住宅を一括で購入できる方はほとんどいません。多くの人は金融機関で住宅ローンを組むことになりますが、その際に必要なのが担保です。
ローンに応じた担保を提供することで金融機関は融資をしやすくなります。
住宅ローンの担保について
住宅ローンの担保とは?
住宅ローンに欠かせない担保は、金融機関がローン申請者に提供させる「対象」のことを指します。仮にローンを組んだ申請者が返済ができなくなったら、担保を元にローンを回収することになります。そうすることで貸倒リスクを減らし、返済不能な事態を未然に防止できるというわけです。
ローンの金額もこの「対象」に大きく左右されます。一般的には資産価値の高い対象であれば住宅ローンの限度額も高く設定されます。また対象の資産価値が低い場合はローン限度額も低く抑えられることになります。
申請者が住宅ローンを組むときには不動産を中心とした「物的」なものと、人間を対象とした「人的」なものがあり、申請者の置かれている状況によって使い分けられます。
住宅ローンの人的担保とは
住宅ローンの人的担保とは、ローン申請者以外の人物に返済を保証させることです。
大きく分けて保証人、連帯保証人、連帯債務者の3つあり、いずれも申請者の返済が滞ると金融機関から返済請求されます。また保証人の種類によって責任の度合いも違ってきます。
保証人は、返済請求に対して必ずしも応じる義務はなく、借り入れをした申請者本人に請求するようにと主張できるため、比較的強い立場にあります。連帯保証人は申請者に代わって返済責任を負います。
連帯債務者は申請者ともに返済することが求められる立場です。
連帯保証人と連帯債務者は保証人よりも強い返済義務があるといえます。
人的担保を取るときには、人物の職歴や収入・勤続年数・資産なども審査対象になります。
連帯保証人と連帯債務者についてより知りたい方は以下をチェック。

住宅ローンの物的担保とは
住宅ローンの物的担保は、資産を対象としたものです。一般的なのが古くから使われてきた不動産です。これ以外にも融資申請者の預金・株券・国債を含めた有価証券など資産価値のあるものすべてが対象となりますが、現在でも物的担保を代表するのが不動産です。
価値に応じて融資金額も変わります。おおよそ担保とする不動産価値の60~80%の融資が行われることがほとんどです。金融機関の中には、金利を低めに設定した60%の融資を基本に、金利の少し高い80%の融資まで対応することが増えています。
また、有価証券資産がある場合にも担保にすることができます。この場合でも株価変動リスクを考慮して60~80%の融資が相場になっています。
住宅ローンの担保は返済方法は様々
今回は住宅ローンの担保についてご紹介しました。
まとめると以下の様になります。
- 住宅ローンの担保とは、金融機関が借り手に提供させる「対象」を指す
- 人的担保は3つあり、申請者が返済が滞ると担保の対象者が返還請求される
- 物的担保は、不動産や有価証券などの資産を対象にしたもの
一口に担保と言っても住宅ローンでは物的か人的かも分かれます。
人的の場合でも返済方法が様々になっています。
住宅ローンの返済に困っている方は返済方法を模索してみましょう。

マネーライフ本舗 編集部
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