暗号資産詐欺に遭ったら?警察相談と証拠保存の手順

暗号資産詐欺に遭ったら?警察相談と証拠保存の手順

「だまされたかもしれない。相手に返金を迫るべきか、警察へ行くべきか」。最初にするのは、追加送金と相手の指示による端末操作を止めることです。その後、相手へ警告する前に、送金記録、会話、URL、ログイン履歴を改変せず保存します。

暗号資産は送信後の取消しが難しく、被害回復が保証される手順はありません。それでも、早く取引所へ連絡し、証拠を時系列で警察等へ渡すことで、口座凍結や捜査に必要な情報を失わずに済みます。

登録業者の連絡先を調べる際は、暗号資産取引所17社の比較ページで各社の正式名称を確認できます。

優先順位 行うこと
1 追加送金と遠隔操作を止める
2 証拠を保存する
3 利用した取引所へ連絡する
4 警察と相談窓口へ時系列を渡す

最初の一時間は追加送金と端末操作を止める

出金のための税金、保証金、認証金を求められても払いません。金融庁の暗号資産に関する相談事例は、こうした名目で追加資金をだまし取る被害が多発しているため、支払わず関わらないよう案内しています。

国民生活センターの暗号資産投資詐欺の注意喚起でも、出金時の認証金で被害が拡大した事例があります。遠隔操作アプリを入れた、秘密鍵や認証コードを伝えた場合は、別の安全な端末からパスワード変更と取引所への連絡を進めます。

警察へ渡せる証拠を六項目で保存する

  • 送金日時、銘柄、数量、送金先アドレス、トランザクションID
  • 日本円を入金した銀行口座と入出金明細
  • 相手のSNS ID、電話番号、メールアドレス、表示名
  • 会話全文と画像、音声、送付されたファイル
  • 投資サイトのURL、画面、利益表示、出金エラー
  • 自分のログイン履歴、認証通知、取引所への連絡記録

警察庁の不正アクセス被害時の案内は、ログイン履歴の保存・印字と、サービス提供会社とのメール等の保存を勧めています。スクリーンショットだけでなく、元のメッセージ、URL、日時が残る形式も保管します。

送金先や相手の情報を整理する際は、警察庁の暗号資産詐欺への注意喚起にある相談先も記録し、同じ資料を提示できるようにします。

取引所へ送金情報を伝える

送金に利用した国内取引所へ、不正な勧誘で送った疑いがあることを連絡します。本人確認情報、出庫日時、銘柄、数量、送金先、トランザクションIDを用意すると、取引記録を特定しやすくなります。

送金先が無登録サイトなら、金融庁の無登録業者への注意喚起で名称や警告状況を確認し、その画面も保存します。金融庁の暗号資産トラブルの注意点にある登録一覧と、相手が名乗った法人情報の差も証拠になります。

相談先へ同じ時系列を一枚で渡す

  1. 発覚直後に追加送金を止め、証拠の原本を保存する
  2. 当日中に取引所へ連絡し、受付番号と回答を記録する
  3. 警察署またはサイバー犯罪相談窓口へ資料を持参する
  4. 契約・勧誘の相談は消費生活センター等にも共有する
  5. 相手から再連絡が来ても、新しい送金や画面操作をしない

警察庁の暗号資産詐欺への相談案内は警察相談窓口と消費者相談窓口を示しています。金融庁の暗号資産トラブルの相談先案内では、登録業者との個別トラブルについて業界団体への相談先も案内しています。窓口ごとに話を変えず、同じ時系列表の写しを渡します。

暗号資産詐欺に遭った後のよくある質問

相手に返金を求める連絡を先にしてよいですか?

先に証拠を保存し、取引所や警察へ相談するほうが安全です。詐欺側へ気づいたと伝えると、アカウント、サイト、会話が消される可能性があります。返金交渉を装った二次被害もあるため、相手の指示で新しいアプリや送金を追加しません。

警察へ何を持っていけばよいですか?

送金履歴、トランザクションID、相手との会話、URL、相手情報、ログイン履歴、取引所への連絡記録を時系列で持参します。警察庁の不正アクセス対策案内は、ログイン履歴や事業者とのやり取りを保存し、警察署やサイバー犯罪相談窓口へ持参するよう案内しています。

出金のための追加費用を払えば戻りますか?

戻る保証はなく、被害が増える危険が高い状態です。金融庁の相談事例国民生活センターの注意喚起は、税金、保証金、認証金などの追加請求による被害を示しています。追加送金を止め、請求画面を証拠として保存します。

返金交渉より証拠の保全を先にする

被害に気づいた直後は、相手を説得するより、資金と証拠がこれ以上失われない状態を作ることが先です。回収を約束する第三者からの二次勧誘にも注意します。

  • 追加送金と遠隔操作を直ちに止めます。
  • 送金情報、会話、URL、ログイン履歴を保存します。
  • 取引所、警察、相談窓口へ同じ時系列を渡します。
  • 回収保証や先払いを求める相手へ新たに支払いません。

被害前の危険信号を振り返る資料は、暗号資産詐欺を勧誘前に見分ける方法にまとめています。

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