「クレジットカードで買い物をすると借金になるのか。住宅ローンの審査にも影響するのだろうか」。
ショッピングは、カード会社が代金を立て替え、利用者が後日支払う債務です。
一方、キャッシングは現金を借りる貸付けで、法律上の扱いが異なります。
ショッピングが貸金業法上の借入れでなくても、残高と支払状況は信用情報へ登録され、ローン審査の材料になり得ます。
申込み前は利用枠の大きさより、未払い残高、遅延、毎月返済額を整理します。
支払方法やキャッシング条件を比べられるカード候補は、クレジットカードの比較ページなら違いを整理しやすいでしょう。
| 機能 | お金の流れ | 主な法律上の扱い |
|---|---|---|
| 1回払いショッピング | カード会社が加盟店へ立替、後日利用者が支払う | 後払いの販売信用 |
| 分割・リボショッピング | 立替代金を複数回で支払う | 割賦販売法の対象になり得る |
| キャッシング | カード会社から現金を借りて返す | 貸金業法・総量規制の対象 |
| カードローン | 金銭を借りて返す | 提供主体に応じた貸付け |
ショッピングは後払い債務、キャッシングは金銭の借入れ
ショッピング利用は「現金を借りる」取引ではありませんが、支払日までカード会社に対する債務が残ります。
日本クレジット協会のカードの仕組みは、カード会社が代金を一時的に立て替え、利用者が後日支払う後払いと説明しています。
キャッシングは現金の借入れです。
日本貸金業協会の総量規制の説明では、クレジットカードのキャッシングを総量規制の対象とし、ショッピングは貸金業法の対象外としています。
金融庁の貸金業法Q&Aも、キャッシングとショッピングを同じ基準で扱っていません。
「ショッピングは借金ではない」という言葉だけで家計負担まで消えるわけではなく、支払前の残高は将来の口座から出る金額です。
ローン審査では残高と支払状況が材料になる
信用情報にはカードを持っている事実だけでなく、契約内容、極度額、残高、請求額、入金額、入金履歴等が登録され得ます。
CICが保有する信用情報の説明は、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動、キャッシング枠等の項目を挙げています。
審査会社が見るのは「カードを使ったか」の一項目だけではありません。
- 未払い残高が収入に対して大きくないか
- 分割・リボ・キャッシングの毎月返済額が家計を圧迫しないか
- 支払日に遅れた履歴がないか
- 短期間に複数の申込みをしていないか
- 申込先の自社取引で問題がないか
どの項目をどの重みで評価するかは金融機関が決めます。
カード残高があれば必ずローン否決、ゼロなら必ず通過という共通式はありません。
住宅ローン前は利用枠より残高・遅延・毎月負担を整理する
未使用の利用枠を審査へどう扱うかは金融機関ごとに異なります。
一律に「枠の全額が借金とみなされる」とも、「使っていなければ無関係」とも断定できません。
CICの信用情報早わかりでは、住宅ローン会社が審査時にカード利用代金の支払状況等を信用情報から確認する例を示しています。
ローン申込み前は次を一覧にします。
- 1回払いを含む次回請求額
- 分割・リボの残高と毎月支払額
- キャッシング残高と利用枠
- 過去の支払い遅れと解消状況
- 不要なカードや枠の解約・減枠を申込先へ確認する必要性
解約や減枠は審査のために必ず必要とは限りません。
住宅ローン担当者へ既存債務の申告方法を確認し、完済証明や明細が必要なら事前に用意します。
カード利用から支払い遅れへ進む境界を知る
ショッピング残高は、支払日に全額用意できる範囲なら決済手段として管理できます。
別の借入れでカード代金を払う状態になると、債務を債務で回す資金繰りへ変わります。
判断は次の順で進めてください。
- 次回請求額と口座残高を照合する
- 分割・リボ・キャッシングを含む総残高を出す
- 毎月の返済原資で元本が減るかを確認する
- 返済のための借入れが必要なら新規利用を止めて相談する
支払いが遅れている場合は、クレジットカード支払い遅れと信用情報に、短期の入金状況と長期延滞の違いを整理しています。
現金化で穴埋めする方法は、クレジットカード現金化の危険性のとおり規約違反と債務増加を招きます。
クレジットカード利用とローン審査に関するQ&A
クレジットカードは借金になりますか?
ショッピングとキャッシングを分けます。
日本クレジット協会が示すとおりショッピングは立替の後払いで、日本貸金業協会が示すキャッシングは貸金です。
どちらも将来の支払い義務があるため、家計では残高として管理します。
クレジットカードの分割払いは住宅ローン審査に影響しますか?
影響する材料になり得ます。
分割払いの契約内容、残高、毎月支払額、入金状況は返済負担を判断する情報になるためです。
ただし、残高がいくらなら否決されるかという共通基準はありません。
申込先へ既存債務の申告方法を確認し、残高と年間返済額を正確に伝えます。
キャッシング枠があるだけでローン審査に落ちますか?
枠があるだけで必ず否決されるとは言えません。
CICには極度額やキャッシング枠が登録され得ますが、未使用枠をどう評価するかは金融機関の基準で異なります。
不要な枠がある場合は、自己判断で申込直前に操作するより、ローン担当者へ減枠・解約の必要性を確認します。
カードを作れたら住宅ローンも通りますか?
通過は保証されません。
クレジットカードと住宅ローンは金額、期間、担保、返済負担等が異なり、審査基準も別です。
カード発行の事実だけで住宅ローンの返済能力は証明できないため、収入、既存債務、自己資金、物件条件を含む審査を受けます。
法律上の分類より支払残高と返済余力で考える
ショッピングを借金と呼ぶかだけでは、ローン審査への影響を判断できません。
後払い債務と現金の借入れを分け、どちらも残高と支払状況で管理します。
- ショッピングはカード会社の立替による後払い債務
- キャッシングは貸金業法と総量規制の対象となる金銭の借入れ
- 信用情報には残高、請求額、入金状況、キャッシング枠等が登録され得る
- ローン前は利用枠より未払い残高、遅延、毎月返済額を整理する
支払い遅れがすでにある場合は、クレジットカード支払い遅れの解消手順に、カード会社への確認から信用情報の見方までをまとめています。

