共栄火災の火災保険「安心あっとホーム」には、住まいに合わせて補償を選べるプランや、鍵・水回りの応急対応、住宅修理トラブルへの備えがあります。比較するときは、保険料と、事故後に自分で払う費用を一緒に見ることが大切です。
特に確認したいのは、日常の破損・汚損では最低3万円の自己負担があること、付帯サービスにはプラン・回数などの条件があること、建物の保険金には復旧条件があることです。長所と注意点を、最初に早見表で整理します。
確認日:2026年10月13日。公式サイト、2026年4月以降始期用パンフレット、2025年11月1日以降始期の重要事項説明書を確認しています。この記事は主に「安心あっとホーム」を扱います。契約済みの方は、ご自身の始期日に対応する資料をご確認ください。
共栄火災の火災保険のメリット・デメリット早見表
| 比較する点 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 補償プラン | 戸建て・マンション別に、水災や日常の破損への備えを選べる | プランによって水濡れ・盗難も対象外になる。補償名だけで比べられない |
| 保険料と自己負担 | 自己負担額を選べ、条件に合えば家財のセット割引もある | 破損・汚損は最低3万円の自己負担。セット割引は契約全体の保険料に適用されるわけではない |
| 住まいのトラブル | 所定条件の契約には、鍵・水回りの応急対応サービスが付く | 無料利用は各契約年度1回。部品交換や所定範囲を超える作業は自己負担 |
| 建物の修理 | 建物の契約には、住宅修理トラブルの弁護士費用特約が自動セットされる | 再調達(評価済)の建物契約には復旧条件がある。修理しない予定なら要確認 |
知りたい内容から読む
プランの違い | メリット | 自己負担額 | 付帯サービス | 復旧条件 | 他社との比べ方 | よくある疑問
共栄火災の見積もりを受け取った方は、他社にも同じ条件で見積もりを依頼すると、価格差の理由を確かめやすくなります。一括見積もりの取扱会社・商品や加入可否は物件等の条件によるため、希望する会社・補償を伝えて確認してください。
安心あっとホームの基本情報とプランの違い

| 項目 | 基本情報 |
|---|---|
| 保険会社・商品 | 共栄火災海上保険株式会社/安心あっとホーム(個人用火災総合保険) |
| 保険の対象 | 建物・家財の両方、建物のみ、家財のみから選択 |
| 契約プラン | 戸建プランは1〜4型、マンションプランは1〜6型 |
| 保険期間 | 最長5年 |
| 相談・確認 | 取扱代理店、公式商品ページ・資料請求で確認 |
どの型にも、火災・落雷・破裂爆発と、所定の風災・ひょう災・雪災への補償があります。違いが大きいのは、水災、水濡れ・盗難など、日常の破損・汚損の3つです。
| 型 | 水災 | 水濡れ・盗難など※1 | 日常の破損・汚損 | 選択できるプラン |
|---|---|---|---|---|
| 1型 | 対象 | 対象 | 対象 | 戸建・マンション |
| 2型 | 対象 | 対象 | 対象外 | 戸建・マンション |
| 3型 | 対象 | 対象外 | 対象外 | 戸建・マンション |
| 4型 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 戸建・マンション |
| 5型※2 | 対象外 | 対象 | 対象 | マンションのみ |
| 6型※2 | 対象外 | 対象 | 対象外 | マンションのみ |
※1 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突、水濡れ、騒じょう・労働争議等、盗難をまとめた欄です。※2 マンションプランはM構造に該当する共同住宅が対象で、5・6型はマンション戸室等で水災の危険が少ない場合のみ選択できます。契約できる型は、物件の構造・用途等によっても確認が必要です。
戸建てで水災にも水漏れ・盗難にも備えるなら、まず1型と2型の違いを見ます。日常の破損を外したい場合は2型が比較対象です。3型では水災は残りますが、水濡れや盗難などが外れるため、「破損だけを外したプラン」とは異なります。
建物と家財は別々に確認してください。建物のみの契約では、家具・家電・衣類などの家財は補償対象になりません。マンションでは、専有部分と共用部分を誰が保険にかけるかも整理しておきましょう。
参考:公式パンフレット3〜6・13ページ:プランと保険の対象
共栄火災の火災保険のメリット4つ
1.建物を新しく建て直す価額で備えられる
建物は、ご契約時に再調達価額を適正に評価し、その範囲で契約金額を決める「評価済保険」を採用しています。再調達価額は、同じ構造・質・規模などの建物を再取得するための金額です。
損害保険金は、原則として補償対象の損害額から自己負担額を引き、保険金額を上限に計算します。古くなった分を差し引く時価との違いを理解して金額を決められる点が特徴です。土地代を含む住宅の購入価格と混同しないようにしましょう。
建物の支払いには復旧に関する条件もあるため、修理する予定が未定の場合の注意点まで確認してください。
参考:公式パンフレット1・14ページ、公式商品ページ:評価済保険
2.建物と家財をまとめると、家財の保険料を抑えられる場合がある
建物と家財を1つの保険契約申込書で契約した場合、家財の基本契約部分の保険料が10%割引になる案内があります。適用には所定の条件があります。
割引される範囲は家財の基本契約部分です。建物の保険料や契約全体が10%安くなるという計算ではありません。建物・家財それぞれの契約金額と、割引後の総額を見積もりで確認しましょう。
建物の建築年月に応じた築年数別料率も適用されます。割引や料率の条件だけで他社より安いとは判断せず、同じ補償・期間で比べることが必要です。
参考:公式パンフレット14ページ:築年数別料率・建物家財セット割引
3.鍵や水回りの急なトラブルを相談できる

「住まいの助っ人くん」は、鍵の紛失やトイレ・排水管の詰まりなどで、専用ダイヤルを通じて専門スタッフを手配するサービスです。夜間にトラブルが起きて、連絡する業者が分からないときの相談先になります。
- 付帯条件:評価基準が新価(再調達価額)で、契約プランが1型または5型などの条件を満たす契約。
- 無料の範囲:一般的な住宅の鍵の開錠等、水回りでは30分程度で特殊作業を必要としない応急修理。
- 回数・連絡:無料利用は各契約年度1年間に1回。事前に専用ダイヤルへ連絡し、手配を受ける。
部品交換や所定範囲を超える作業は実費負担です。対象は被保険者の居住部分で、マンションの共用部分などは含みません。一部地域では利用できず、手配に時間がかかる場合もあります。24時間365日の受付と、到着時刻・作業の無料範囲は分けて確認しましょう。
4.悪質な住宅修理業者とのトラブルにも備えがある
建物を保険の対象にする契約には、「住宅修理トラブル弁護士費用特約」が自動セットされます。保険の対象の建物に関する修理契約について、災害便乗商法等で損害賠償請求や原状回復請求をする際の費用に備えるものです。
弁護士費用保険金は1回の原因事故につき300万円、法律相談費用保険金は10万円を限度に、実際に負担した対象費用を補償します。共栄火災への連絡や、支出の承認などの条件もあります。
保険金請求そのものを代行してくれるサービスではありません。「保険を使えば無料で直せる」という勧誘を受けたら、修理契約の前に取扱代理店や共栄火災へ相談することが大切です。
参考:公式パンフレット2・21ページ:住宅修理トラブル弁護士費用特約
共栄火災の火災保険のデメリット・注意点4つ
1.日常の破損・汚損には最低3万円の自己負担がある
自己負担額は0円・1万円・3万円・5万円・10万円から選びます。ただし、0円・1万円を選んでも、不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)の自己負担額は3万円です。少額の破損まで負担なしで直したい場合には、希望とずれが生じます。
| 契約時に選ぶ自己負担額 | 不測かつ突発的な事故の自己負担額 |
|---|---|
| 0円 | 3万円 |
| 1万円 | 3万円 |
| 3万円 | 3万円 |
| 5万円 | 5万円 |
| 10万円 | 10万円 |
たとえば、補償対象と認定されたテレビの損害額が8万円で、この事故の自己負担額が3万円なら、損害保険金は8万円−3万円=5万円です。損害額が3万円以下なら、損害保険金は0円になります。
例は1型・5型等で当該事故が補償され、他の限度や調整がない場合の計算です。費用保険金等は含みません。プランの補償範囲と、事故区分ごとの自己負担額を見積もりで確認してください。
参考:公式パンフレット4・6ページ、重要事項説明書2ページ:自己負担額
2.水災が付いていても、すべての浸水被害が対象になるわけではない
水災の支払条件は、対象の建物・家財に、評価額の30%以上の損害が生じた場合、または床上浸水や地盤面より45cmを超える浸水による損害が生じた場合です。水災の有無に加えて、支払条件まで確認する必要があります。
たとえば、屋外の給湯設備などが浸水で壊れても、通常の水災の損害割合・浸水条件に届かないケースが考えられます。この点を補う選択肢として「特定設備水災補償特約」があります。
この特約は、所定の空調・冷暖房・充電・発電・蓄電・給湯設備等の水災損害に対し、通常の水災の支払条件に該当しない場合も、1事故100万円を限度に備えるものです。付帯できるのは水災を補償する1〜3型で、事業専用の設備等は対象外です。
3.建物を修理しない予定なら、復旧条件の確認が必要
再調達(評価済)で建物を保険の対象にする契約には、「建物の復旧に関する特約」が自動セットされます。建物の損害については、原則として復旧した場合に保険金を受け取る仕組みです。
ただし、あらかじめ復旧することを約束し、共栄火災が認めた場合等には、復旧前に支払われます。修理代を先に用意できるか不安な場合は、着工前に必要書類と支払いの流れを相談してください。
災害後に建て直すか決めていない、将来取り壊す予定の実家を守りたいといった場合は、その予定を代理店に伝えて、支払条件との関係を確認しましょう。この条件は建物の契約についてのもので、家財や地震保険に一律に当てはめる説明ではありません。
参考:建物の復旧に関する特約
4.老朽化した設備の修理やスマホの破損には使えない場合がある
通常の火災保険で対象外となるものには、自然な消耗・劣化、原因となる事故を伴わない雨漏り、機能に影響しない見た目だけの傷などがあります。保険は、古くなった設備を交換するための修繕費としては使えません。
また、不測かつ突発的な事故では、スマートフォン等の携帯式通信機器、眼鏡・コンタクトレンズ、自転車などの損害が対象外です。家財の契約があっても、スマホを落として割った事故には、この補償を使えません。
給排水設備の事故による水濡れ補償も、原則として設備自体の修理費を対象にするものではありません。漏水で傷んだ床と、壊れた配管の修理を分けて確認しましょう。事故区分や原因を確かめるため、修理前に写真や状況を残して連絡してください。
他社より安い見積もりが出たときの比較ポイント
共栄火災の保険料は、所在地、構造、築年数、契約金額、プラン、自己負担額、期間や払い方などで変わります。他社より安い見積もりが出たら、価格差とあわせて、補償の差を確認しましょう。
- 建物・家財の金額:両社で対象と契約金額、評価基準をそろえる。家財が片方だけに入っていないか確認する。
- 事故ごとの範囲:水災、給排水設備の事故による水濡れ、盗難、日常の破損を別々に比べる。
- 自己負担と費用補償:事故別の自己負担額、臨時費用の支払割合・上限をそろえる。
- 地震・特約・期間:地震保険や賠償特約の有無、保険期間と払込方法をそろえて総額で比べる。
- 事故後の対応:連絡先、担当代理店が手伝う範囲、サービス条件、建物の復旧条件を確認する。
補償を増やすほどよいと決める必要はありません。水災リスク、修理代として用意できる預貯金、連絡・手続きで必要な支援を踏まえ、残したい補償を決めると比較しやすくなります。
参考:公式パンフレット3〜6・14・16ページ:比較する契約条件
共栄火災の火災保険でよくある質問
臨時費用20%とは、修理費の20%しか支払われないということ?
臨時費用保険金は、損害保険金に上乗せする費用補償です。任意に選ぶ補償で、支払割合・限度額には複数の組み合わせがあり、付けない選択肢もあります。
たとえば、対象事故の損害保険金が100万円で、臨時費用を「20%・100万円限度」に設定している場合、臨時費用は20万円となり、合計120万円という計算になります。修理の見積額そのものと、補償対象と認定された損害額・損害保険金は分けて見てください。
共栄火災なら、地震による火災も通常の火災保険で補償される?
地震・噴火・津波への備えには、火災保険とセットで契約する地震保険を確認します。通常の火災保険の損害補償では、これらを原因とする損害は対象外です。
地震火災費用保険金は、所定の火災被害で支払われる費用補償で、地震保険とは別です。地震保険も実際の修理費を全額支払う方式ではなく、認定された損害区分に応じた割合で支払われます。
賃貸入居者も、この記事と同じ条件で比べればよい?
賃貸入居者は、家財の損害と、大家さんに対する借家人賠償、修理費用などを確認する必要があります。共栄火災には賃貸向けの「すまいるリビング」もあるため、まず勧められている商品名と補償内容を確認しましょう。
この記事の建物の復旧条件やプラン表を、賃貸向けの契約にそのまま当てはめないでください。家財の契約金額だけでなく、賃貸契約で求められる賠償の金額も代理店に伝えると整理しやすくなります。
月払い・年払い・クレジットカード払いは選べる?
払込方法には分割払、一括払、長期一括払などがあり、口座振替の長期月払・長期年払も案内されています。契約期間や払込手段によって選べる組み合わせが変わります。
長期月払・長期年払はクレジットカード払いに対応していません。同じ5年分の保険でも、一括と分割で保険料の総額が異なる場合があるため、毎回の支払額と期間全体の総額を両方確認してください。
長期契約の途中で、他社へ乗り換えてもよい?
途中で切り替える場合は、解約時に戻る保険料と、未払い保険料の有無を取扱代理店に試算してもらいましょう。長期一括払の返還額は約款所定の方法で計算され、単純な月割りだけでは判断できません。
新しい保険が有効になる日と、今の保険を解約する日もそろえて確認します。更新時の見積もりと、中途解約した場合の費用を分けると、乗り換えの判断をしやすくなります。
公式サイトの「ネットで約款」は、ネット申込みのこと?
「ネットで約款」は、ご契約のしおり・約款をWebで閲覧・ダウンロードする案内です。保険料の見積もりや契約の申込み方法と分けて確認してください。
公式商品ページでは資料請求や代理店の案内があります。見積もりを依頼する際は、契約方法、支払い方、契約後に担当代理店が対応する範囲も確認すると、その後の手続きが分かりやすくなります。
補償・自己負担・利用条件をそろえて比較しよう
共栄火災を検討するときは、プラン選択、家財のセット割引、住まいの応急対応、住宅修理トラブルへの備えを、必要な条件とあわせて確認しましょう。
特に、破損・汚損の自己負担額、無料サービスの対象と回数、建物の復旧条件は、事故後の負担に関わります。見積もりでこの3点を書き出し、他社の同じ補償条件と比較すると判断しやすくなります。
一括見積もりの取扱会社・商品や加入可否は、物件等の条件で異なります。契約前には、ご自身の始期日に対応する重要事項説明書・約款で最終確認してください。


