人信用情報センターの審査結果に関する案内も、同センターは審査を行わず、金融機関の判断理由を把握していないと明記しています。
俗称の件数は、信用情報機関が付けた審査結果ではありません。
では、何件でも申し込んでよいのでしょうか?
件数基準がないことは、申込みを増やしても影響がないという意味ではありません。
申込履歴が増えても収入や返済余力は変わらず、各社はその履歴を含む複数の情報から判断します。
「一社ずつ申し込めば必ず有利」という保証もありません。
現在の一件で条件を満たしているか、入力と書類が一致しているかを確認するために、一社ずつ処理するという考え方です。
三社目以降では申込件数より契約件数と借入残高を分けて見る
三社目という数には、三回目の申込み、三件目の契約、三社から返済中という異なる状態が混ざります。
この違いを分けなければ、何を見直すべきか決まりません。
CICが保有する信用情報には申込情報だけでなく、契約内容、残高、入金状況などがあります。
JICCの登録項目でも、申込情報、契約内容、返済状況は別の区分です。
| 数える対象 | 具体的に数えるもの | 確認方法 |
|---|---|---|
| 申込件数 | 結果待ち、否決、契約済みを含む直近の申込み | 申込メール、信用情報の申込情報 |
| 契約件数 | 利用可能な契約、返済中の契約 | 会員画面、契約書、信用情報 |
| 借入残高 | 現在返していない元金 | 各社の残高表示や利用明細 |
| 毎月返済額 | 全契約で次回支払う金額 | 返済予定、口座引落し予定 |
| 利用限度額 | 契約上使える上限 | 契約内容、会員画面 |
ここで数え直すのは、申込みの回数だけではありません。
二社と契約していても借入残高0円の人と、二社から限度額近くまで借りている人では、数字の意味が違います。
一方で残高0円でも契約中なら、契約が存在する事実は別に確認されます。
解約したつもりでも会員画面に利用可能額が残っていないでしょうか?
残高を0円にした完済と契約終了は別なので、契約先へ解約状態を確認します。
消費者金融の複数契約では総量規制の合算残高も確認する
消費者金融など貸金業者からの借入れでは、申込件数だけでなく、他社分を含む借入残高の合計が重要です。
貸金業法の総量規制は、個々の会社ごとではなく、貸金業者からの借入れを合算して考えます。
金融庁の貸金業法Q&Aは、個人が貸金業者から借りられる総額を原則として年収の3分の1までと説明しています。
既に総量規制の上限を超えている場合、新たな貸金業者からは借りられませんが、直ちに超過分を一括返済するという意味ではありません。
例えば年収300万円なら、原則的な上限を考える起点は100万円です。
A社残高40万円、B社残高35万円、C社残高25万円なら合計100万円であり、C社が三社目だから25万円だけを見るのではありません。
| 借入先 | 現在残高 |
|---|---|
| A社 | 400,000円 |
| B社 | 350,000円 |
| C社 | 250,000円 |
| 合計 | 1,000,000円 |
会社ごとの希望額ではなく、現在の借入残高を合算します。
この計算は100万円まで必ず借りられるという意味でもありません。
返済能力の審査は残り、銀行からの借入れなど総量規制の対象外となる契約も、各社の審査で返済負担として確認される可能性があります。
複数申込みを考えたときは現在の手続きを一件ずつ整理する
次の申込先を探す前に、今どの状態にいるかを一つ選びます。
状態が違えば、必要な対応も変わります。
- 審査中の申込みがあるなら、追加書類と結果を待ちます。
- 契約可の連絡を受けたなら、金利、限度額、返済日を確認して契約の要否を決めます。
- 契約済みで借入れがないなら、他の申込みを増やす前にその契約を使う必要が本当にあるか考えます。
- 複数社へ返済中なら、新規申込みより残高と毎月返済額を一覧にします。
- 返済や生活費が既に不足しているなら、契約先や公的な相談窓口へ早めに相談します。
候補会社の数を増やす前に、現在進んでいる一件を確認します。
申込みを一件ずつにする目的は、審査通過を保証することではありません。
どの申込みが処理中で、どの契約を引き受けるのかを自分で把握できる状態にするためです。
期限が迫っているときほど、申込画面を増やすより、支払先へ現在払える額と支払可能日を伝える方が直接的な解決になる場合があります。
借入れ以外で支払期限を調整できるなら、新しい返済を一つ増やさずに済みます。
カードローンの同時・複数申込みに関するよくある質問
消費者金融の3社目へ申し込むと必ず落ちますか?
三社目という理由だけで必ず落ちるとはいえません。
全社共通の件数基準は公表されておらず、JICCの説明にあるように、各社が申込内容、提出資料、信用情報などを自社基準で判断します。
ただし、三件目の申込みなのか、既に三社から借りているのかで意味が異なるため、契約件数と合算残高を先に分けます。
消費者金融の4社目・5社目には共通の審査基準がありますか?
四社目、五社目を一律に否決する公的な共通基準は確認できません。
全国銀行個人信用情報センターの案内も、信用情報機関が審査を行い、個別の理由を決めるものではないと示しています。
件数が増えるほど、現在の残高、毎月返済額、総量規制との関係を分けて見る必要があります。
申込先を増やしても返済余力は増えないため、審査中の申込みと既存契約を一度一覧にします。
同じ日に2社へ申し込むと申込みブラックになりますか?
「申込みブラック」は公式な登録項目ではなく、同日二社で自動的に認定される仕組みではありません。
ただし、CICが示す登録期間のとおり、二社への申込情報はそれぞれ信用情報へ登録され、加盟会員から確認される可能性があります。
結果を待たずに増やすより、一件の条件と手続きを完了させてから次の必要性を判断する順序です。
カードローンの申込履歴はいつ消えますか?
CICでは照会日から6か月、JICCでは申込日から6か月以内、KSCでは会員への提供が利用日から6か月以内と案内されています。
ただし、契約に至った場合は契約情報が別に登録されます。
申込履歴が消える日だけを待っても、返済余力や既存残高が自動的に変わるわけではありません。
複数申込みでは件数より現在の状態を分けて考える
同時申込みの問題は、二社か三社かという数字だけでは判断できません。
申込み、契約、借入残高、毎月返済額を分ければ、次の申込みが必要なのかを具体的に考えられます。
- 申込情報は契約に至らなくても原則6か月確認されます。
- 申込みブラックは公式な登録項目ではありません。
- 三社目、四社目、五社目を一律に扱う共通基準は公表されていません。
- 消費者金融の借入残高は総量規制で他社分も合算します。
- 審査中の一件があるなら、結果と契約条件を確認してから次を考えます。
申込件数を整理した後に、各社が見る審査材料を確かめるなら、カードローンの審査基準へ進むと、信用情報、返済余力、希望額とのつながりを確認できます。
俗称の安全件数を探すより、自分の現在地から申込みの要否を決めやすくなります。

