FXスワップポイント比較!国内主要口座の付与額一覧

FXスワップポイント比較!国内主要口座の付与額一覧

「スワップの高い会社を知りたい。ランキングは山ほど出てくるけれど、どれも数字がばらばらで、どれを信じればいいのか分からない」

こういった疑問に答えます。

先に結論を書きます。この記事は順位表を作りません。国内主要9社の公式ページを当たったところ、スワップの実額を数値として取得できたのはヒロセ通商とセントラル短資FXの2社だけで、残りはすべてJavaScriptで描画されており数値を読み取れませんでした。しかも公表単位は1,000通貨・1万通貨・10万通貨の3種類、日数も3日分と1日分が混在します。米ドル/円の生の数値だけを並べると31.4倍の開きに見えますが、単位と日数をそろえると160円と150.6円。差はほとんど消えます。

金利の側から水準を確かめたい方は、FXと金利の関係をまとめた記事を先に読むと、この記事の数字の背景が見えます。各社の条件をスプレッドも含めて一覧で見たい方は、主要FX会社の比較ページもあわせてご覧ください。

会社表示単位日数の表記期間数値を静的に取得できたか
ヒロセ通商1Lot=1,000通貨(一部1万・10万通貨)3日分(2026年7月22日時点)その日の値取得できた
セントラル短資FX10万通貨1日あたり2026年5月実績の1日平均取得できた(買いのみ)
JFX1Lotあたり水曜日分に3日分その日の値一覧表が動的描画で取得できず
GMOクリック証券1万通貨(HUF・ZAR・MXNは10万通貨)水曜日は付与日数3通貨ペアと月を選択動的描画で取得できず
DMM FX公式ページで確認できず木曜日に土日分を付与カレンダー形式動的描画で取得できず
みんなのFX公式ページで確認できず1日分その日の値動的描画で取得できず
外為どっとコム10Lot=1万通貨(RUB・HUFは10万通貨)受渡日の繰り延べ日数で決定直近と月毎の2区分動的描画で取得できず
SBI FXトレードつみたて外貨は1万通貨(ZAR・CNH・HKD・MXNは10万通貨)日付を指定その日の値動的描画で取得できず
楽天FX1万通貨公式ページで確認できずその日の値動的描画で取得できず

※2026年7月26日時点で各社の公式ページを確認した結果です。取得可否はページの実装によるもので、サービスの優劣とは関係ありません。

スワップの各社比較は、数値がそろわないという事実から始めるしかない

まず現状を正確に書きます。スワップの実額を静的なページに載せている会社は、想像よりずっと少ないということ。

ヒロセ通商は2026年7月22日更新の一覧で、全通貨ペアの買いと売りを数値で掲載しています(ヒロセ通商「LION FXスワップポイント」)。セントラル短資FXは10万通貨あたりの買いスワップを1日あたり平均で掲載しており、集計は2026年5月実績と明示されています(セントラル短資FX「スワップポイント(FXダイレクトプラス)」)。

一方、GMOクリック証券のスワップポイント一覧は通貨ペアと月を選んで読み込む方式で、ページを開いただけでは数値が入りません(GMOクリック証券「スワップポイント(FXネオ)」)。外為どっとコムのカレンダーも同様で、直近と月毎の2区分に分かれてはいるものの数値は動的に描画されます(外為どっとコム「スワップポイントカレンダー(外貨ネクストネオ)」)。SBI FXトレードの本日のスワップポイントに至っては、日付を指定して読み込むまで全通貨ペアがハイフン表示のままでした(SBI FXトレード「本日のスワップポイント(FX)」)。

楽天FXも数値は動的描画ですが、注記に「『スワップ』は10,000通貨あたりの金額です」と単位だけは明記されています(楽天証券「楽天FX スプレッドとスワップポイント」)。

これは各社の落ち度ではありません。毎営業日変わる数値を最新の状態で見せるには、その日の値を読み込む作りのほうが合理的だからです。

ただ、読者側から見ると意味は変わります。9社分の数値を同じ日・同じ条件でそろえた一覧は、外部からは作れないということ。ランキング記事の数字が媒体ごとに食い違うのは、多くの場合ここが原因です。

表示単位と日数がそろっていないので、生の数値は31倍ずれて見える

数値が取れた2社でさえ、公表値をそのまま並べると意味不明になります。実際に並べてみます。

米ドル/円で、ヒロセ通商は48、セントラル短資FXは1,506。数値だけ見れば31.4倍の開きです。

しかしヒロセ通商の48は3日分かつ1Lot=1,000通貨あたり、セントラル短資FXの1,506は1日あたり平均かつ10万通貨あたり。単位はセントラル短資FX側を100倍に見せ、日数はヒロセ通商側を3倍に見せるので、両者は打ち消し合います。目盛りの違いは100を3で割った約33倍。31.4倍という数字は、ほぼこの目盛りの違いを見ているだけです。

単位は3種類に分かれます。ヒロセ通商は1,000通貨(一部の通貨ペアは1万または10万通貨)、GMOクリック証券・外為どっとコム・楽天FXは1万通貨(一部10万通貨)、セントラル短資FXは10万通貨。同じ「スワップ50円」でも、どの単位かで100倍違うということです。

さらに日数。ヒロセ通商の一覧は付与日数が明示されており、2026年7月22日時点ではすべて3日分でした。セントラル短資FXは1日あたり平均。ここを見落とすと、3倍のずれがそのまま残ります。

期間の取り方まで違うので、同じ日の比較にはならない

単位と日数をそろえても、まだ最後の落とし穴が残っています。期間です。

ヒロセ通商の値は2026年7月22日という特定の1日を切り出したもの。セントラル短資FXの値は2026年5月実績の1日あたり平均で、広告掲載日は2026年6月12日と明記されています。片方は点、もう片方は1か月の平均。

比べているものの性質が違うので、厳密には同じ土俵に乗りません。それでも桁と水準を確かめる用途には使えるため、この記事では前提を明記したうえで並べます。

単位をそろえる手順は4ステップで、電卓ひとつあれば足りる

自分で比較するときの手順を書き出します。順番を守れば間違えません。

  1. その会社の公表単位が何通貨あたりかを確認する
  2. 公表されている日数が1日分か3日分かを確認する
  3. 3日分なら3で割り、1日あたりに直す
  4. 1万通貨あたりに直すため、10,000を公表単位で割った数を掛ける

ヒロセ通商の米ドル/円なら、48を3で割って16、1Lotが1,000通貨なので10を掛けて160円。セントラル短資FXの1,506は、すでに1日あたりなので10万を1万で割った10で割り、150.6円。この手順で2社をそろえたのが次の表です。

通貨ペアヒロセ通商の公表値セントラル短資FXの公表値生の数値の倍率換算後ヒロセ通商換算後セントラル短資FX
米ドル/円48(3日分・1,000通貨)1,506(1日・10万通貨)31.4倍160円150.6円
トルコリラ/円7.2(3日分・1,000通貨)263(1日・10万通貨)36.5倍24円26.3円
南アフリカランド/円4.2(3日分・1,000通貨)152(1日・10万通貨)36.2倍14円15.2円
メキシコペソ/円42(3日分・1万通貨)145(1日・10万通貨)3.5倍14円14.5円
中国人民元/円6(3日分・1万通貨)110(1日・10万通貨)18.3倍2円11円

換算後はいずれも1万通貨あたり1日の買いスワップで、単位は円です。

換算が正しい方向を向いているかは、別の記述でも確かめられます。セントラル短資FXは解説ページで、米ドル/円を10,000通貨保有し1日あたりの受取スワップが160円なら1年で58,400円になるという例を挙げています(セントラル短資FX「FXのスワップポイントとは?」)。ヒロセ通商の48を換算した160円と、同じ桁に収まっているということ。

左から3列目と右2列を見比べてください。生の数値では3.5倍から36.5倍までばらばらに見えたものが、そろえると多くの通貨ペアで1割以内の差に収まりました。メキシコペソ/円に至っては14円対14.5円、差は0.5円です。

「比較サイトによって順位が違う」と感じたことがあるなら、この換算をどこまでやっているかの差だと考えてください。単位をそろえない比較は、比較ではありません。

なお、ハンガリーフォリント/円はセントラル短資FXが10万通貨あたり8円、換算すると1万通貨あたり0.8円と公表しています。ヒロセ通商も同じ通貨ペアを掲載していますが、こちらだけ1Lot=100,000通貨と表中のほかのペアより2桁大きい単位のため、上の表には並べていません。

そろえたあとでも、この表で優劣を決めることはできない

ここまでやっておいて水を差すようですが、上の表は順位表ではありません。理由は3つあります。

ひとつは、先に書いた期間の違い。7月22日の1日と5月の平均を並べているので、そもそも同じ日の勝負になっていません。

ふたつめは、スワップが日々変動すること。セントラル短資FXは「スワップポイントは、金利動向等により日々変動し、受取り・支払いのいずれにもなります」と明記しています(セントラル短資FX「スワップポイント(FXダイレクトプラス)」)。ある日の値で序列を決めても、翌日には入れ替わりうるということです。

みっつめは、中国人民元/円の行です。換算後で2円対11円と5.5倍の開きがあり、ほかの通貨ペアの傾向から外れています。期間の違いだけで説明できるのか、それとも会社の設定そのものが違うのか、公表資料からは判断できません。差が大きい行ほど、自分で当日の数値を確かめる価値があります。

そして残る7社については、そもそも数値を並べていません。並べられないものを推測で埋めるくらいなら、確認できなかったと書くほうが読者の役に立つと考えています。

比較する前に確認したほうが効く項目が、金額のほかに4つある

金額の比較が難しいとなると、では何を見るのか。実務で効くのは次の4点です。

まず取扱の有無。狙う通貨ペアを扱っていなければ、スワップの高低は無関係になります。トルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円は主要各社が扱っていますが、ズロチ/円や人民元/円は会社によって扱いが分かれます。

次に決済せずスワップだけ受け取れるか。みんなのFXは、スワップの途中受取が可能でポジションを決済する前にスワップだけ受取ることができると明記しています(みんなのFX「スワップについて」)。この機能の使い勝手や口座全体の評価はみんなのFXの評判をまとめた記事で個別に整理しています。

3つめは付与日数の考え方。JFXは原則として水曜日分に土日分を含め3日分を付与すると明記し、USD/CADとUSD/TRYは木曜日と分けています(JFX「スワップポイント」)。DMM FXは水曜日から木曜日にロールオーバーした場合に原則として木曜日に付与すると書いています(DMM FX「DMM FXのスワップポイント」)。長く持つなら、どちらでも合計は変わりません。短く持つなら、またぐ日が変わります。

4つめは付与されない日の扱い。外為どっとコムは、各国の祝日でも受渡日は繰り延べられるため通貨ごとに受渡日と付与日数が異なると説明しています(外為どっとコム「スワップポイント付与ルール」)。年間の受取を試算するときは、この揺らぎを織り込んでおくと数字が現実に近づきます。

金額だけを追うと、この4点が全部抜け落ちます。数円の差より、扱っていないほうが痛い。

スワップポイントの比較と口座選びでよく出る質問

比較の手順はここまでで揃いました。実際に口座を選ぶ段階で出てくる疑問を、5つに絞って答えます。

スワップポイントが一番高い会社はどこですか?

この記事では答えを出せません。数値を確認できたのが2社だけで、しかも集計期間が違うためです。

確認できた範囲で言えば、1万通貨あたり1日の買いで米ドル/円はヒロセ通商160円、セントラル短資FX150.6円。トルコリラ/円は24円と26.3円で、通貨ペアによって上下が入れ替わります。全社を横並びにした順位は、当日の数値を自分の口座で見るしかありません。

比較記事に載っているスワップの数値は信用できますか?

数値そのものより、注記を見てください。何通貨あたりか、何日分か、いつ時点かの3つが書かれていなければ、その数字は比較に使えません。

この3つがそろっていれば、あとは自分で1万通貨あたり1日に換算して並べ直せます。逆に3つのうちどれかが欠けている表は、単位の違いをそのまま比べている可能性があります。

スワップフリーの口座はありますか?

国内の登録業者では見当たりませんでした。主要各社の公式ドメインに絞って調べた範囲では、スワップを付与しない口座区分を設けているサービスページは確認できていません。

スワップは金利差の受け払いという実体があるものなので、それを消す口座がないこと自体は自然だと考えています。

スワップが高い会社に乗り換えるべきですか?

差の大きさ次第です。1万通貨あたり1日で10円の差なら、365日持って3,650円。乗り換えに伴うスプレッドの往復や手間と見合うかどうかを、金額で比べてください。

そもそもスワップは日々変動するため、今日高い会社が1年後も高い保証はありません。乗り換えの判断は、単発の数値より公表の透明さや取扱通貨ペアで決めたほうが安定します。

積立サービスのスワップは通常の取引より有利ですか?

条件が違うため、単純比較はできません。SBI FXトレードのつみたて外貨はスワップポイントを一律5%増額、人気通貨は最大20%増額と公表しています(SBI FXトレード「スワップポイントを活用する(つみたて外貨)」)。レバレッジを1倍から3倍で選べることは、同じサービスの別ページで案内されています(SBI FXトレード「業界最良水準のスワップポイント(つみたて外貨)」)。

ただし、これらは外貨預金ではなく外国為替証拠金取引です。増額の対象や適用条件は公式ページで確認してください。

スワップの比較で見るべきは金額の順位ではなく、公表の作法

ここまで見てきたとおり、スワップの各社比較は数値を並べる作業ではなく、単位と日数と期間をそろえる作業です。そろえてしまえば差は思ったより小さく、むしろ確認できるかどうかのほうが大きな違いになります。

  • 国内主要9社のうち、スワップの実額を静的に確認できたのはヒロセ通商とセントラル短資FXの2社だけ
  • 表示単位は1,000通貨・1万通貨・10万通貨の3種類。日数も3日分と1日分が混在する
  • 米ドル/円の生の数値は31.4倍の開きに見えるが、1万通貨あたり1日にそろえると160円と150.6円
  • メキシコペソ/円は14円と14.5円で差は0.5円。中国人民元/円だけは2円と11円と開きが残る
  • スワップは日々変動するため、ある日の数値で決めた順位は翌日には入れ替わりうる

水準の目安がつかめたら、次は必要な資金の話です。通貨別に必要な元本を試算したスワップポイント生活の必要資金をまとめた記事で、自分の目標額に対してどれだけの元本が要るのかを確かめてみてください。

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