「ひまわり証券は昔からある会社という印象。今もFXをやっているのか、ループ・イフダンは本当に自分で放っておける仕組みなのかを知りたい」
こういった疑問に答えます。
ひまわり証券は2026年7月時点で、店頭FXのひまわりFX、自動売買のループ・イフダン、取引所CFDのくりっく株365を提供しています。金融先物取引業協会の店頭FX取引の登録業者一覧にも社名があり、サービスは現役です。ただし口座は2種類に分かれており、レギュラー口座は10,000通貨単位で米ドル/円のスプレッドが1銭、ループ・イフダン口座は1,000通貨単位で2銭。自動売買を使う対価は、この1銭差としてスプレッドに含まれています。少額から始めたい人ほど、自動売買側しか選べないという逆転が起きる設計です。
自動売買まで含めて条件を並べたい方は、国内FX会社の比較ページに取引単位とスプレッドを一覧にしてあります。
| 項目 | ひまわり証券の公表内容 |
|---|---|
| 提供中のサービス | ひまわりFX(店頭FX)、ループ・イフダン、くりっく株365 |
| 取扱通貨ペア | レギュラー口座・ループ・イフダン口座ともに24通貨ペア |
| 最小取引単位 | レギュラー口座は10,000通貨、ループ・イフダン口座は1,000通貨 |
| 米ドル/円スプレッド | レギュラー口座1銭、ループ・イフダン口座2銭(いずれも原則固定・例外あり) |
| 必要証拠金 | 取引額の4%相当(レバレッジ25倍まで) |
| ロスカット水準 | 両口座とも証拠金維持率100% |
| 追証 | 両口座とも追加証拠金制度なし |
| 取引手数料 | 無料。口座開設・維持手数料も無料 |
| 1回の注文上限 | レギュラー口座100万通貨、ループ・イフダン口座500万通貨 |
| 建玉の上限 | レギュラー口座は全通貨ペア合計1,000ロット、ループ・イフダン口座は制限なし |
| 取引時間 | 24時間(メンテナンス時間を除く) |
| 信託保全先 | 三井住友銀行 |
| 登録番号 | 関東財務局長(金商)第150号 |
| 加入協会 | 金融先物取引業協会(会員番号1092)、日本証券業協会、資産運用業協会 |
| 設立年・資本金 | 公式ページで確認できず |
※上表の数値は、ひまわり証券が2026年7月時点で公開している取引要綱と全額信託保全のページの記載によります。スプレッドと取引単位は改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の要綱をご確認ください。
ひまわり証券のFXサービスは、2026年7月時点で稼働している
会社別記事を読むとき、最初に確かめるべきは条件ではなく現況のほうだと考えています。
ひまわり証券の公式サイトには、自分で売買するひまわりFX、リピート系の自動売買であるループ・イフダン、株価指数を対象とする取引所CFDのくりっく株365が並んでいます。新規受付の停止やサービス終了の告知は見当たりません(ひまわり証券 公式サイト)。
外側からの裏取りもできます。金融先物取引業協会が公表する登録業者一覧(2026年6月1日現在)の店頭FX取引の欄に、ひまわり証券の社名が掲載されています(金融先物取引業協会「登録業者一覧(店頭FX取引、取引所FX取引、店頭バイナリーオプション取引)」)。
登録内容も公開されています。同社は関東財務局長(金商)第150号として登録され、金融先物取引業協会には会員番号1092で加入、ほかに日本証券業協会と資産運用業協会にも加入しています(ひまわり証券 会社情報)。
なお、ループ・イフダンが「発祥」と紹介されることがありますが、その由来を示す記載を公式ページで確認することはできませんでした。同名のサービスは複数の会社で提供されているため、発祥かどうかを口座選びの根拠にはしないほうがいいでしょう。
レギュラー口座とループ・イフダン口座は、取引単位もスプレッドも別物
ひまわり証券を評価するとき、口座を一括りにすると話が合わなくなります。
公表されている取引要綱を並べると、違いは明確です。レギュラー口座は24通貨ペア、取引単位10,000通貨、米ドル/円のスプレッドは1銭、1回の注文上限は100万通貨、建玉は全通貨ペア合計1,000ロットまで。ループ・イフダン口座は同じ24通貨ペアでも取引単位が1,000通貨、米ドル/円のスプレッドは2銭、1回の注文上限は500万通貨で、建玉数の制限はありません(ひまわり証券「ひまわりFX 取引要綱」)。
必要証拠金は両口座とも取引額の4%相当で、レバレッジは25倍まで。ロスカットは証拠金維持率100%、追加証拠金制度はどちらにもありません。取引手数料と口座維持手数料は無料です。
ここで妙なことが起きています。裁量で少額から練習したい人にとって、10,000通貨単位のレギュラー口座は入口が重い。日本銀行が公表した2026年7月21日17時時点の米ドル/円162.59円台で計算すると、1万通貨の必要証拠金は約6万5,036円です(日本銀行「外国為替市況(日次)」)。
対してループ・イフダン口座なら1,000通貨から。必要証拠金は約6,504円で、10分の1で足ります。つまり「少額で始めたい」という条件を満たすのは自動売買側の口座、ということ。
裁量取引を1,000通貨で練習したい人にとっては、この設計は素直に不利です。そこは正直に書いておきます。
自動売買を任せる対価は、スプレッドの1銭差として払っている
読者が知りたいのは、たぶんここでしょう。ループ・イフダンの利用料はいくらなのか。
公式の説明では、ループ・イフダン口座の取引手数料は無料で、投資助言報酬はスプレッドに含まれるとされています。米ドル/円のスプレッドがレギュラー口座の1銭に対して2銭であることから、差の1銭が実質的な対価に相当します。
取引単位が違うため直接は並べられません。そこで1,000通貨あたりに換算して比べます。前提は米ドル/円、スプレッドは公表値どおりに約定したと仮定します。
| 比較の条件 | レギュラー口座(1銭換算) | ループ・イフダン口座(2銭) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1,000通貨1往復 | 10円 | 20円 | 10円 |
| 1日5往復 | 50円 | 100円 | 50円 |
| 月20営業日・計100往復 | 1,000円 | 2,000円 | 1,000円 |
| 年間(12か月) | 1万2,000円 | 2万4,000円 | 1万2,000円 |
1,000通貨で1日5往復のペースなら、自動売買の対価は年間およそ1万2,000円という計算になります。5,000通貨で同じ回数を回すなら年6万円。
この金額をどう見るかは人によります。値幅ごとの発注を自分で出し続ける手間を年1万2,000円で外注できると考えるなら安い。回数が増えるほど負担も増える点は、押さえておいてください。
大事なので付け加えます。この対価を払えば成果が出るという話ではありません。ループ・イフダンは値動きに合わせて売買を繰り返す仕組みであって、利益を保証するものではないということ。
必要資金は、値幅設定と最大ポジション数から逆算する
「1,000通貨から始められるなら1万円で足りるのでは」と思うかもしれません。ここは注意が要ります。
リピート系の自動売買は、相場が一方向に進むほど建玉が積み上がる設計です。ひまわり証券も必要資金の計算式を公開しており、証拠金は取引証拠金額とロット数と最大ポジション数の積、評価損はループ幅と最大ポジション数などから求める式が示されています(ひまわり証券「ループ・イフダンの目安資金」)。
この式が意味するのは単純です。1本の建玉に必要な資金ではなく、想定する値幅の間に何本たまるかで必要額が決まるということ。
だから、いくら用意すればいいかという問いに一つの答えはありません。値幅を広く取れば建玉の本数は減り、狭く取れば増える。設定を決めてから資金を逆算する順番になります。
裁量取引と最も違うのがこの点です。裁量なら「今の1回」だけを見ればいい。自動売買は、これから積み上がる分まで先に見積もる必要があります。
リピート系のサービスは会社ごとに値幅の指定方法も証拠金の考え方も違います。設計の差を横断して見たい方は、トラリピ型を含むFXリピート系自動売買の比較を参照してください。
ロスカット100%と追証なしの組み合わせは、資金に余裕を求める
資金管理の条件も、両口座で共通です。
ロスカットは証拠金維持率100%、追加証拠金制度はなし。この組み合わせは、預けた資金が必要証拠金と同額まで目減りした時点で建玉が閉じられることを意味します。
維持率50%の会社と比べると、耐えられる距離は半分ほど。証拠金10万円で米ドル/円を1万通貨建てた場合(必要証拠金は4%で約6万5,036円)、維持率100%で切られるなら耐えられる含み損は約3万4,964円、ドル円の逆行幅にしておよそ3.5円です。
早く切られるのは弱点だけではありません。追証がない設計と組み合わせると、想定外の請求を受ける可能性は構造的に低くなります。損失が資金全体を飲み込む前に止まりやすい、という言い方もできます。
対処法は単純で、証拠金に余裕を持たせるほかありません。とくにループ・イフダンは建玉が積み上がる前提なので、余力を薄くしたまま走らせるとロスカットまでの距離が急速に縮みます。
なお、個人の証拠金率が4%以上と定められていることと、すべての業者にロスカットルールの整備と遵守が義務づけられていることは、国内の登録業者に共通の土台です(金融先物取引業協会「FX取引の規制について」)。水準の数値だけが会社ごとに違います。
顧客資産は三井住友銀行へ信託され、評価損益まで対象に含まれる
信用面の確認は、口コミより公表資料のほうが早く済みます。
ひまわり証券は顧客から預かった資産を三井住友銀行へ信託して区分管理しており、信託の対象は現金だけでなく、保有ポジションの評価損益や累積のスワップポイントを含む純資産とされています。要保全額は毎営業日のクローズ時点で算出し、翌々営業日に金銭信託額を差し替える運用です(ひまわり証券「ひまわりFXの全額信託保全」)。
評価損益まで含めて保全対象にしている点は、書き方として丁寧なほうだと思います。含み益を抱えたまま会社に何かあったときに、その分がどう扱われるかは気になるところですから。
とはいえ、信託保全そのものはひまわり証券を選ぶ理由にはなりません。国内で登録を受けた会社ならどこでも満たしている条件だからです。
差がつくのは、ここまで見てきた取引単位とスプレッド、そして自動売買という商品の有無のほう。信託保全は、最低条件を満たしているかの確認で終わらせて構いません。
ひまわり証券のFXについてよく調べられている質問
口座が2つに分かれていること、その差がスプレッドに出ていること。骨格はここまでで押さえられたはずです。残るのは、申し込みボタンの手前で手が止まる細かい点。よく検索されている4つに答えます。
ひまわりFXでスキャルピングはできますか?
条件としては不利です。米ドル/円のスプレッドが1銭、レギュラー口座の取引単位が10,000通貨という組み合わせは、1往復あたりのコストが100円になる計算になります。
短時間で回数を積むスタイルなら、スプレッドが0.2銭台で1,000通貨から扱える会社のほうが噛み合うでしょう。ひまわり証券の設計は、回数よりも自動売買と中期の保有に寄っているということ。
ひまわりFXのログインはどこからしますか?
公式サイトのログイン導線から、口座の種類に応じて進む形になっています。レギュラー口座とループ・イフダン口座では取引システムが分かれているため、どちらの口座に入るのかを先に確認してください。
ログインできないときの原因は、口座の取り違えかシステムのメンテナンス時間中であることが多いところ。取引時間は24時間ですが、メンテナンス時間は除かれます。
ループ・イフダンとひまわりFXは同じ口座で使えますか?
取引要綱が別々に示されていることから分かるとおり、口座は分かれています。取引単位もスプレッドも建玉の上限も違うため、同一の口座条件では扱えません。
裁量と自動売買を併用したいなら、それぞれの口座で資金を分けて管理する形になります。片方の余力がもう片方を助けることはない、と考えておいてください。
ひまわり証券の設立年や資本金はどこで分かりますか?
今回確認した公式の会社情報ページには、登録番号と加入協会は掲載されていましたが、設立年月日と資本金の記載は確認できませんでした。
会社の実体を確かめたいのであれば、金融庁が2026年1月30日から運用を始めた一括検索機能で登録状況を確認するのが確実です(金融庁「金融事業者一括検索機能の運用開始について」)。
ひまわり証券は、値幅を決めて自動売買に任せたい人に向く
裁量で回数を打ちたい人と、値幅を決めて放っておきたい人。ひまわり証券の条件は、後者にはっきり寄っています。
- ひまわりFX、ループ・イフダン、くりっく株365はいずれも2026年7月時点で提供中で、店頭FX取引の登録業者一覧にも社名がある
- 口座は2種類で、レギュラー口座は10,000通貨単位・米ドル/円1銭、ループ・イフダン口座は1,000通貨単位・2銭
- 自動売買の対価はスプレッドの1銭差にあたり、1,000通貨で月100往復なら年およそ1万2,000円の負担になる
- ロスカットは維持率100%で追証はなし。建玉が積み上がる自動売買では、余力を厚めに置く必要がある
- 掲載した数値は2026年7月時点の公表内容で、条件は変更されうるため申し込み前に公式サイトで確認する
まず値幅の設定を決め、そこから必要資金を逆算する。この順番を守れるなら、ひまわり証券の口座は選択肢に入ります。
同じ店頭FXでも、証券会社系は通貨ペア数やロスカット水準の考え方が違います。次はマネックス証券のFX PLUSの取引条件で、証拠金率が通貨ペアで分かれる仕組みを確認してみてください。

