「住宅ローンと車のローン、両方の返済日が違って管理が大変…」
「マイカーローンの金利が高くて、もっと安くできないかな…」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、おまとめ住宅ローンを上手に活用すれば、月々の返済額を大幅に減らせる可能性があります。ただし、すべての方にとってお得になるわけではなく、場合によっては総支払額が増えてしまうケースもあるため、慎重な判断が必要です。
本記事では、以下の情報を詳しく解説していきます。
- おまとめ住宅ローンのおすすめ金融機関7選と比較一覧
- おまとめで「得する人」と「損する人」の明確な分岐点
- 具体的な返済シミュレーションで分かる損得計算
- 審査に通るための5つのポイントと申込手順
住宅ローンの専門知識がない初心者の方でも分かりやすいように、丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
【結論】おまとめ住宅ローンおすすめ8選 比較一覧表
まずは結論として、おまとめ住宅ローンでおすすめの金融機関を一覧でご紹介いたします。住宅ローンに他のローンをまとめられる商品を取り扱っている金融機関は限られていますが、それぞれに特徴がありますので、ご自身の状況に合った金融機関を選ぶことが大切です。
| 金融機関名 | 変動金利(目安) | おまとめ上限 | 事務手数料 | 対象エリア | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| SBIマネープラザ | 0.65%~ | 500万円 | 借入額×2.2% | 全国 | 対面相談◎・全疾病保障無料 |
| 住信SBIネット銀行 | 0.65%~ | 500万円 | 借入額×2.2% | 全国 | ネット完結・全疾病保障付 |
| JAバンク | 0.78%~ | 各JA規定 | JA規定 | 全国(各JA) | 地域密着・相談しやすい |
| ろうきん | 1.055%~ | 500万円 | 無料~ | 全国(各ろうきん) | 組合員優遇・保証料無料 |
| 北日本銀行 | 1.250%~ | 500万円 | 借入額×2.2% | 東北エリア | 東北地方特化 |
| 七十七銀行 | 1.125%~ | 500万円 | 借入額×2.2% | 宮城県中心 | 地域密着サービス |
| 西日本シティ銀行 | 1.175%~ | 500万円 | 借入額×2.2% | 九州エリア | 最長50年返済可能 |
| イオン銀行 | 0.78%~ | 800万円 | 借入額×2.2% | 全国 | 買い物5%OFF特典 |
※実際の適用金利は審査結果により異なります。
※最新金利は各公式サイトでご確認ください。
おまとめ住宅ローンを選ぶ際の3つのポイント
- 金利だけでなく総支払額で比較する:表面上の金利が低くても、返済期間が長くなると総支払額は増えます
- おまとめできるローンの種類を確認する:マイカーローンはOKでもカードローンは不可など、金融機関によって条件が異なります
- 諸費用も含めてシミュレーションする:事務手数料や保証料も含めた総コストで判断しましょう
それでは、各金融機関の詳細を見ていきましょう。
SBIマネープラザ|住宅ローン(対面相談コース)(500万円まで)

SBIマネープラザは、住信SBIネット銀行の住宅ローンを対面で相談・申し込みできる店舗です。「ネット銀行の低金利は魅力的だけど、やっぱり対面で相談したい」という方にぴったりの選択肢といえるでしょう。
SBIマネープラザの最大の強みは、ネット銀行ならではの低金利と対面サポートを両立している点です。住信SBIネット銀行の住宅ローンと同じ金利水準で借り入れができ、なおかつ専門スタッフに直接相談しながら手続きを進められます。住宅ローンは複雑な商品ですから、「分からないことをその場で質問したい」「シミュレーションを一緒に確認したい」という方には大きな安心感があります。
おまとめ機能として「住宅ローンプラス」が利用でき、カードローンなど他債務のおまとめや物品購入費用など、最大500万円まで資金使途に含めることができます。住宅購入資金と一緒に他のローンをまとめたい方にとって、非常に使い勝手の良い商品設計となっています。
団体信用生命保険(団信)も充実しており、一般団信に加えて「全疾病保障」が金利上乗せなしで付帯されます。病気やケガで働けなくなった場合の保障が無料で付くのは、他社と比較しても大きなメリットです。さらに、がん100%保障などのオプションも年0.1%~0.4%の金利上乗せで選択できます。
申し込みから借り入れまでは約1ヵ月半程度が目安です。全国に店舗があり、平日だけでなく土日も相談予約が可能な店舗もありますので、お仕事で平日に時間が取れない方でも安心して相談できます。ネット銀行の金利メリットを享受しながら、対面でしっかりサポートを受けたい方におすすめです。
住信SBIネット銀行|住宅ローンプラス(500万円まで)

住信SBIネット銀行の住宅ローンプラスは、住宅購入資金に加えて最大500万円までの消費性資金を一緒に借り入れできる商品です。ネット銀行ならではの低金利と、充実した団体信用生命保険が大きな魅力となっています。
住信SBIネット銀行の最大の特徴は、「スゴ団信」と呼ばれる団体信用生命保険です。借入時50歳以下の方であれば、3大疾病保障50%が基本付帯され、追加の保険料負担なく手厚い保障を受けることができます。さらに、全疾病保障も無料で付帯されるため、万が一の病気やケガで働けなくなった場合でも安心です。
具体的な利用例として、住宅購入資金3,000万円に加えて、マイカーローンの残債200万円と引っ越し費用50万円をまとめて借り入れするケースが考えられます。従来であれば住宅ローンとマイカーローンを別々に返済する必要がありましたが、住宅ローンプラスを利用すれば一本化でき、返済管理がぐっとラクになります。
ただし、注意点もあります。物件価格の80%を超えて借り入れる場合は金利が上乗せされること、また審査結果によっては表示金利に年0.1%~0.3%が上乗せされる可能性があることです。申込前に返済シミュレーションを行い、無理のない返済計画を立てることが大切です。
JAバンク|おまとめ住宅ローン(地域密着・相談しやすい)
JAバンクのおまとめ住宅ローンは、地域に根ざしたきめ細やかなサービスが特徴です。各地域のJAによって金利や条件が異なりますが、対面での丁寧な相談対応と、組合員向けの優遇制度が魅力となっています。
JAバンクの強みは、何といっても相談のしやすさです。住宅ローンは人生で最も大きな買い物の一つですから、分からないことや不安なことを対面でじっくり相談できる環境は心強いものです。特に、おまとめローンは仕組みが複雑になりがちですので、専門スタッフに直接説明を受けられるメリットは大きいでしょう。
JAみいの例では、変動金利0.78%(2026年1月時点)という競争力のある金利を提供しています。また、3大疾病保障付きの団信も選択でき、金利に年0.2%上乗せすることで、がん・急性心筋梗塞・脳卒中に備えることができます。
一方で、JAバンクは各地域のJAによって取り扱い商品や金利が異なるため、お住まいの地域のJAに直接確認する必要があります。また、組合員でない方は出資金を払って組合員になることが利用条件となる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
ろうきん|住宅プラス500(団体会員なら優遇金利)
ろうきん(労働金庫)の住宅プラス500は、住宅ローンに最大500万円までプラスして借り入れできる商品です。労働組合の組合員(会員組合員)であれば、取扱手数料や保証料が無料になるなど、大きなメリットがあります。
ろうきんの最大の特徴は、会員組合員向けの手厚い優遇制度です。近畿ろうきんの例では、会員組合員の場合、取扱手数料が無料、保証料も無料となります。一般的な住宅ローンでは借入額の2%程度の事務手数料がかかることを考えると、3,000万円の借入で約66万円もの節約になる計算です。
住宅プラス500でおまとめできるローンの種類も幅広く、他金融機関で返済中のマイカーローン、教育ローン、カードローンなどが対象となります。また、新生活の準備資金として、家具・家電・カーテンなどの家財購入費用も含めることができるため、住宅購入時の初期費用を一本化したい方にも適しています。
ただし、プラス500部分の金利は全期間固定金利型となり、住宅ローン部分よりも高めに設定されている点には注意が必要です。2026年1月時点では、プラス500部分の金利は年2%前後(ろうきんにより異なる)となっています。返済シミュレーションを行い、本当にお得になるかどうかを確認してから申し込むことをおすすめします。
北日本銀行|住宅ローンASUMO おまとめプラン(東北エリア特化)

北日本銀行の住宅ローンASUMO おまとめプランは、岩手県を中心とした東北エリアにお住まいの方向けの住宅ローン商品です。住宅資金と他のローンを一本化することで、月々の返済負担を軽減できる仕組みになっています。
この商品が特におすすめなのは、「住宅と車を同時期に購入したいけれど、月々の返済負担を抑えたい」という方や、「住宅ローンを利用したいけれど、今ある他の借入との返済が不安」という方です。複数のローンを一本化することで、返済日の管理がシンプルになるだけでなく、金利の低い住宅ローンに近い条件で借り換えができる可能性があります。
北日本銀行では、東北総合信用保証とMG保証の2つの保証会社から選択することができ、それぞれ審査基準や保証料が異なります。どちらの保証会社が自分に合っているかは、窓口で相談することで適切なアドバイスを受けることができます。
東北エリア以外にお住まいの方は利用できないという制限がありますが、地域に特化しているからこそ、地元の不動産事情に精通したスタッフによるきめ細やかなサポートが受けられるメリットがあります。
七十七銀行|おまとめ住宅ローン(宮城県内で強み)

七十七銀行のおまとめ住宅ローンは、宮城県を中心とした地域で強みを持つ住宅ローン商品です。住宅関連資金と合わせて、他金融機関の教育ローンと自動車ローンをおまとめできるようになっています。
七十七銀行のおまとめ住宅ローンの特徴は、対象となるローンが教育ローンと自動車ローンに限定されている点です。カードローンやフリーローンは対象外となりますが、その分審査がスムーズに進む傾向があります。お子さまの教育資金と住宅購入が重なる時期の方にとっては、返済を一本化できるメリットは大きいでしょう。
仙台市を中心に多くの店舗を展開しているため、対面での相談がしやすい環境が整っています。住宅ローンは長期にわたる契約ですから、何かあったときに相談できる窓口が近くにあるのは安心材料の一つです。
宮城県外にお住まいの方には利用しにくい商品ですが、宮城県内で住宅購入を検討されている方にとっては、地域密着型のサービスを受けられる魅力的な選択肢といえます。
西日本シティ銀行|NCB住宅ローン(九州エリア・最長50年)

西日本シティ銀行のNCB住宅ローンは、九州エリアを中心に展開する住宅ローン商品です。最大の特徴は、返済期間を最長50年まで設定できることで、月々の返済額を大幅に抑えることが可能です。
西日本シティ銀行では、現在の借り入れを住宅ローンにまとめることで月々の返済額を軽減できるサービスを提供しています。変動金利0.875%~という競争力のある金利に加え、がん団信や就業不能保障など、手厚い保障プランも用意されています。
50年という長期返済が可能なため、20代~30代の若い世代で住宅購入を検討されている方にとっては、月々の返済負担を抑えながらマイホームを手に入れることができます。ただし、返済期間が長くなれば総支払額は増加しますので、繰上返済の計画も含めて検討することをおすすめします。
福岡県を中心に九州全域で多くの店舗を展開しており、土日も営業している店舗が9拠点あるため、平日お仕事で忙しい方でもゆっくり相談することができます。
イオン銀行|イオンアシストプラン(買い物特典あり)

イオン銀行は、住宅ローンとは別にフリーローン(イオンアシストプラン)を併用することで、実質的なおまとめが可能です。住宅ローン利用者向けの特別金利が適用されるため、一般的なフリーローンよりも有利な条件で借り入れできます。
イオン銀行の最大の魅力は、住宅ローン契約者向けの「イオンセレクトクラブ」特典です。イオングループでの買い物が完済まで5%OFFになるため、日常的にイオンで買い物をされる方にとっては、金利以上のメリットを享受できる可能性があります。3,000万円の住宅ローンを35年で組んだ場合、買い物割引だけで数十万円のお得になる試算もあります。
イオンアシストプランは、住宅ローン利用者限定で年3.80%~13.50%(2026年1月時点)の金利で最大700万円まで借り入れ可能です。住宅ローンとは別契約になりますが、イオン銀行の口座で一元管理できるため、返済管理の手間は軽減されます。
全国のイオンモールに店舗があるため、買い物ついでに相談できる手軽さも魅力です。ネット銀行でありながら対面相談もできる「ハイブリッド型」の銀行として、多くの利用者から支持されています。
【重要】おまとめ住宅ローンで得する人・損する人の分岐点
おまとめ住宅ローンは、使い方次第で大きなメリットを得られる一方、判断を誤ると逆に損をしてしまうケースもあります。住宅ローンの借入期間は平均で25年以上と長期にわたるため、慎重な判断が求められます。
ここでは、おまとめで「得する人」と「損する人」の明確な分岐点をご説明していきます。ご自身がどちらに該当するかを見極めることで、後悔のない選択ができるようになります。
おまとめで「得する」3つの条件
おまとめ住宅ローンで得できる方には、いくつかの共通した特徴があります。以下の3つの条件に当てはまる方は、おまとめを前向きに検討してみてください。
条件1:現在のローン金利が住宅ローン金利より高い方
マイカーローンの金利が年3%~5%、カードローンの金利が年10%以上という方は、住宅ローン金利(変動0.6%~0.8%程度)でまとめることで、大幅な金利削減が期待できます。例えば、200万円のマイカーローン(金利3%、残り3年)を住宅ローン(金利0.7%)でまとめた場合、金利差だけで約7万円の節約になる計算です。
条件2:返済管理を一本化したい方
複数のローンを抱えていると、それぞれ返済日が異なり、管理が煩雑になります。「今月はマイカーローンの引き落とし日を忘れていた…」という経験がある方は、おまとめによって返済日を統一することで、うっかり延滞を防ぐことができます。延滞は信用情報に傷がつく原因となりますので、管理の簡素化は大きなメリットです。
条件3:繰上返済を積極的に行う予定の方
おまとめによって返済期間が長くなっても、余裕資金ができたときに繰上返済を行えば、総支払額の増加を抑えることができます。住信SBIネット銀行やろうきんでは、インターネットバンキングからの一部繰上返済手数料が無料となっているため、こまめな繰上返済がしやすい環境が整っています。
おまとめで「損する」5つのケース【要注意】
一方で、以下のケースに該当する方は、おまとめによって逆に損をしてしまう可能性があります。
ケース1:返済期間が大幅に延びる場合
例えば、残り3年のマイカーローン200万円を35年の住宅ローンにまとめた場合、月々の返済額は大幅に減りますが、総支払額は確実に増加します。金利が低くても、返済期間が10倍以上になれば、支払う利息の総額は増えてしまいます。
ケース2:おまとめの諸費用が高額な場合
おまとめに伴い、事務手数料、保証料、登記費用などの諸費用が発生します。これらの費用を含めた総コストで比較しないと、「金利は安くなったのに、結局損をした」という結果になりかねません。
ケース3:残りの返済期間が短いローンをまとめる場合
残り1~2年で完済予定のローンをわざわざ住宅ローンにまとめる必要はありません。短期間で完済できるローンは、そのまま返済を続けた方が総支払額を抑えられます。
ケース4:住宅ローン控除の恩恵が減る場合
住宅ローン控除は、住宅取得に係る借入金のみが対象となります。おまとめによって住宅取得以外の資金が含まれると、控除対象額が減少する可能性があります。税制面での影響も考慮して判断しましょう。
ケース5:早期売却の可能性がある場合
おまとめによって借入総額が増えると、物件価格を上回るオーバーローン状態になる可能性があります。数年後に転勤などで売却が必要になった際、売却価格でローンを完済できない「残債割れ」のリスクが高まります。
【診断チャート】あなたはおまとめすべき?3つの質問で判定
ご自身がおまとめすべきかどうか、以下の3つの質問で簡易診断してみましょう。
質問1:まとめたいローンの金利は、住宅ローン金利より1%以上高いですか?
はい →質問2へ いいえ → おまとめのメリットは小さい可能性があります
質問2:まとめたいローンの残高は100万円以上ありますか?
はい →質問3へ いいえ → 諸費用を考えると、そのまま返済した方がお得な可能性があります
質問3:5年以内に繰上返済できる余裕資金がありますか、または作れそうですか?
はい → おまとめのメリットを最大化できる可能性が高いです
いいえ → 返済期間の延長による総支払額増加のリスクを慎重に検討してください
すべての質問に「はい」と答えた方は、おまとめ住宅ローンで得できる可能性が高いといえます。一方、「いいえ」が多かった方は、現状のまま返済を続けるか、他の方法(借り換えなど)を検討した方がよいかもしれません。
【シミュレーション】おまとめ前後で返済額はいくら変わる?
「おまとめすると本当にお得になるの?」という疑問にお答えするため、具体的な数字を使ったシミュレーションをご紹介します。
ケース①|住宅ローン3,000万円+マイカーローン200万円をおまとめ
【おまとめ前の状況】
- 住宅ローン:3,000万円、金利0.7%、35年返済 → 月々80,556円
- マイカーローン:200万円、金利3.0%、5年返済 → 月々35,937円
- 合計月々返済額:116,493円
【おまとめ後の状況】(住信SBIネット銀行の例)
- おまとめ住宅ローン:3,200万円、金利0.7%、35年返済 → 月々85,926円
- 合計月々返済額:85,926円
- 月々の削減額:30,567円
一見すると月々3万円以上もお得になっていますが、注意点があります。マイカーローンは本来5年で完済予定だったものが、35年かけて返済することになるため、総支払額は以下のようになります。
【総支払額の比較】
- おまとめ前の総支払額:住宅ローン33,833,520円 + マイカーローン2,156,220円 = 35,989,740円
- おまとめ後の総支払額:36,088,920円
- 差額:+99,180円(おまとめした方が約10万円多く支払う)
このケースでは、月々の返済は楽になりますが、総支払額は約10万円増えることが分かります。ただし、浮いた月々3万円を繰上返済に回せば、この差額は十分に取り戻すことができます。
ケース②|住宅ローン2,500万円+教育ローン300万円をおまとめ
【おまとめ前の状況】
- 住宅ローン:2,500万円、金利0.7%、35年返済 → 月々67,130円
- 教育ローン:300万円、金利2.5%、10年返済 → 月々28,271円
- 合計月々返済額:95,401円
【おまとめ後の状況】(ろうきん住宅プラス500の例)
- 住宅ローン部分:2,500万円、金利0.98%、35年返済 → 月々69,753円
- プラス500部分:300万円、金利2.1%、35年返済 → 月々9,976円
- 合計月々返済額:79,729円
- 月々の削減額:15,672円
このケースでは、会員組合員なら事務手数料・保証料が無料のため、諸費用を抑えながら月々約1.5万円の削減が可能です。教育費と住宅ローンの返済が重なる時期の家計負担を軽減できるメリットは大きいでしょう。
ケース③|住宅ローン3,500万円+カードローン100万円をおまとめ
【おまとめ前の状況】
- 住宅ローン:3,500万円、金利0.7%、35年返済 → 月々93,982円
- カードローン:100万円、金利14.0%、3年返済 → 月々34,178円
- 合計月々返済額:128,160円
【おまとめ後の状況】
残念ながら、多くのおまとめ住宅ローンでは、カードローンを住宅ローンに直接まとめることはできません。ただし、ろうきんの住宅プラス500などでは対象となる場合がありますので、各金融機関に確認が必要です。
カードローンの金利14%と住宅ローン金利0.7%には大きな差があるため、おまとめできれば非常に大きなメリットがあります。カードローン100万円を住宅ローン金利でまとめた場合、3年間で支払う利息は約21,000円となり、そのまま返済した場合の約230,000円と比べて約20万円の節約になります。
【総支払額比較表】おまとめしない場合との差額一覧
以下の表で、おまとめした場合としない場合の総支払額の差を一覧にまとめました。
| ケース | おまとめ前総支払額 | おまとめ後総支払額 | 差額 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| ケース①(マイカー200万円) | 35,989,740円 | 36,088,920円 | +99,180円 | 繰上返済前提ならOK |
| ケース②(教育300万円) | 35,656,260円 | 35,424,420円 | -231,840円 | おまとめ有利 |
| ケース③(カード100万円) | 37,962,960円 | 35,720,760円 | -2,242,200円 | おまとめ大幅有利 |
※金利や返済期間により結果は異なります。実際の申込前に各金融機関のシミュレーションをご利用ください。
そもそもおまとめ住宅ローンとは?仕組みを初心者向けに解説
ここまでおすすめの金融機関やシミュレーションをご紹介してきましたが、「そもそもおまとめ住宅ローンって何?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
おまとめ住宅ローンの仕組み|通常ローンとの違い
おまとめ住宅ローンとは、住宅購入資金に加えて、他のローン(マイカーローン、教育ローンなど)の返済資金を一緒に借り入れできる住宅ローン商品のことです。複数の借入を一本化することで返済管理を簡素化できる金融商品の一種とされています。
通常の住宅ローンでは、借りたお金の使途は「住宅の購入・建築・リフォーム」などに限定されています。しかし、おまとめ住宅ローンでは、住宅関連資金に加えて「消費性資金」も借り入れ対象となります。つまり、マイカーローンの残債を返済するためのお金や、新生活に必要な家具・家電の購入費用なども、住宅ローンと一緒に借りることができるのです。
この仕組みの最大のメリットは、金利の高いローンを金利の低い住宅ローンに一本化できることです。一般的に、マイカーローンの金利は2%~5%、カードローンの金利は10%以上ですが、住宅ローンの金利は0.5%~1%程度です。この金利差を活用することで、毎月の返済額や総支払額を削減できる可能性があります。
ただし、住宅ローンは返済期間が長いため、金利が低くても返済期間が大幅に延びると、総支払額が増えてしまうことがあります。この点をしっかり理解した上で、おまとめを検討することが大切です。
おまとめできるローンの種類(マイカー・教育・カード・フリー)
おまとめ住宅ローンでまとめられるローンの種類は、金融機関によって異なります。一般的には以下のように分類されます。
おまとめできることが多いローン
- マイカーローン(自動車ローン)
- 教育ローン
- リフォームローン
- 引っ越し費用
- 家具・家電購入費用
おまとめできないことが多いローン
- カードローン、キャッシング(一部金融機関では可能)
- 事業資金
- 投機・投資目的の資金
- 負債整理資金(債務整理中のローンなど)
特に注意が必要なのは、カードローンの取り扱いです。ろうきんの住宅プラス500では、他金融機関のカードローンもおまとめ対象となる場合がありますが、多くの住宅ローン商品ではカードローンは対象外となっています。カードローンの残債がある方は、申込前に各金融機関に確認することをおすすめします。
また、「すでに借りているローン」をおまとめできる商品と、「これから使う資金」を借りられる商品では、性質が異なります。例えば、住信SBIネット銀行の住宅ローンプラスは「消費性資金」を一緒に借りられる商品ですが、既存のローン残債を直接返済するためのお金を借りられるかどうかは、審査や条件によります。
おまとめローンと借り換えローンの違い【混同注意】
「おまとめローン」と「借り換えローン」は似ているようで、実は異なる商品です。この違いを理解しておかないと、自分に合った商品を選べなくなってしまいますので、しっかり確認しておきましょう。
おまとめローンとは 複数の異なる種類のローン(住宅ローン、マイカーローン、カードローンなど)を一つにまとめる商品です。A銀行の住宅ローン、B社のマイカーローン、C社のカードローンを、D銀行のおまとめローン一本に統合するイメージです。
借り換えローンとは 同じ種類のローン(主に住宅ローン)を、より有利な条件の金融機関に乗り換える商品です。A銀行で借りている住宅ローンを、より金利の低いB銀行の住宅ローンに借り換えるイメージです。
今回ご紹介している「おまとめ住宅ローン」は、この両方の要素を含んでいます。つまり、「住宅ローンを借りる(または借り換える)際に、他のローンも一緒にまとめられる」商品です。
すでに住宅ローンを返済中の方が他のローンをまとめたい場合は、「住宅ローンの借り換え+おまとめ」という形になります。この場合、借り換えに伴う諸費用(抵当権の設定登記費用など)も発生しますので、総合的なコストで判断することが重要です。
おまとめ住宅ローンのメリット・デメリットを正直に解説
おまとめ住宅ローンには、魅力的なメリットがある一方で、見落としがちなデメリットも存在します。後悔しないために、メリットとデメリットの両面をしっかり理解しておきましょう。
メリット①|返済を一本化して管理がラクになる
おまとめ住宅ローンの最も分かりやすいメリットは、複数のローンを一本化することで返済管理がシンプルになることです。
例えば、住宅ローンは毎月27日、マイカーローンは毎月15日、カードローンは毎月10日と、返済日がバラバラだと、それぞれの口座残高を管理するのは大変です。特に共働き世帯では、お互いの給与振込口座や返済口座が複雑に絡み合い、「どの口座にいくら残しておけばいいか分からない」という状況に陥りがちです。
おまとめによって返済日を統一すれば、毎月決まった日に決まった金額が引き落とされるだけになります。家計簿管理アプリなどを使えば、より簡単に収支を把握できるようになるでしょう。
また、精神的なメリットも見逃せません。「複数のローンを抱えている」というプレッシャーは、想像以上にストレスになるものです。一本化することで「あとはこの返済だけ頑張ればいい」という明確なゴールが見え、気持ちがラクになったという声も多く聞かれます。
メリット②|金利が下がり月々の返済額が減る可能性
おまとめ住宅ローンで期待できる2つ目のメリットは、金利差を活用した返済額の削減です。先ほどのシミュレーションでもご紹介した通り、金利の高いローンを住宅ローン金利でまとめることで、大幅な節約が可能になるケースがあります。
特に効果が大きいのは、カードローンやリボ払いを抱えている場合です。カードローンの金利は年10%~15%程度が一般的ですが、住宅ローンの金利は年0.5%~1%程度です。この金利差は10倍以上あり、借入金額が大きければ大きいほど、節約効果も大きくなります。
ただし、すべてのケースで金利が下がるわけではありません。おまとめ住宅ローンでは、住宅ローン部分とそれ以外の部分で金利が異なる場合があります。例えば、ろうきんの住宅プラス500では、プラス500部分の金利は住宅ローン部分よりも高く設定されています。必ず事前にシミュレーションを行い、本当に金利メリットがあるかを確認しましょう。
メリット③|住宅ローン控除の対象額が増える場合も
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、住宅ローン残高の一定割合を所得税から控除できる制度です。2022年以降に入居する場合、年末残高の0.7%が最長13年間控除されます。
おまとめ住宅ローンを利用して借入総額が増えると、住宅ローン控除の対象額も増える可能性があります。例えば、当初3,000万円の住宅ローンに200万円のマイカーローンをまとめて3,200万円になった場合、年末残高が増えた分だけ控除額も増える計算になります。
ただし、これには重要な注意点があります。住宅ローン控除は「住宅の取得等に係る借入金」のみが対象となります。つまり、おまとめした分(住宅以外の資金)は控除対象外となる可能性があります。
具体的な取り扱いは、借入の契約内容や金融機関の対応によって異なりますので、税理士や金融機関に確認することをおすすめします。住宅ローン控除を最大限活用したい方は、申込前にこの点をしっかり確認しておきましょう。


デメリット①|返済期間が延びると総支払額が増える
おまとめ住宅ローンの最大のデメリットは、返済期間が延びることで総支払額が増えてしまう可能性があることです。これは先ほどのシミュレーションでもご紹介した通り、金利が低くても返済期間が長くなれば、支払う利息の総額は増加します。
例えば、残り3年のマイカーローン200万円(金利3%)を35年の住宅ローン(金利0.7%)にまとめた場合を考えてみましょう。
- そのまま3年で返済した場合の利息:約9万円
- 住宅ローンで35年かけて返済した場合の利息:約26万円
金利は0.7%と非常に低いにもかかわらず、返済期間が約12倍になることで、支払う利息は約3倍になってしまいます。これがおまとめローンの「落とし穴」です。
この対策としては、繰上返済を積極的に行うことが有効です。月々の返済額が減った分を繰上返済に回せば、返済期間を短縮し、総支払額の増加を抑えることができます。繰上返済手数料が無料の金融機関を選ぶことも重要なポイントです。
デメリット②|おまとめ時の諸費用・手数料がかかる
おまとめ住宅ローンを利用する際には、さまざまな諸費用が発生します。これらの費用を考慮せずに「金利が安くなる」という理由だけでおまとめを決めてしまうと、実質的には損をしてしまうケースもあります。
おまとめ時に発生する主な諸費用
- 事務手数料:借入額の2.2%程度(3,000万円なら66万円)
- 保証料:金融機関により異なる(無料~数十万円)
- 印紙代:借入額に応じて数万円
- 抵当権設定登記費用:数万円~十数万円
- 司法書士報酬:数万円
特に注意が必要なのは、すでに住宅ローンを返済中の方が借り換えでおまとめする場合です。既存の住宅ローンの抵当権抹消費用と、新しい住宅ローンの抵当権設定費用の両方が必要になります。
これらの諸費用を含めた「実質的な総コスト」で比較することが重要です。金融機関によっては、諸費用も住宅ローンに含めて借りられる場合がありますが、その分借入総額が増えることになりますので、慎重に判断しましょう。
デメリット③|審査が厳しくなる傾向がある
おまとめ住宅ローンは、通常の住宅ローンよりも審査が厳しくなる傾向があります。なぜなら、金融機関から見ると「すでに複数のローンを抱えている人」に追加で貸し付けることになるため、返済能力をより慎重に審査する必要があるからです。
特に注意が必要なのは、返済比率(年収に対する年間返済額の割合)です。おまとめによって借入総額が増えると、返済比率も上昇します。多くの金融機関では返済比率の上限を30%~35%程度に設定しているため、この基準を超えると審査に通りにくくなります。
また、おまとめしたいローンの返済履歴も重要なチェックポイントです。過去に延滞があると、信用情報に記録が残り、審査に悪影響を与える可能性があります。おまとめを検討している方は、まず自分の信用情報を確認してみることをおすすめします。信用情報は、CICやJICCなどの信用情報機関に開示請求することで確認できます。
【タイプ別】あなたに最適なおまとめ住宅ローンの選び方
ここまでの情報を踏まえて、どの金融機関を選べばよいか、タイプ別にご紹介します。ご自身の状況や重視するポイントに合わせて、最適な選択をしてください。
金利重視派 → ネット銀行系(住信SBI・auじぶん銀行)
とにかく金利の低さを重視したい方には、ネット銀行系のおまとめ住宅ローンがおすすめです。住信SBIネット銀行をはじめとするネット銀行は、店舗を持たないことでコストを抑え、その分を金利の引き下げに反映しています。
ネット銀行の特徴は、変動金利が0.6%~0.8%程度と非常に低水準であることです。また、繰上返済手数料が無料の場合が多く、こまめな繰上返済がしやすい環境が整っています。インターネットバンキングから24時間いつでも手続きできる利便性も魅力です。
ただし、対面での相談ができない(または限定的)というデメリットがあります。住宅ローンは専門用語も多く、初めての方には分かりにくい部分もありますので、不安な方は次にご紹介する相談重視派向けの金融機関を検討してみてください。

相談重視派 → SBIマネープラザ・地銀・信金・JAバンク
住宅ローンは人生で最も大きな買い物の一つですから、「分からないことは直接聞いて確認したい」という方も多いでしょう。そのような方には、SBIマネープラザ、地方銀行、信用金庫、JAバンクなどがおすすめです。
特にSBIマネープラザは、ネット銀行の低金利と対面相談を両立できる点が魅力です。住信SBIネット銀行と同じ金利水準(変動0.65%~)で借り入れでき、全国の店舗で専門スタッフに直接相談しながら手続きを進められます。「ネット銀行の金利は魅力だけど、やっぱり対面で相談したい」という方には最適な選択肢といえるでしょう。
地域金融機関の最大のメリットは、対面でじっくり相談できることです。おまとめ住宅ローンは仕組みが複雑になりがちですが、専門スタッフに直接説明を受けながら、自分に合った商品を選ぶことができます。また、審査基準についても、個別の事情を考慮した柔軟な対応が期待できる場合があります。
金利はネット銀行よりやや高めになる傾向がありますが、その分安心感やサービスの質で選ぶという考え方もあります。住宅購入後も、繰上返済や金利タイプの変更など、さまざまな相談が発生しますので、長く付き合える金融機関を選ぶことも大切です。

労働組合員 → ろうきん(圧倒的な金利優遇)
労働組合に加入している「会員組合員」の方には、ろうきん(労働金庫)が圧倒的におすすめです。会員組合員であれば、取扱手数料無料、保証料無料という破格の優遇を受けられます。
先ほどもご紹介した通り、一般的な住宅ローンでは借入額の2%程度の事務手数料がかかります。3,000万円の借入なら約66万円の費用ですが、ろうきんの会員組合員ならこれがゼロになります。この差は非常に大きいため、会員組合員の方は、まずろうきんを検討することをおすすめします。
ご自身が会員組合員かどうか分からない場合は、お勤め先の労働組合に確認してみてください。労働組合がろうきんに出資加入していれば、会員組合員として優遇を受けることができます。

エリア別おすすめ金融機関一覧
最後に、お住まいのエリア別におすすめの金融機関をまとめました。地域によっては、地元の金融機関ならではの特別な金利優遇やサービスがある場合もありますので、ぜひチェックしてみてください。
| エリア | おすすめ金融機関 | 特徴 |
|---|---|---|
| 全国 | SBIマネープラザ、住信SBIネット銀行、イオン銀行 | 対面相談可、ネット完結、低金利 |
| 北海道・東北 | 北日本銀行、七十七銀行、東北ろうきん | 地域密着サービス |
| 関東 | 中央ろうきん、JAバンク各JA | 組合員優遇、相談しやすい |
| 中部・近畿 | 近畿ろうきん、JAバンク各JA | 住宅プラス500が充実 |
| 中国・四国 | JAバンク各JA | 地域に根ざしたサービス |
| 九州 | 西日本シティ銀行、九州ろうきん | 最長50年返済可能 |


おまとめ住宅ローン審査に通るための5つのポイント
おまとめ住宅ローンに申し込んでも、審査に通らなければ意味がありません。ここでは、審査通過の可能性を高めるための5つのポイントをご紹介します。
ポイント①|返済比率を年収の30%以内に抑える
住宅ローン審査で最も重要視されるのが「返済比率」です。住宅金融支援機構のフラット35では、返済比率の基準を「年収400万円未満は30%以下、年収400万円以上は35%以下」と定めています。
返済比率とは、年収に対する年間返済額の割合のことです。例えば、年収500万円の方が年間150万円(月々12.5万円)を返済する場合、返済比率は30%となります。
おまとめによって借入総額が増えると、返済比率も上昇します。審査に通りやすくするためには、できるだけ返済比率を抑えることが重要です。具体的には、借入額を必要最小限に抑える、返済期間を長くして月々の返済額を減らす、などの方法が考えられます。
ポイント②|他社借入件数を減らしておく
おまとめ住宅ローンの審査では、現在の借入状況も重要なチェックポイントとなります。借入件数が多いと、「お金の管理が苦手な人」という印象を与えてしまい、審査に不利になる可能性があります。
申込前にできることとして、少額の借入は先に完済しておくことをおすすめします。例えば、残高10万円のカードローンがある場合、これを完済してから申し込むことで、借入件数を減らすことができます。
また、使っていないクレジットカードのキャッシング枠も、審査では「借入可能額」としてカウントされる場合があります。不要なカードは解約しておくことで、審査に有利に働く可能性があります。
ポイント③|勤続年数と年収の安定性をアピール
金融機関は、「この人は返済を続けられるか」という観点で審査を行います。そのため、勤続年数が長く、年収が安定している方ほど審査に通りやすくなります。
一般的に、勤続年数は3年以上が望ましいとされています。転職直後の方は、審査に通りにくい傾向がありますので、住宅購入のタイミングを調整できる場合は、転職後しばらく経ってから申し込むことをおすすめします。
また、自営業者やフリーランスの方は、会社員に比べて審査が厳しくなる傾向があります。確定申告書3年分の提出を求められる場合が多いため、安定した収入実績を示せるように準備しておきましょう。

ポイント④|信用情報(CIC)を事前に確認する
住宅ローン審査では、信用情報機関に登録されている過去の返済履歴が確認されます。過去に延滞や債務整理の履歴があると、審査に大きな影響を与えます。
申込前に、CIC(シー・アイ・シー)やJICC(日本信用情報機構)に開示請求を行い、自分の信用情報を確認しておくことをおすすめします。開示請求は、インターネットや郵送で行うことができ、手数料は1,000円程度です。
もし過去に延滞などの記録がある場合は、その情報が消えるまで(通常5年程度)待ってから申し込むか、事情を説明できるように準備しておきましょう。一度の軽微な延滞であれば、すでに完済していることや、特別な事情があったことを説明することで、審査に通る可能性もあります。
ポイント⑤|複数の金融機関に仮審査を申し込む
住宅ローンの審査基準は金融機関によって異なります。A銀行で審査に落ちても、B銀行では通るというケースは珍しくありません。そのため、複数の金融機関に仮審査(事前審査)を申し込むことをおすすめします。
仮審査は無料で申し込める場合がほとんどで、複数の金融機関に同時に申し込んでも問題ありません。むしろ、複数の審査結果を比較することで、より有利な条件を選ぶことができます。
ただし、あまりにも多くの金融機関に申し込むと、信用情報に「申込履歴」が残り、印象が悪くなる可能性もあります。3~5社程度に絞って申し込むのが適切でしょう。
おまとめ住宅ローン申込から融資実行までの流れ【5ステップ】
実際におまとめ住宅ローンを申し込む際の流れを、5つのステップで解説します。
STEP1|現在のローン状況を整理する
まず最初に行うべきことは、現在の借入状況を正確に把握することです。以下の情報を一覧にまとめておきましょう。
- 借入先(金融機関名)
- 借入残高
- 金利
- 毎月の返済額
- 残りの返済期間
- 返済日
これらの情報は、金融機関への相談や審査申込の際に必要になります。各ローンの返済予定表や契約書を用意しておくとスムーズです。
STEP2|おまとめ後のシミュレーションを行う
現在のローン状況が把握できたら、おまとめ後の返済額をシミュレーションしましょう。各金融機関のウェブサイトには返済シミュレーターが用意されていますので、これを活用してください。
シミュレーションでは、以下の点を確認しましょう。
- 月々の返済額はいくらになるか
- 総支払額はいくらになるか(おまとめ前と比較)
- 諸費用はいくらかかるか
- 繰上返済した場合はどうなるか
月々の返済額だけでなく、総支払額で比較することが重要です。月々の返済が楽になっても、総支払額が大幅に増えるようでは本末転倒です。
STEP3|金融機関を比較して仮審査に申し込む
シミュレーション結果を踏まえて、申し込む金融機関を選びましょう。前述の「タイプ別おすすめ」を参考に、自分に合った金融機関を3~5社程度ピックアップしてください。
仮審査(事前審査)は、多くの金融機関でインターネットから申し込むことができます。必要な情報は、氏名・住所・勤務先・年収・借入希望額などです。仮審査の結果は、早ければ即日、遅くても1週間程度で連絡があります。
STEP4|本審査・契約手続き
仮審査に通過したら、本審査に進みます。本審査では、より詳細な書類の提出が求められます。
本審査で必要な主な書類
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書など)
- 現在のローンの返済予定表
- 物件関連書類(売買契約書、登記簿謄本など)
本審査には2週間~1ヶ月程度かかります。審査に通過したら、住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)を締結します。
STEP5|融資実行・既存ローンの完済
契約が完了したら、融資実行日に借入金が口座に振り込まれます。このお金を使って、物件の購入代金の支払いと、おまとめ対象の既存ローンの完済を行います。
既存ローンの完済手続きは、金融機関が代行してくれる場合と、自分で行う必要がある場合があります。事前に確認しておきましょう。
また、完済後は、既存ローンの契約先から「完済証明書」を受け取っておくと安心です。万が一、完済処理に問題があった場合のトラブル防止になります。
よくある質問(FAQ)
ここでは、おまとめ住宅ローンに関するよくある質問にお答えします。
Q1. おまとめ住宅ローンの審査は厳しいですか?
A: 通常の住宅ローンよりやや厳しくなる傾向があります。
おまとめ住宅ローンでは、住宅購入資金に加えて他のローンも借り入れるため、借入総額が大きくなります。その分、返済比率が上昇し、審査基準をクリアするハードルが高くなります。
ただし、「審査に通らない」というわけではありません。返済比率を30%以内に抑える、勤続年数を確保する、信用情報に問題がないことを確認する、といった対策をしっかり行えば、審査に通る可能性は十分にあります。
Q2. カードローンも住宅ローンにまとめられますか?
A: 金融機関によって対応が異なります。
多くのおまとめ住宅ローンでは、カードローンは対象外となっています。住宅ローンは「住宅取得」を目的とした融資であり、消費者金融からの借入を一緒にまとめることに消極的な金融機関が多いためです。
ただし、ろうきんの住宅プラス500など、一部の商品ではカードローンもおまとめ対象となる場合があります。カードローンの残債がある方は、申込前に各金融機関に直接確認することをおすすめします。
Q3. おまとめすると住宅ローン控除はどうなりますか?
A: 住宅取得に係る部分のみが控除対象となります。
住宅ローン控除の対象となるのは「住宅の新築、取得又は増改築等に係る住宅借入金等」です。おまとめによって住宅取得以外の資金(マイカーローンの返済資金など)が含まれている場合、その部分は控除対象外となる可能性があります。
具体的な取り扱いは、契約内容や金融機関によって異なりますので、税理士や金融機関の担当者に確認することをおすすめします。
Q4. おまとめできる金額に上限はありますか?
A: 金融機関や商品によって異なりますが、多くの場合500万円程度が上限です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンプラス、ろうきんの住宅プラス500など、主要な商品では500万円が上限となっています。これを超える金額をおまとめしたい場合は、別の方法(借り換え専用ローンの併用など)を検討する必要があります。
また、おまとめできる金額の上限だけでなく、「借入総額の上限」や「年収に対する借入倍率の上限」にも注意が必要です。これらの基準を超えると、希望額を借りられない可能性があります。
Q5. 他社ですでに借り換えした住宅ローンでもおまとめできますか?
A: 可能な場合が多いですが、金融機関によって条件が異なります。
すでに一度借り換えを行った住宅ローンでも、再度借り換えを行うことは可能です。ただし、同じ金融機関内での借り換えは受け付けていない場合があります。例えば、住信SBIネット銀行で返済中の住宅ローンを、同じ住信SBIネット銀行の住宅ローンに借り換えることはできません。
また、借り換えには諸費用がかかりますので、短期間で繰り返し借り換えを行うと、諸費用の負担が大きくなります。長期的な視点で、本当に借り換えのメリットがあるかを慎重に判断してください。
Q6. おまとめと借り換えはどちらがお得ですか?
A: ご自身の状況によって異なりますが、複数のローンを抱えている方にはおまとめがおすすめです。
「おまとめ」と「借り換え」は似て非なるものです。おまとめは複数の異なる種類のローンを一本化すること、借り換えは同じ種類のローン(住宅ローン同士)をより有利な条件に乗り換えることです。
現在、住宅ローン以外に複数のローンを返済中で、それらを一本化したい場合は「おまとめ」が適しています。一方、住宅ローンのみを返済中で、金利を下げたい場合は「借り換え」が適しています。
両方のニーズがある場合(住宅ローンの金利も下げたいし、他のローンもまとめたい)は、「借り換え+おまとめ」が可能な商品を選ぶことで、両方のメリットを得ることができます。
まとめ|おまとめ住宅ローンで賢く返済負担を軽減しよう
本記事では、おまとめ住宅ローンについて詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておきます。
金利重視なら → 住信SBIネット銀行
- 変動金利0.65%~の低金利
- 全疾病保障付きで安心
- ネット完結で手続きラク
相談重視なら → JAバンク・地方銀行
- 対面でじっくり相談できる
- 地域密着のきめ細やかなサービス
- 個別の事情に柔軟に対応
労働組合員なら → ろうきん
- 事務手数料・保証料が無料
- 住宅プラス500で最大500万円までおまとめ可能
- 繰上返済手数料も無料
おまとめ前に必ず確認すべき3つのこと
- 総支払額で比較する:月々の返済額だけでなく、返済期間も含めた総支払額を計算しましょう。金利が低くても、返済期間が長くなれば総支払額は増える可能性があります。
- 諸費用を含めてシミュレーションする:事務手数料、保証料、登記費用などの諸費用を含めた実質的なコストで判断しましょう。特に、借り換えでおまとめする場合は、諸費用が高額になりがちです。
- 繰上返済の計画を立てる:おまとめによって月々の返済額が減った場合、その分を繰上返済に回すことで、総支払額の増加を抑えることができます。繰上返済手数料が無料の金融機関を選ぶことも重要です。
おまとめ住宅ローンは、上手に活用すれば大きなメリットを得られる一方、判断を誤ると損をしてしまう可能性もあります。本記事の内容を参考に、ご自身の状況に合った選択をしていただければ幸いです。
住宅ローンは長期にわたる大きな契約ですから、分からないことがあれば遠慮なく金融機関に相談してください。多くの金融機関では、無料の相談会や個別相談を実施していますので、ぜひ活用してみてください。


