FXの時間足の選び方!4時間足が人気の理由と組合せ

FXの時間足の選び方!4時間足が人気の理由と組合せ

「時間足がいくつも並んでいるが、どれを選べばいいのか決められない。4時間足がよく使われると聞くけれど、なぜ4時間なのかを説明した文章を見たことがない」

こういった疑問に答えます。

時間足の選び方は、好みでも手法でもなく、1日に何本出るかで決まります。1分足は1営業日に1,440本、1週間ではおよそ7,170本。対して4時間足は1営業日6本、1週間で約30本しかありません。1日3回チャートを開ける人が1分足を選べば、見ていない8時間で480本が積み上がる計算になり、追いかけること自体が不可能になります。4時間足が広く使われている理由も、優れているからではなく、この本数が多くの人の生活時間と噛み合うからです。

時間足の種類や表示できる本数は、どの会社の口座を開くかで変わります。各社のツール仕様まで含めて先に眺めておきたい方は、主要FX会社の比較ページに取引条件を一覧でまとめました。

時間足1営業日(24時間)あたりの本数1週間あたりの本数確認する現実的な頻度
1分足1,440本約7,170本画面から離れられない。専業に近い時間の取り方が要る
5分足288本約1,434本取引する時間帯だけ張り付く前提
15分足96本478本1時間に4回。数時間まとまった集中が要る
30分足48本239本1時間に2回。仕事の合間では取りこぼす
1時間足24本約120本1時間に1回。朝昼晩だけだと1回につき8本飛ぶ
4時間足6本約30本4時間に1回。朝・帰宅後・就寝前でほぼ追える
日足1本5本1日1回
週足0.2本1本週1回

※1営業日を24時間、1週間の取引時間をヒロセ通商が公表する米国標準時の月曜7:00〜土曜6:30(119.5時間)として計算した換算値です。

時間足は好みで選ぶものではなく、1日に出る本数で決まる

上の表で見てほしいのは、本数の桁です。1分足と4時間足の差は240倍あります。

240倍というのは、同じ1日を240倍の解像度で見るということ。解像度が上がれば情報は増えますが、その情報を処理する人間の時間は増えません。

だから最初に決めるべきは「どの手法を使うか」ではなく、「1日に何回チャートを開けるか」のほうです。開ける回数が先にあって、それに合う本数の時間足を選ぶ。この順番を逆にすると、どんな手法を覚えても運用が続きません。

たとえば1日3回しか開けない人が5分足を選んだ場合、1回あたり96本前後を後から一気に見ることになります。それは監視ではなく、事後の答え合わせです。

なお、本数を数えても、そこに売買数量の情報は含まれていません。FXにおける出来高の扱いや各社が公開する注文情報についてはFXの出来高とオーダーブックを解説した記事に整理しました。本数と数量は別物として押さえておいてください。

1週間あたりの本数は取引時間で決まるため、会社によって微妙に揃わない

1日あたりの本数は24時間で割るだけなので、どこでも同じです。ところが1週間あたりとなると、話が変わります。

FXの取引時間は会社ごとに、そして夏時間か冬時間かで違うからです。公表値を並べてみます。

会社・時間区分公表されている取引時間1週間の取引時間(計算値)4時間足の週あたり本数(計算値)
ヒロセ通商 LION FX(米国標準時)月曜7:00〜土曜6:30119.5時間約29.9本
ヒロセ通商 LION FX(夏時間)月曜6:30〜土曜5:30119.0時間約29.8本
DMM FX(夏時間)月曜7:00〜土曜5:50約118.8時間約29.7本
DMM FX(冬時間)月曜7:00〜土曜6:50約119.8時間約30.0本
GMOクリック証券 FXネオ(通常)月曜7:00〜土曜7:00120.0時間30.0本
GMOクリック証券 FXネオ(米国夏時間)月曜7:00〜土曜6:00119.0時間約29.8本

取引時間はそれぞれの公式ページに記載があります。ヒロセ通商は取引要綱で米国標準時の月曜7:00から土曜6:30まで、夏時間は月曜6:30から土曜5:30までと公表(ヒロセ通商「取引要綱(LION FX)」)。DMM FXはサービス概要で夏時間が月曜7:00から土曜5:50、冬時間が月曜7:00から土曜6:50としています(DMM FX「サービス概要」)。GMOクリック証券のFXネオは月曜7:00から土曜7:00までで、米国夏時間は土曜6:00までと案内しています(GMOクリック証券「FXネオ 取引ルール(個人のお客様)」)。

最も長いGMOクリック証券の通常時120.0時間と、最も短いDMM FXの夏時間約118.8時間では、週あたり1時間10分の差。4時間足に換算するとおよそ0.3本ぶんです。

この差は小さく見えて、週の最初と最後の足には確実に効きます。週明けの1本目が短く終わったり、週末最後の1本が途中で打ち切られたりするのは、この端数が理由です。

※2026年7月時点の公表値です。1週間の取引時間と本数は公表値からの計算値であり、実際の足の本数は次の章で述べる区切りの起点によっても変わります。最新の条件は各社の公式サイトで確認してください。

4時間足が使われるのは、1日6本という本数が生活時間と噛み合うから

「fxでなぜ4時間足を使うのか」という問いに、正面から答えます。4時間足そのものに特別な性質があるわけではありません。

松井証券は4時間足を「4時間分の値動きをまとめて表したローソク足」と定義したうえで、4時間足は1日に6本しか形成されないと説明しています(松井証券「FXの取引で使われる4時間足とは」)。この1日6本という数字が、そのまま答えになります。

6本ということは、1本が確定するまでに4時間あるということ。会社員が朝に1回、昼に1回、帰宅後に1回、就寝前に1回チャートを開けば、確定した足のほとんどをその日のうちに確認できます。

同じことを1時間足でやると、1日24本のうち追えるのは開いた瞬間の数本だけ。日足にすると今度は1日1本で、判断材料が週に5個しか増えません。

つまり4時間足は、追える本数の上限と、判断材料の下限のあいだにたまたま収まっている時間足です。人気があるのは分析上の優位ではなく、生活時間との噛み合わせの結果だと考えています。

ここは断言しますが、4時間足が最適な人は「1日に3回から6回チャートを開ける人」に限られます。専業で常時画面を見られるなら5分足や15分足のほうが情報は多いですし、平日はまったく開けないなら日足のほうが無理がありません。

保有時間との関係も外せません。4時間足で判断して数分で決済するのは、判断の粒度と保有時間が噛み合っていない状態。1日で完結させる売買の組み立て方はFXデイトレードのやり方をまとめた記事で扱っているので、保有時間から逆算したい方はあわせて読んでください。

4時間足の区切りの起点は、会社やツールによって変わる

ここが4時間足の一番やっかいな点です。同じ通貨ペアの4時間足を2つの会社で並べると、ローソク足の形が一致しないことがあります。

理由は、どの時刻を1本目の始まりにするかが統一されていないから。1日6本という本数は同じでも、起点が2時間ずれれば、実体もヒゲもまったく別の形になります。

正直に書きます。今回調べた範囲では、4時間足の区切りを「日本時間の何時」と明記した公式ページを見つけられませんでした。確認できたことと、できなかったことを分けて並べます。

情報源公式に確認できること公式に確認できないこと
MetaTrader 4のサーバー時間GMTベースで夏時間はGMT+3、冬時間はGMT+2。日本時間との差は夏6時間・冬7時間。1日の区切りはNYクローズに合わせてあり、表示上の0時で足が切り替わる日本時間の何時に4時間足が切り替わるかを直接示した記載
ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)のMT4解説「期間区切り表示」の縦線は1分足から1時間足が日区切り、4時間足だけが週区切り、日足が月区切り4時間足そのものの開始時刻
松井証券の解説4時間足は1日に6本しか形成されない区切りの開始時刻やFX会社ごとの違い
外為どっとコムのチャートツール3ツール共通で1分から月足まで12種類の時間足を提供し、4時間足を含む4時間足の区切り起点
国内店頭FXの週の開始時刻ヒロセ通商・DMM FX・GMOクリック証券はいずれも月曜7:00前後に取引を開始(夏時間の扱いは各社で異なる)週初の1本目がどの時刻から始まるか

MT4のサーバー時間については、OANDA証券が変換式まで公開しています。夏時間は「MT4の表示時間+6時間=日本時間」、冬時間は「+7時間」で、1日の区切りをNYクローズと定め、それを0時ちょうどに合わせるためこの時間設定になっていると説明されています(OANDA証券「iPhone版MT4の表示時間について」)。

この式に当てはめると、サーバー時間の0時は日本時間の朝6時(夏時間)または朝7時(冬時間)にあたる計算になります。ただしこれは公表された変換式からの推計であって、各社が「4時間足は日本時間の何時に切り替わる」と明記したものではありません。自分の口座の実際の区切りは、チャート上でカーソルを合わせて足の時刻を読むのが確実です。

MT4には期間区切り表示という機能もあります。ゴールデンウェイ・ジャパンによれば、この縦線が引かれる間隔は1分足から1時間足が日区切り、4時間足が週区切り、日足が月区切り、週足と月足が年区切りとなっています(ゴールデンウェイ・ジャパン「MT4チャートの期間区切り表示」)。4時間足だけ週単位で線が入るため、画面上では週の切れ目が目印になります。ただしこの縦線は表示上の区切りであって、足そのものの開始時刻を示すものではありません。

マルチタイムフレームの「4倍から6倍」は慣習であって、根拠のある定数ではない

複数の時間足を組み合わせるとき、上位足は下位足の4倍から6倍にするとよく言われます。この数字の出どころを確かめておきます。

MetaTrader 4は、時間足をM1(1分)からMN(月足)まで9種類としています(MetaQuotes「MetaTrader 4 Technical Analysis」)。外為どっとコムは3つのチャートツール共通で1分、5分、10分、15分、30分、60分、2時間、4時間、8時間、日、週、月の12種類を公表しています(外為どっとコム「2つのFX分析チャートの違い」)。

この2つで、隣り合う時間足の倍率を並べます。

下位足上位足倍率提供しているツール
1分足5分足5倍MT4・外為どっとコム
5分足10分足2倍外為どっとコム
5分足15分足3倍MT4
15分足30分足2倍両方
30分足1時間足2倍両方
1時間足4時間足4倍MT4(外為どっとコムは間に2時間足がある)
4時間足日足6倍MT4(外為どっとコムは間に8時間足がある)
日足週足5倍両方

倍率は2倍から6倍までばらついています。そして「4倍から6倍」の範囲に収まるのは、MT4の1分足から5分足への5倍、1時間足から4時間足への4倍、4時間足から日足への6倍、そして両ツール共通の日足から週足への5倍。MT4で隣り合う7組のうち4組が該当し、残りの3組は2倍と3倍です。

ここから素直に読めるのは、4倍から6倍という数字が分析上の最適値として導かれたものではなく、MT4に用意された時間足の並びをなぞった結果だという可能性です。実際、外為どっとコムのように2時間足や8時間足を用意しているツールでは、1時間足から日足までの区間で隣り合う倍率は2倍か3倍に収まります。

だから倍率そのものにこだわる必要はありません。大事なのは、上位足と下位足で見えている期間が十分に離れていること。同じ景色を2枚並べても、確認できる情報は増えないからです。

見ていない間に何本増えるかを、先に数えておく

時間足選びで最後に確認したいのが、チャートを開けない時間の扱いです。ここを数えておくと、選べる時間足が自然に絞られます。

空白時間ごとに、確定する足の本数を出します。

チャートを開けない時間1分足5分足15分足1時間足4時間足
4時間240本48本16本4本1本
8時間480本96本32本8本2本
12時間720本144本48本12本3本

日中に8時間まったく開けない人を想定します。1分足なら480本、5分足でも96本が積み上がる。戻ってきたときに見るのは、すでに終わった値動きの記録です。

一方で4時間足なら2本。この2本を確認すれば、空いていた時間に何が起きたかを把握できます。

「取引しない時間の足を追う必要があるのか」と思うかもしれません。必要かどうかは狙う保有時間によりますが、少なくとも自分が寝ている間に相場は動き続けます。動いた結果を4時間足2本で受け取るか、5分足96本で受け取るかという違いは、思っている以上に大きいはずです。

FXの時間足の選び方について、初心者が迷いやすい5つの疑問

本数と確認頻度の対応はここまでです。ここからは、実際に切り替えを始めた段階で出てくる5つに答えます。

初心者は何分足から始めるのがいいですか?

自分が1日に何回チャートを開けるかを数え、その回数で追える本数の時間足を選んでください。1日3回なら4時間足か日足、常時見られるなら15分足以下、という当てはめ方です。

特定の時間足が初心者向きだという公表データは見当たりません。判断できるのは、追いきれない本数の時間足は選ばない、というところまでです。

時間足はいくつまで同時に見ればいいですか?

2つを基本にして、多くても3つに収めるのが現実的だと考えています。数が増えるほど、どれかが買いを示しどれかが売りを示す状態になり、結局は見たい足だけを見ることになるためです。

2つ選ぶなら、上位足と下位足で見渡す期間が十分に離れていることを条件にしてください。倍率の数字を合わせることより、そちらが先です。

4時間足の区切りは日本時間の何時ですか?

公式に明記しているページを、今回確認した範囲では見つけられませんでした。MT4のサーバー時間が夏はGMT+3、冬はGMT+2で日本時間と6〜7時間ずれること、4時間足は1日6本であることまでは確認できます。

確実なのは自分のチャートで確かめる方法です。4時間足のローソク足にカーソルを合わせれば、その足の開始時刻が表示されます。

1分足だけで取引するのは無理がありますか?

無理かどうかは、確保できる時間しだいです。1分足は1営業日1,440本、1週間で約7,170本が確定するため、追いかけるには画面の前にいる時間そのものが要ります。

無理があるとすれば時間の確保のほうで、時間足そのものに欠陥があるわけではありません。兼業で1日3回しか開けないなら、選択肢から外すのが素直です。

会社を変えたらローソク足の形が変わったのはなぜですか?

区切りの起点と取引時間の違いが原因として考えられます。週の開始時刻が30分ずれるだけで、週の最初の足の中身は変わります。

加えて、表示価格が売値か買値かの設定差もあります。形が完全に一致しない前提で、同じ会社のチャートで判断を統一するのが安全です。

時間足は、自分がチャートを開ける回数から逆算して決まる

ここまで見てきたとおり、優れた時間足というものは存在しません。存在するのは、自分が確認できる回数に対して本数が多すぎる時間足と、少なすぎる時間足だけです。

  • 1営業日あたりの本数は1分足1,440本、5分足288本、1時間足24本、4時間足6本、日足1本
  • 1週間あたりでは1分足が約7,170本に対し、4時間足は約30本、日足は5本
  • 4時間足が広く使われるのは1日6本という本数が生活時間と噛み合うためで、分析上の優位が示されているわけではない
  • 4時間足の区切りの起点を日本時間で明記した公式ページは確認できず、自分のチャートで足の時刻を読むのが確実
  • マルチタイムフレームの4倍から6倍は、MT4に用意された時間足の並びをなぞった慣習で、根拠のある定数ではない

まずは1週間の中で、チャートを開けそうな時刻を書き出してみてください。その回数が決まれば、選ぶべき時間足は上の表からほぼ機械的に決まります。

時間足を決めたら、次は見る順番を固定する段階です。FXの環境認識の手順をチェックリストにした記事で、上位足から下位足へ何をどう確認するかを組み立ててください。

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