住宅ローンを2つ組む事を、ダブルローンと言います。ほとんどの場合、このダブルローンは住宅を買い替える際に組まれます。
しかし住宅ローンを2つ組むという事になるため、そこには条件や注意点が出てきますので、それらをご紹介していきます。
住宅ローンのダブルローン(二重借り入れ)とは!?
住宅ローンを組んで購入した住居を売却して、新しい住居を購入する場合、住んでいた住居がローンの残債よりも高ければ問題はないのですが、そういったケースはほとんどありません。しかもローンの残債があると、抵当権を消す事が出来ないため、住居を売却する事が出来ないのです。
そんな時に、ダブルローンといった方法を活用する事が出来ます。
この方法は、残っている住宅のローンをそのまま残した状態のまま、新しいローンを組むといった仕組みになっています。借り入れするにはそれに見合った年収が必要となるのですが、売りと買いのタイミングを合わせる必要がないため、自分の都合で進める事が可能となります。しかし2つのローンを契約する事となるので、信用されないと金融機関に貸してもらえない可能性もありますので注意が必要です。
住宅ローンのダブルローン(二重借り入れ)をする際の条件
住宅ローンの中でもダブルローンの審査の基準は、今住んでいる住宅ローンの支払っている額によって決まってきます。
例えば今支払っている毎月のローンが月10万円だとすると、それに新しく借り入れを行う際の住宅ローンの支払い額を足すという事になります。
新しく借り入れを行う場合のローンの金利を4%として、毎月の返済額を15万円とすると、合計で毎月返済する金額が25万円となります。それを年間にすると、300万円となります。
そのため年間の返済額が、年収の35%であればダブルローンを組む事が出来るといった条件をクリアする事が出来るのです。金融機関によっては、条件が少し異なってくるかもしれませんがベースとなる考えはどこも同じとなっています。
住宅ローンのダブルローン(二重借り入れ)をする際の注意点
ダブルローンを組む際に注意しなければいけない事が、いくつかあります。
売却を考えている方のローンと新しい方のローンの2つの住宅ローンを支払う事となりますので、住居にかかってくる費用は今まで支払っていた費用の約2倍になります。
ダブルローンを組むと、売却予定の住居が売れるまでその費用は払い続けないといけない事となりますので、その住宅ローンを支払っていくのが困難になり安くても早く売れる方が良いといった気持ちになり安値で売却をしてしまう事となるのです。
また売却を考えているのがマンションの場合は、値引きが当然といった流れになる傾向にありますので、希望している価格で売却が出来る事はほとんどありません。そのため住宅ローンを完全に返す事が出来ないといった事も考えられますので注意が必要となります。
ダブルローンは年間返済額の割合により可能
ダブルローンの住宅ローン返済のポイントについてまとめます。
- 残債が上回る価値の住居を売却したい場合有効
- 年間返済額が年収の35%であれば組むことが可能
- 住宅売却額と返済額にも注意を
仮に返済額を鑑みてダブルローンが可能であっても、
対象の住宅の売却価格が返済額に下回るようであれば注意が必要です。
マネーライフ本舗 編集部
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