住宅ローン選びには、金利タイプも大いに悩める点ではないでしょうか?
その種類には代表的な固定金利や変動金利の他に幾つかあり、近時では固定型と変動型を組み合わせたミックスプランも登場しています。
今回はこのミックスプランについてご紹介します。
住宅ローンのミックスとは?~ミックスプランは固定金利+変動金利~
ミックスプランとは固定金利と変動金利を合わせたプラン
住宅ローンのミックスプランとは、一般的に固定金利と変動金利を合わせたプランを言い、固定金利選択型とも呼ばれています。
本来的にこのプランは、各金融機関から提供される住宅ローンにおいて、そこで扱う金利タイプを自由に選択して組み合わせ、個々に最適なローンを組む方法であることから、固定型と変動型の組み合わせに限定されるものではありません。
長期間の返済が予定され、金利は将来の景気により影響を受けますので、できるだけそのリスクを回避し、月々の返済額を抑える目的から、固定金利+変動金利を合わせたプランが一般化しています。
また、この組み合わせでは、低金利の状況では変動金利分でベネフィットが受けられる一方で、高金利の状況下では固定金利分でその金利負担を軽減する為、リスクを分散して柔軟に対応できる点で多くの方が検討されています。
住宅ローンでのミックスプランのメリット
住宅ローンのミックスプランのメリットは、組み合わせの自由性にあります。
一般的な固定+変動プランでは、両金利を同等の比率にされるケースが多く、この場合には概して金利変動によるリスクを最も低減できるとされています。例えば、低金利の状況下ではローン全額の半分において、変動金利による低い金利が適用され、残り半分に適用される固定金利を実質下げる状態となります。
これに対し、高金利の状況下では金利変動に依らない固定金利分の利率の安定性を確保し、変動金利分のリスクをカバーします。
また、組み合わせの比率は同等でなくとも柔軟に対応でき、通常10万円単位で設定が可能です。その為、高金利等によるリスクが発生した場合でも、固定金利の比率を高めるなど金利変更ができる為、状況に応じてリスクを回避することが大きなメリットです。
住宅ローンでのミックスプランのデメリット
住宅ローンのミックスプランでは、メリットだけでなくデメリットもあります。
デメリットには主に3つあります。
まず1つ目にはリスクを回避できるのの、その分ベネフィットも少ない点が挙げられます。
2つ目には、ローン全体を変動と固定金利分に分散し、登記上別々の抵当権が設定されることから、これにかかる諸費用の負担が増えるという点もあります。
3つ目には、このプランは特定金融機関のローン商品において、そこで扱う金利プランの中で自由選択できるものである為、当該金融機関の商品内でのみ選択肢があります。
つまり、変動金利と固定金利分の住宅ローンを別々の金融機関で設定することができず、1つの金融機関内での金利タイプから選ぶことになります。
ミックスプランはコストを十分に理解して利用を
今回は住宅ローンのミックスプランについてご紹介しました。
ミックスプランの特徴やメリット・デメリットについて以下にまとめました。
- 住宅ローンのミックスプランは金利タイプの組み合わせが特徴
- ミックスはリスク分散し柔軟に対応できるのがメリット
- ミックスは諸費用が増加や対象のローン商品に限定されるのが懸念
ミックスプランは金利タイプの組み合わせによるメリットだけが注目されがちですが、
諸費用などのコストが増える点や金融機関の商品の中で選ばなければならないという制約もあります。
このあたりを留意して選択をすることをおすすめします。

マネーライフ本舗 編集部
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