暗号資産の英語表現は?cryptoの意味と略語を整理

暗号資産の英語表現は?cryptoの意味と略語を整理

「cryptoとcryptocurrencyは同じ意味なのか、crypto assetはどう読めばよいのか」。
海外の記事では一つの対象に複数の語が使われ、金融規制と技術の記事でも意味の範囲が変わります。

暗号資産の基本表現はcrypto assetです。
ただし、日常語ではcryptocurrency、FATFの制度資料ではvirtual assetも使われるため、単語だけでなく定義と資料の目的を読みます。

国内の取引所を選ぶ情報は、暗号資産取引所17社の比較ページにまとめています。

英語表現 日本語の目安
crypto asset 暗号資産
cryptocurrency 暗号通貨、仮想通貨
virtual asset 仮想資産、FATF上の制度用語
crypto 暗号資産分野全般を示す略称
coinとtoken 独自チェーンの資産と既存チェーン上の資産を分ける俗な目安

暗号資産の基本表現はcrypto asset

日本の金融庁は、2020年の法令上の呼称変更を説明する資料で「暗号資産」を使っています。
英語ではcrypto assetまたは複数形のcrypto-assetsが対応します。

金融庁の暗号資産利用者向けページでは、日本語の名称変更と制度情報を確認できます。
英語表現を日本の制度へ当てはめるときは、訳語より日本法の定義を優先します。

cryptoは暗号を意味する接頭要素cryptographyに由来しますが、現在のニュースでは暗号資産業界全体の略称としても使われます。
そのため、crypto marketなら暗号資産市場、crypto technologyなら暗号技術寄りの話題になるなど、後ろの語が範囲を決めます。

英語表現は資料の目的で変わる

同じ銘柄を扱っていても、投資、決済、マネーロンダリング対策、技術のどれを論じるかで用語が変わります。

表現 主な使用場面 読むときの注意
crypto asset 金融、投資、銀行規制 トークン化資産を含むか定義を確認する
cryptocurrency 日常記事、決済、銘柄紹介 通貨機能を強調しても法定通貨とは限らない
virtual asset FATFのマネーロンダリング対策 法定通貨のデジタル表現などを除く定義がある
digital asset デジタル資産全般 暗号資産以外の電子記録も含み得る

FATFのVirtual Assetsページは、virtual assetsをデジタルに取引、移転でき、支払いや投資へ使える価値の表現として説明しています。
より厳密な範囲はFATF GlossaryのVirtual Asset定義にあり、法定通貨、証券など既に別の勧告で扱う金融資産のデジタル表現を除いています。

銀行規制では、バーゼル枠組みのcryptoasset定義のように、暗号技術と分散型台帳へ依存する民間デジタル資産として扱う例があります。
一つの日本語訳をすべての英文へ機械的に当てると、制度上の範囲を取り違えます。

cryptoだけでは意味を決められない

cryptoは短く便利ですが、文脈なしでは対象が広すぎます。
暗号資産そのもの、業界、サービス、暗号技術のどれを指すかは周囲の語で判断します。

欧州中央銀行のWhat is bitcoin?は、Bitcoinをcrypto-assetと呼び、法定通貨との違いを説明しています。
一方、技術文書のcryptographic hashは暗号資産ではなく、データから一定形式の値を作る暗号学的ハッシュを指します。

略語の意味を確かめるときは、最初に見出しと定義欄を探します。
企業名やサービス名だけを見て「cryptoだから暗号資産の売買」と決めると、保管、分析、暗号技術など別サービスを誤認する可能性があります。

英語資料を読む4段階

英単語を一語ずつ訳すより、資料が線を引いている範囲を追います。

  1. タイトルと発行元から、投資、技術、決済、規制のどの資料かを確認します。
  2. crypto assetやvirtual assetの定義欄を探します。
  3. 法定通貨、証券、NFT、ステーブルコインを含むか除くかを見ます。
  4. 日本の制度へ置き換える場合は、金融庁と現行法の定義を照合します。

この順番なら、cryptocurrencyを常に「仮想通貨」、virtual assetを常に「暗号資産」と訳す機械的な読み方を避けられます。
訳語より、資料内で含まれるものと除かれるものが判断材料になります。

暗号資産の英語表現に関するよくある質問

cryptoは暗号資産という意味ですか?

ニュースや会話では暗号資産分野の略称として使われますが、単独で意味は確定しません。
cryptographyの略として暗号技術を示す場合もあります。
crypto exchange、crypto asset、cryptographic keyのように、後ろの語と資料の発行元を合わせて読みます。

crypto assetはどう読みますか?

日本語では「クリプトアセット」と読み、通常は「暗号資産」と訳します。
日本の正式な制度用語は金融庁の暗号資産制度ページで確認できます。
ハイフンを入れたcrypto-assetも見かけますが、表記差だけで別の資産を意味するわけではありません。

cryptocurrencyとvirtual assetは同じですか?

重なる部分は大きいものの、常に同じ範囲とは限りません。
cryptocurrencyは通貨や決済の性質を強調する日常語で、virtual assetはFATFがマネーロンダリング対策のために定義する制度語です。
範囲はFATF Glossaryの除外項目まで読む必要があります。

訳語より定義を先に読む

英語表現は、発行元が何を規制し、何を説明するかに合わせて選ばれます。
単語を一対一で置き換えず、定義と除外範囲を読むと、海外情報を日本の制度へ誤って当てはめにくくなります。

  • crypto assetは暗号資産の基本的な英語表現です。
  • cryptocurrencyは通貨や決済の性質を強調する一般語です。
  • virtual assetはFATFの制度目的に沿った定義を持ちます。
  • crypto単独の範囲は、後ろの語と資料の文脈で決まります。

用語を理解した後に利点と弱点を比べる場合は、暗号資産のメリットとデメリットが、利用目的と負担を同じ表で比較できます。

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