クレジットカードのスキミング手口と被害を防ぐ対策

クレジットカードのスキミングは、スキマー等で磁気ストライプの情報を読み取り、偽造カードや番号盗用に悪用する手口です。対策はカードケースだけに頼らず、端末の外観確認、カードを見失わない、暗証番号を隠す、明細を見るという四層で行います。
ICチップは磁気より偽造耐性が高いものの、カード番号・磁気情報・暗証番号の管理が不要になるわけではありません。

不正利用対策を含むカード候補は、クレジットカードの比較ページにまとめています。

手口・入口 盗まれる情報 主な対策
不正な読取機 磁気情報 ATM・端末の不自然な部品を確認
店舗での持ち去り カード情報 カードを視界から外さない
隠しカメラ・のぞき見 暗証番号 手で覆い、自分で入力
情報漏えい後の悪用 番号等 利用通知・明細を確認

スキミングは磁気情報をコピーする手口

JCBのスキミング解説は、スキマーと呼ばれる端末でクレジットカードの磁気ストライプ情報を盗み取る手口と説明しています。

PCI Security Standards Councilの用語集でも、スキマーを正規のカード読取機へ取り付けて情報を不正取得する物理装置と定義しています。

ATMや決済端末へ不正な読取機を重ねる、店舗でカードを預かった間に読み取るなど、接触を伴う手口があります。暗証番号を隠しカメラやのぞき見で盗み、コピーした情報と組み合わせる場合もあります。

「近くを通っただけで必ず盗まれる」と過度に恐れる必要はありません。実際の端末、カードの扱われ方、暗証番号の入力環境を確認し、異常を感じたら利用を中止します。

スキミング後の悪用は一つではない

盗まれた磁気情報から偽造カードが作られる場合も、番号情報がネット決済へ使われる場合もあります。日本クレジット協会の不正利用被害Q&Aは、スキミング等の情報が偽造カードと番号盗用の両方へ結び付く可能性があり、単純に分類できないと説明しています。

そのため、偽造カードが見つからないから被害なしとは限りません。利用通知と明細で、海外利用、少額の試行、身に覚えのないネット加盟店を確認します。

不審な利用を見つけた時は、次の順で対応します。

  1. カード会社の公式窓口で利用を止める
  2. 利用日時・場所・金額を控える
  3. 端末や店舗に心当たりがあれば伝える
  4. 調査と再発行の要否を確認する

カード番号の漏えいが疑われる場合は、クレジットカード番号だけで悪用される危険と対策に沿って、コードや認証情報も漏れたか整理してください。

ATMと店頭では端末・カード・手元を確認する

日本クレジット協会のカード管理案内は、カードを見失う場面やスキミングによる偽造被害に注意するよう案内しています。

ATMではカード挿入口やキーパッドに、浮き、ぐらつき、色の違い、不自然な部品がないか見ます。周囲に人がいる、カメラが手元へ向いている、機器が破損している場合は使わず、施設や金融機関へ連絡します。

店頭ではカードを自分で端末へ差し込み、暗証番号は手で覆います。カードを奥へ持って行かれそうになったら、目の前で処理できるか確認し、難しければ別の支払方法へ切り替えてください。

利用前は次を確認します。一つでも不自然なら、その端末を使わない判断が安全です。

  • カード挿入口やキーパッドにぐらつきがないか
  • カードを目の前で処理できるか
  • 暗証番号を手で隠せる位置か
  • 手元へ向いた不審なカメラがないか

海外旅行では、ホテルのセーフティーボックス、レンタカー、店舗などカードを手放す場面を減らします。帰国後しばらくは、利用通知と明細の重点確認期間。

ICカードでも明細確認まで続ける

クレジットカード・セキュリティガイドライン6.1版は、ICカードの複製は構造上極めて困難で、磁気カードよりセキュリティ面で優れると説明しています。

ただし、ICカードにも磁気ストライプがあり、券面やアプリの番号を使うネット決済もあります。ICだから暗証番号を隠さなくてよい、明細を見なくてよいということにはなりません。

不審な請求や端末を見つけたら、カード会社の公式窓口へ連絡します。カードを切断するだけでは番号は停止されないため、利用停止・調査・再発行をカード会社の手続きで進めてください。

クレジットカードのスキミングに関するよくある質問

ICカードならスキミングされませんか?

ICチップの複製は磁気より困難ですが、磁気情報やカード番号、暗証番号が狙われる可能性は残ります。端末確認、PIN遮蔽、利用通知、明細確認を続けてください。IC対応端末では、案内に従ってIC取引を使います。

非接触で離れた場所からカード情報を盗まれますか?

手口やカード仕様によるため、一律に「起きない」「ケースだけで完全防止」とは言えません。カードを管理し、決済端末以外へ近づけないことに加え、明細で実際の不正利用を早く見つける対策を優先します。

スキミングされたかどうかを確認する方法はありますか?

利用者がカードを見ただけで確定することは困難です。不審な端末を使った、カードを長時間持ち去られた、身に覚えのない請求がある場合は、日時と場所をカード会社へ伝えて調査を依頼します。

被害を見つけたらカードを切ればよいですか?

切断だけではカード番号が停止されません。日本クレジット協会のカード管理案内も参考にしながら、まずカード会社へ連絡し、利用停止・調査・再発行を進めてください。切断は停止手続き後の処分方法です。

端末・カード・暗証番号・明細を重ねて守る

一つのグッズや操作で完全に防ぐのではなく、盗まれにくくし、被害へ早く気づく対策を重ねます。

  • 不自然なATMや決済端末を使わない
  • カードを視界から外さず自分で端末へ入れる
  • 暗証番号入力時は手元を覆う
  • 利用通知と毎月の明細を確認する
  • 不審時はカード会社へ停止・調査を依頼する

決済時にカードが拒否された場合は、クレジットカードが使えない原因と確認する順番へ進んでください。

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