MT4が使える国内FX口座!MT5との違いも解説

MT4が使える国内FX口座!MT5との違いも解説

「MT4を使いたいけれど、国内の会社で対応しているところが分からない。MT5との違いも、どちらを選べばいいのかも曖昧なまま」

こういった疑問に答えます。

国内でMT4を提供している登録業者は数社に限られ、しかも状況は動いています。OANDA証券は東京サーバーのMT4について、2026年9月25日の取引終了後に新規注文を停止し、2026年11月27日の取引終了後にサービスを終了すると告知済み。MT4とMT5は開発元が公表している数値で明確に差があり、標準搭載のテクニカル指標は30と38、時間足は9と21です。そしてMT4向けに書かれたプログラムは、MT5へそのまま持ち込めません。

プラットフォームの前に口座があります。取引条件を並べた主要FX会社の比較ページでスプレッドや最小取引単位を確認してから、対応プラットフォームを見に行くほうが手戻りがありません。

会社(サービス)対応プラットフォームEAの可否と条件公表されている注意点
OANDA証券MT4・MT5MT5への早期移行を強く推奨と案内東京サーバーMT4は2026年9月25日取引終了後に新規注文停止、2026年11月27日取引終了後に提供終了。ウェブターミナルは2026年5月31日で終了済み
ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF MT4)MT4PCインストール版のライブ口座でEA・スクリプトの利用が可能ブラウザ版とスマホ版のEA可否は明示なし。MT5提供の記載は公式ページで確認できず
楽天証券(楽天MT4)MT4本番口座でEAを使うには楽天FX口座と楽天MT4口座の両方の開設が必要対応OSと動作環境の記載は当該ページで確認できず
外為ファイネストMT4・MT5EA利用可、指値制限なし。購入・作成したEAを自由に使えると明記最低取引数量は1,000通貨。MT4はPC版・iPhone版・Android版・iPad版を用意。すべてのEAの動作保証はしないと注記

※2026年7月27日時点の各社公式ページの記載。最新の条件は公式サイトで確認してください。

OANDA証券のMT4は終了が決まっており、残りは日数で数えられる

いま国内でMT4を選ぶなら、最初に押さえるべきはこの事実です。

OANDA証券は、デモ口座と本番口座のMT4について提供終了を告知しています。MT4サブアカウントの新規作成は2026年3月27日にすでに停止済み、新規注文の停止日は2026年9月25日の取引終了後、サービス提供の終了日は2026年11月27日の取引終了後です(OANDA証券「【重要】MT4サブアカウント作成停止ならびにMT4提供終了に関するご案内」)。

同社が公開している変更スケジュールにも、9月25日に東京サーバーMT4(本番・デモ)の新規注文が停止、11月27日に東京サーバーMT4の提供を終了、と同じ日付が並んでいます(OANDA証券「重要な変更に係るスケジュール」)。

この記事を書いている2026年7月27日を起点に日数を数えます。

節目日付起点からの日数
MT4サブアカウントの新規作成停止2026年3月27日実施済み
MT4新規注文の停止2026年9月25日60日後
MT4サービス提供の終了2026年11月27日123日後

新規注文が止まってから提供終了まで63日あるので、この間は決済のみができる期間ということになります。ただし、先ほどのスケジュールには終了日に保有ポジションを同社側でMT5へ移管すると書かれており、決済しないまま終了日を迎える道も残されているということ。移管された先で必要証拠金や維持率がどうなるかは、自分で確認しておく必要があります。

さらに、ウェブブラウザ版の終了も先行しています。MT4とMT5のウェブターミナルは2026年5月31日をもって終了し、代替としてデスクトップ版とモバイルアプリ版が案内されました(OANDA証券「【重要】MT4およびMT5「ウェブターミナル」サービス終了のお知らせ」)。

「MT4対応の国内口座」として紹介されている記事の多くは、この変更を反映していません。候補に入れる前に、その会社の告知ページを自分で開いてください。

操作を先に確かめたいなら、各社がデモ口座を用意しています。期間や仮想資金、本番との違いを公表内容で並べたFXデモトレードの仕様を4社で比較した記事を見ておくと、本番の申し込み前にどこまで試せるかがはっきりします。

MT4とMT5の違いは、開発元の公表値7項目で並べて比べられる

どちらを選ぶかの議論は感想になりがちですが、開発元が数字を出しているので比べられます。

MetaQuotesが公開している両プラットフォームの比較を、そのまま並べます(MetaQuotes「Comparison of the MetaTrader 5 and MetaTrader 4 platforms」)。

項目MetaTrader 4MetaTrader 5
標準搭載のテクニカル指標3038
グラフィカルオブジェクト3144
時間足921
待機注文の種類46
扱える市場ForexForex / Futures / Options / Stocks / Bonds
ストラテジーテスターSingle threadMulti-threaded + Multi-currency + Real ticks
同時に扱える銘柄数1 024Unlimited

1点だけ注意があります。同じMetaQuotesでも、MT4の製品ページのほうは分析オブジェクトを24種類と書いており、上の比較表の31とは数が合いません(MetaQuotes「MetaTrader 4 Technical Analysis」)。指標30と時間足9は両ページで一致しているので、食い違うのはオブジェクトの数だけ。上の表は比較ページの値で統一してあります。

数字が大きいほうを選べば正解、という話ではありません。指標が30と38で8つ違っても、その8つに自分の使う指標が入っていなければ、差はゼロということ。

意味が出やすいのは時間足のほうです。MT4の9種類は1分足から月足までを9段階に区切ったもので、MT5の21種類はその間を細かく埋めた構成。区切りの数が2倍以上違うので、使いたい時間足が9段階の中にあるかどうかは先に確かめておく必要があります。

ストラテジーテスターの差も見ておいてください。MT5は複数通貨と実ティックに対応した並列処理、MT4は単一スレッド。検証にかける時間が変わるということ。

一方でMT4を選ぶ理由も残っています。国内で提供している会社が存在すること、そして既存のMT4向けプログラムがそのまま使えることです。

MT4向けに書かれたプログラムは、MT5にそのまま入れても動かない

ここが最も誤解されている点なので、はっきり書きます。

MT4のプログラムはMQL4、MT5のプログラムはMQL5という別の言語で書かれています。開発元は移行ガイドを用意していますが、その内容自体が互換性のなさを物語っているということ。

MetaQuotesの移行ドキュメントは「MQL5は前身であるMQL4プログラミング言語の進化形であり、そこでは数多くの指標、スクリプト、エキスパートアドバイザーが書かれた」としたうえで、両言語には依然として違いがあり、プログラムを移す際にはその違いに注意すべきだと説明しています(MQL5 Reference「Migrating from MQL4」)。

具体的に挙げられている変更点はこうです。start()、init()、deinit()という関数はMQL5には存在せず、OnInit()、OnStart()、OnDeinit()へ置き換える必要がある。定義済み変数の名前が変わり、Digitsは_Digitsになる。時系列データへのアクセス方法が大きく違い、インジケーターバッファのインデックスの向きも変わっている。

関数名が存在しない以上、書き換えなしで動かすことはできません。「MT5のほうが高機能だから乗り換えよう」と考えるのは自然ですが、手元のプログラムを持っていける前提で計画を立てないでください。

なお、どのプログラムを使うか、どこから入手するかという話にはこの記事では踏み込みません。ここで扱っているのは、動く土台が用意されているかどうかまでです。

国内では、MT4の口座とMT5の口座が別々に用意される

もうひとつの構造の話です。国内業者では、MT4とMT5が同じ口座の中の切替機能として提供されているわけではありません。

楽天証券は、EAを本番口座で利用するには楽天FX口座と楽天MT4口座を開設する必要があると案内しています(楽天証券「楽天MT4口座」)。通常のFX口座とは別に、MT4専用の口座を開くという建て付けです。

外為ファイネストはMT4とMT5の両方を提供しており、どちらもEAの利用制限を設けておらず、自分で購入または作成したEAを自由に使えると明記しています。最低取引数量は1,000通貨です(外為ファイネスト 公式サイト)。MT4はPC版・iPhone版・Android版・iPad版が用意されている一方、同社のMT4ではすべてのEAの動作を保証しているわけではないという注記も添えられています(外為ファイネスト「MT4」)。

つまり、どちらを使うかは口座を申し込む段階で選ぶことになります。あとから切り替えたければ、もう一度申し込む形。ここを知らずに片方だけ開くと、時間足やテスターの制約に後から気づくことになります。

「両方開いておけばいいのでは」と思うかもしれません。それも選択肢ですが、証拠金は口座ごとに管理されるため、資金を分散させる負担が出てきます。

EAが動く版は限られており、ブラウザ版やスマホ版は可否が公表されていない

MT4を選ぶ動機の多くは自動売買でしょうから、動く場所を確認しておきます。

FXTFは、2021年12月6日の取引開始時間より、すべてのFXTF MT4 PCインストール版のライブ口座においてEAやスクリプトを使用した取引が可能となったと告知しています(FXTF「【ライブ取引】FXTF MT4 PCインストール版のEA(自動売買)/スクリプト取引について」)。裏を返すと、ブラウザ版とスマホ版については同じ告知の中で可否が示されていません。

OANDA証券のウェブターミナル終了も、同じ方向の変化です。ブラウザで動く版が減り、デスクトップ版とモバイルアプリ版に集約されつつあります。

ここから読み取れることは1つ。自動売買を前提にするなら、パソコンにインストールする版が使える口座かどうかが最初の条件になります。裁量で触るだけならモバイルアプリ版でも足りますが、EAまでスマホで完結させる前提は現時点で成り立ちません。

FXTFの口座条件やロット表記の違いは会社別に整理してあります。1ロットが10万通貨である点や、口座の開設時期でEA取引の手数料体系が分かれる点を確認するなら、FXTFの取引条件とMT4環境を検証した記事を先に読んでおくと、申し込み後の想定違いを避けられます。

MT4かMT5かを決める前に、確認しておく4項目

順番を整理します。プラットフォームの機能比較は、実は最後で構いません。

  1. その会社が金融庁の登録を受けているか。金融庁は2026年1月30日から、業種横断で登録金融事業者を検索できる機能の運用を始めています(金融庁「金融事業者一括検索機能の運用開始について」)。MT4という単語は登録の有無とは無関係です。
  2. 提供が継続される見込みがあるか。OANDA証券のように終了日が公表されている場合があります。会社のお知らせページを一度読んでください。
  3. 自分が使う予定のプログラムがMQL4かMQL5か。書き換えなしで移せないので、ここが決まるとプラットフォームも自動的に決まります。
  4. EAを動かす版が用意されているか。PCインストール版に限定している会社があります。

この4つを潰してから、指標数や時間足の比較に進んでください。逆順にすると、機能で選んだ会社が条件を満たしていないという結果になりがちです。

正直に書くと、自動売買を使う予定がまったくないなら、MT4やMT5を選ぶ必然性は薄いと思います。国内各社の自社ツールでも、指標も描画も注文の種類も揃っているためです。

MT4とMT5を国内口座で使うときによく出る5つの疑問

終了日と互換性という2つの山は越えました。残るのは、申し込みボタンの手前で出てくる細かい確認でしょう。検索の多い5つに答えます。

国内のFX会社でMT4は今も使えますか?

2026年7月時点では、ゴールデンウェイ・ジャパン、楽天証券、外為ファイネスト、OANDA証券が公式ページでMT4を案内しています。

ただしOANDA証券は東京サーバーのMT4について終了日を公表済みです。「使える会社」を数えるときは、告知ページの日付まで確認してください。

MT4とMT5はどちらを選ぶべきですか?

使う予定のプログラムがどちらの言語で書かれているかで決まります。書き換えなしでの移行はできないためです。

プログラムを使わず裁量で取引するなら、時間足の種類とテスターの性能で判断することになります。MT5は時間足21種類で複数通貨対応のテスターを備えています。

MT4のEAをMT5で動かせますか?

そのままでは動きません。MQL5にはstart()、init()、deinit()という関数が存在せず、OnInit()、OnStart()、OnDeinit()へ書き換える必要があると開発元が説明しています。

移行の可否を判断できるのは、そのプログラムのソースコードを扱える人だけ。コンパイル済みのファイルしか手元にないなら、移行は選択肢に入りません。

MT4はスマホだけで使えますか?

モバイルアプリ版は提供されており、外為ファイネストもiPhone版・Android版・iPad版を用意しています。

ただし自動売買については、FXTFがPCインストール版のライブ口座を対象に案内しているように、パソコン側に限定されている例があります。スマホ単体で完結する前提では考えないほうが安全です。

MT4の口座は普通のFX口座と何が違いますか?

多くの会社で別口座として扱われます。楽天証券は本番口座でEAを利用するには楽天FX口座と楽天MT4口座の開設が必要だと案内しています。

証拠金の管理も口座ごと。同じ会社に2つ持つなら、資金をどちらへ入れておくかは自分で決めることになります。

MT4は、終了日と対応版を確認した人だけが安心して選べる

MT4を扱う記事は情報が古くなりやすい領域です。プラットフォームの機能より先に、提供状況と対応版を確かめる習慣をつけてください。

  • OANDA証券の東京サーバーMT4は2026年9月25日取引終了後に新規注文停止、2026年11月27日取引終了後に提供終了
  • 開発元の公表値では、標準指標がMT4 30・MT5 38、時間足がMT4 9・MT5 21、待機注文がMT4 4・MT5 6
  • MQL4とMQL5は別言語で、start()やinit()が存在しないためMT4のプログラムはそのまま動かない
  • 国内ではMT4口座とMT5口座が別に用意され、切替ではなく申し込みで選ぶ形になる
  • EAが動く版は限られ、FXTFはPCインストール版のライブ口座を対象に案内している

手を動かす順番はこうです。候補の会社のお知らせページを開き、MT4に関する直近の告知を1本読む。そこに終了日が書かれていないことを確認できて、ようやく機能の比較に進めます。

パソコンにインストールする版を使うと決めたなら、次に効いてくるのは端末側の条件です。各社が公表している動作環境と、モニターを増やしたときにチャートの見え方がどう変わるかを整理したFXに向くパソコンのスペックとモニター環境の記事で、手元の環境が足りているかを確かめてみてください。

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